1日の元気は朝のアメリカンビーフで

Vol.3

「朝こそ肉」で
カラダもこころも
健康に!

「ルネクリニック東京院」院長で精神科医の和田秀樹先生に、1日を快適に過ごすために欠かせない朝ごはんの秘訣をお聞きする連載最終回。テーマは「身体も心も健康に」です。今回は、健康的な生活サイクルづくりに役立つ朝食で、「朝こそ肉」を食べる理由について教えていただきました。

快適な1日の始まりは
肉のある朝食から

肉を食べると何となく機嫌がよくなったり、幸せな気分になったりすることはありませんか。実は、肉には「幸せホルモン」といわれるセロトニンの原料のトリプトファンが豊富に含まれています。それなら、1日の始まりである朝食で取らない手はありませんよね。

また、このトリプトファンには体内時計を調整する働きがあることから、毎朝ほぼ同じ時間に食べる朝食に肉を取り入れることは、1日を快適に過ごすためにもおすすめです。

さらに、セロトニンは精神を安定させることで、ストレス緩和にも役立つと考えられます。このため、肉のなかでも良質なたんぱく質が豊富で脂質が少ないアメリカンビーフを朝食に取り入れることは、身体だけでなく心の健康にもつながることが期待されるのです。

おいしく栄養を取り
今より元気になろう

私は本のなかでもずっと「今より元気になろう」と言い続けています。それは、年齢を重ねるほど、バランスよくそしてしっかり栄養を取る大切さを理解していただきたいからです。

その思いからも、1日の始まりである朝食こそ、たんぱく質や必須アミノ酸、ビタミン類、鉄分などが豊富な肉を取ることを奨励しているのです。いわば「朝から肉」ではなく「朝こそ肉」を、新しい日常にすべきだと思っています。

食べ物というのは、身体と心の両方に影響するものですから、1日の始まりの食事をおいしく栄養バランス良く食べることは本当に大事です。朝こそしっかり肉を食べて、今よりもっと元気になりましょう。

アメリカンビーフをつかった
おすすめビーフモーニングレシピ

一皿で、主菜、野菜、炭水化物を摂取できる朝食メニューです。ビーフと合わせるには、アンチエイジングに重要な抗酸化作用を持つ野菜、ホウレンソウやトマトなどがおすすめです。リゾット風雑炊は、さっと作れるので忙しい朝にもぴったり。一品でたんぱく質も緑黄色野菜も取れます。ビーフスクランブルは、スクランブルエッグにひと手間加えてビーフをミックス。ミックスベジタブルなどを入れてもおいしいですよ。

サラッと食べられる時短洋風雑炊

アメリカンビーフの
リゾット風雑炊

材料(2人分)

  • アメリカンビーフ(牛肉)切り落とし150g
  • ごはん1.5膳ぶん(200g)
  • 玉ねぎ(みじん切り)1/4個
  • オリーブオイル大さじ1杯
  • 白ワイン50cc
  • 固形洋風スープの素1個
  • 200ml
  • バター20g
  • 塩・こしょう適量
  • サラダクレソン(3cmに切る)適量

作り方

【準備】
アメリカンビーフは1cm幅に切る

  1. 鍋にオリーブオイルを少量入れ、玉ねぎを透明になるまで炒める
  2. (1)に白ワインを加え、強めの中火にし、煮詰めたら水と洋風固形スープの素、ごはんと肉を入れる
  3. 塩・こしょうで味をととのえ、バターを入れ軽くあえたら皿に盛り、上からクレソンをかける

アメリカの定番モーニングメニュー

アメリカンビーフ
スクランブル

材料(2人分)

  • アメリカンビーフ(牛肉)切り落とし100g
  • 卵(といておく)1個
  • ほうれん草(3cm幅に切る)2茎分
  • 玉ねぎ(薄切り)1/8個
  • バター10g
  • オリーブオイル小さじ1
  • 小さじ1/4
  • こしょう少々

作り方

  1. フライパンにバターを入れて中火にかけ、温まったら卵液を入れてスクランブルエッグを作り、取り出す
  2. (1)のフライパンにオリーブオイルを加えほうれん草、玉ねぎを炒める。しんなりしたらアメリカンビーフを入れて塩・こしょうをふりいれ、色が変わるまで炒めて、卵を戻してひと混ぜする
コラム監修
精神科医
和田秀樹先生

著作等を通し健康法として肉の摂取を推奨し、自らも実践している。

レシピ開発
管理栄養士
櫻井麻衣子先生

食事カウンセリングやレシピ開発、書籍・コラム監修など幅広く活躍。