関西ではどのご家庭でも一家に必ず一台はあるもの、としてすぐに思い浮かぶ調理器具と言えば、そう、タコ焼き器です。
わたしは広島から兵庫へお嫁に来たので、嫁入り道具の中にタコ焼き器は当然ありませんでしたが(今はあります)
しかし結婚当初、近所のオットの実家へ週末遊びに行けば、3回に1回はタコ焼きを振舞ってくれていたような気がします(3回に2回はすき焼きねw)。
そんな関西での《タコ焼き器》みたいな存在がアメリカにもあります。
それはバーベキューグリル!
日本でも広いお庭をお持ちのお宅ならばあるのでしょうが、マンション住まいの我が家には遠い憧れの存在でして、いつか田舎へ移住したときには必ずやあれを庭に置こう、そして庭でお肉を焼いてもらいながらハンモックに横たわり、ビールを飲もう!っていう、そんな調理器具です。
いや、移住予定は全くないんですけど。
ベランダやバルコニー、お庭などに一家に一台必ずあるバーベキューグリル、これぞまさにアメリカならではの調理器具なのではないでしょうか。
これを使って豪快にステーキを焼くのは男性の仕事で、アメリカでは小さいころから男の子はお肉を焼く時にはお父さんの傍について助手を務めますから、将来自分が家庭を持った時にも必ず自分が焼くようになる、というわけ。
今回、わたしがアメリカへお邪魔したときにも、たびたび男の人がお肉を焼いている場面をみました。
こちらのシカゴ郊外にある牧場では、牧場内の見学をさせて頂いた後にお肉・お肉・お肉!な、素晴らしく魅力的なランチをごちそうになりました。
青い空、白い雲、澄んだ空気、青々とした牧草、子牛を育てながら草をはむ母牛たち。
こんな高級避暑地のような素晴らしい環境で育った牛が、美味しくないわけがありませんよね。
お肉を焼いてくださったのはこちらの男性。
牧場の事務所の横のテラスに置かれたバーベキューグリルを使って、じっくりと焼いてくださいました。
しっかり香ばしく焼き上げた後はアルミホイルの上に置いてしばらく置き、肉汁を中に閉じ込めておくというのはお約束です。
慣れた手つきで肉を焼き上げた後は、ササっとスマートに切り分けて豪快に大皿に盛り合わせ、好きな量を好きなだけ召し上がれ!な、ランチタイムを設けてくださいました。
彼のオリジナルのレシピでサラダも一緒に作ってくださったのですが、めちゃカッコいいですよね。
あーーーうちの旦那もそろそろ料理が趣味にならないかなーw(それはそれでうざかったり?)
アメリカン・ビーフはとにかく
- 室温に戻す
- 強火でこんがり焼く。
- 焼いた後はホイルに包んで中まで火を通す
が基本。
今回はそんなアメリカのバーベキューグリルの代わりに、ご家庭にある魚焼きグリルでステーキを焼いちゃうレシピにしてみました。
直火なのでかなり香ばしく焼けるし、余分な脂も適度に落ちてあっさり食べ易くなります。
今回は1・5センチ厚さのお肉としてはお手軽な肩ロースのステーキ肉を使用しました。
焼きあがった後にホイルに包むとき、一緒に調味料も包み込んで味をなじませ、その漬けだれもソースとして頂きます。
魚焼きグリルでアメリカン・ビーフ肩ロースのお手軽ステーキ
材料(2人分)
- アメリカン・ビーフ(牛肉)肩ロース(ステーキ用:1.5cmの厚みのもの) 1枚500gくらい
- 塩、ブラックペッパー 各少々
- フライドオニオン 大さじ3
- <A>
- すりおろしにんにく 小さじ1/2
- みりん 小さじ1
- 米酢 小さじ1
- 醤油 大さじ1
作り方
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1.アメリカン・ビーフは調理する30分前に冷蔵庫から出し、室温においておく。塩、ブラックペッパーを両面に振る。
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2.魚焼きグリルは強火で1分予熱する。予熱し終わったグリルに(1)の肉を乗せ、6分強火で焼く。その間にアルミホイルを用意し、<A>は小皿に合わせておく。
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3.焼きあがった肉をホイルの上に移し、<A>とフライドオニオンをかけてホイルで包み、15分ほど余熱でなじませる。
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4.斜めにそぎ切りにして皿に盛り付け、つけだれを掛ける。