アメリカでは食肉加工工場の見学へも連れて行っていただきました。
主に近くのレストランやホテル、バーガーショップ用に卸すお肉を取り扱っている工場だそうです。
手を洗って消毒し、白衣を着用、髪の毛はネットの中に全部入れていざ工場内へ。
工場の中はもちろん生の肉を扱っていますから、これがめちゃくちゃ寒い!!マイナス2度の世界です!!
靴下履いてきてほんっと良かった!笑
もちろん、働いていらっしゃる従業員の方たちは全員、(息子の真冬のサッカーの試合を思い出す)ベンチコートのようなしっかりとした防寒着を着てお仕事をされています。
一方、薄手のニット1枚だったわたしはすぐに鼻がまっかっかになってしまいました(すかさず写真に撮ってブログネタに 笑)。
日本で牛肉と言えば、ステーキ用やしゃぶしゃぶ用、すき焼き用、焼肉用、ひき肉など様々な形状で売られていますが、アメリカでは日系のスーパー以外ではどんなお肉も(牛も豚も鶏も)「薄切り」という形状で売られていることはなく、たいていはステーキ用にカットされたものか、塊肉、またはひき肉しか売ってないそうです。
焼肉用のあの四角いカットっていうのも全然見かけなかったかも!
日本では大きな塊で売られていることのほうがあんまりないのに・・文化の違いですね。いや、牛肉の価格の差でもあるのかなぁ~。
というわけで、見学に行かせて頂いたこちらの工場でも取り扱っているのは、ドカーンとしたステーキカットと、ひき肉のみ!
ここでも思ったのはヒレ肉のステーキカットが多くみられるようになったなぁってこと。(Vol.2 シカゴ到着編)
やはり近年、アメリカでは肉質の柔らかい赤身のビーフが人気だそうです。
ひき肉用のゾーンでも、日本で見るひき肉よりだいぶ赤身のお肉だなぁという印象でした。
アンガス牛100%のひき肉なのですが、それぞれのお店によって脂身の入れ方の注文が違うので、それによって細かく赤身○%、脂身○%と配合して作られているそう。
へええ・・・日本でもそうなの?
ちなみに脂身が白い牛は若い牛で、黄色いのは若くない牛なのだそうですよ。
わたしの脂身も黄色いのかしら・・・とか思いつつ(笑)
いずれにせよ、アメリカでは脂身の少ない部位、ヘルシーな赤身が好まれている様子。
これを真空パックの状態にして、空気になるべく触れさせないように仕上げていきます。
こちらの工場のお肉は、一度も冷凍せずにすべてチルド輸送されているそうですよ。
さてさて、そんなアメリカでも和牛ブランドは人気があるそうで、この工場でも熊本の和牛、「あか牛」が取り扱われていました。もちろんアメリカで育ったあか牛です。
工場の見学のあと、アンガス牛とあか牛をそれぞれ焼いてくださり、食べ比べをさせて頂きました。工場と同じ建物の中にキッチンもありまして、ここでお肉の試食が出来るようになっているそう。
焼いているところももちろん見学させて頂きましたが、この厚みですからめちゃくちゃ時間をかけてじっくり丁寧に焼いていらっしゃいました。
焼き上げた後は、アルミホイルに包んで肉汁を落ち着かせるのがお約束。
15分ほど休ませた後は、豪快に切り分けてくださいました。
味付けは塩、胡椒のみですが、これ・・・・どちらも甲乙つけがたい。肉のシンプルなうまみがダイレクトに味わえて、めっちゃくちゃ美味しかったです!
というわけで今回は、アメリカではとても手に入りにくい、日本ならではの薄切りのお肉を使ったレシピをご紹介します。
調味料はお醤油やお砂糖など日本ならではのものを使用しつつ、そこへアメリカ人も大好きなクミンやパクチーも組み合わせて、豪快なサラダ仕立てにしてみました。
ヘルシーでタンパク質たっぷり、というのはアメリカでも今盛んに言われているキーワード。
健康のために、お野菜とお肉と両方頂けるサラダスタイルはおすすめです。
アメリカンビーフの香味野菜のサラダ
材料(4人分)
- アメリカン・ビーフ(牛肉)ロース(薄切り) 300g
- クミン 小さじ1
- パクチー 1束
- レモン 1/2個
- 紫玉ねぎ 1玉
- オリーブオイル 大さじ1
- <A>
- 醤油 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
- エキストラバージンオイル 大さじ2
- レモン汁 1/2個分
- ブラックペッパー 少々
- 塩 小さじ1/2くらい
作り方
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1.アメリカンビーフは3等分の長さに切る。パクチーはざく切り、紫玉ねぎは薄切りにして水にさらす。レモンは半分を薄切りに、半分は絞る。ボウルに<A>を合わせておく。
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2.フライパンにオイルとクミンを入れて熱し、牛肉を広げて炒める。色が変わったら<A>のボウルに取り出し、調味液を絡めながら冷ます。
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3.粗熱が取れるまでおき、パクチー、水けを絞った紫玉ねぎ、レモンを加えてざっくりと和える。味を見て、薄ければ塩で調える。