がんばるカラダに
朝こそ肉を!
「ルネクリニック東京院」院長で精神科医の和田秀樹先生に、仕事や勉強がはかどる、活動的で効率的な一日にするための朝ごはんの取り方についてお聞きする連載第2回目のテーマは「1日の栄養バランス」です。今回は、身体に欠かせないたんぱく質を、朝食を含め3食毎に取る大切さを教えていただきました。
朝食に肉を取り入れ
必要量のたんぱく質を
たんぱく質が丈夫で健康な身体づくりに欠かせないことは、多くの方がご存知でしょう。しかし、1日に必要な量のたんぱく質を1食で取ることは困難です。
たんぱく質を取るうえで大切なのが、朝ごはんをはじめとした3食に分けて摂取し、1日全体の食事の内容で考えることです。特に欧米人に比べて肉の摂取量の少ない私たち日本人は、全体的にたんぱく質が不足しがちです。だからこそ、朝食にも肉を取り入れていただきたいと思います。
良質なたんぱく質に加え、体内で生成できない必須アミノ酸やビタミン類、鉄分なども効果的に取れるアメリカンビーフは、朝食に取り入れるのに理想的な食材といえるでしょう。
たんぱく質は、
毎食の摂取が大切
筋肉や内臓、血管、皮膚、髪の毛などの原料になるたんぱく質は、朝・昼・晩・間食と均等に取ることが大切です。1日の摂取量が足りていても、どれかの食事で偏りがあると、効率的に筋肉合成ができません。肉を毎食に均等に取り入れることで、たんぱく質を上手に体づくりに生かすことができます。
さらに、朝から昼にかけては肝臓の働きがよく、食べた物が効率よく分解されるので、朝食に肉などのたんぱく質を摂取するのは理にかなっています。これにより1日のたんぱく質摂取を均等化しやすくなり、夕食で過剰に取ってカロリーオーバーになることを抑える効果も期待できます。
このように、1日のなかで毎食偏りなくたんぱく質を取ることをぜひ心がけていただきたいと思います。
アメリカンビーフをつかった
おすすめビーフモーニングレシピ
栄養が不足しがちな朝に、たんぱく質たっぷりのアメリカンビーフを食べれば、筋肉はもちろん、トリプトファンの働きによって体内時計も整えてくれます。
アメリカンビーフの半熟卵ソースは、ビーフのうま味が感じられるよう、味付けはシンプルに。スープは、お肉のイノシン酸とトマトのグルタミン酸の相乗効果でうま味が倍増するので、食欲のない朝にもぴったりですよ。
ご飯を入れて雑炊風にしてもOK!
アメリカンビーフと
トマトの具沢山スープ
材料(2人分)
- アメリカンビーフ(牛肉)切り落とし150g
- 塩・こしょう(ビーフ用)各少々
- じゃがいも(皮をむいていちょう切り)1個
- にんじん(皮をむいていちょう切り)20g
- 玉ねぎ(薄くスライス)1/4個
- セロリ(薄切り)1/3本(50g)
- トマト(ヘタをとってさいの目切り)1個
- ローリエ1/3枚
- 水300ml
- 塩小さじ1
- こしょう少々
- 粉チーズ・パセリ粉適量
作り方
- アメリカンビーフは適当な大きさに切る
- 鍋にサラダ油(分量外)を熱し、玉ねぎを入れて軽く炒める。肉、じゃがいも、にんじん、セロリ、トマトを入れてよく混ぜる
- ローリエ、水、塩を加え野菜が柔らかくなるまでアクを取りながら15分ほど煮る
- ローリエを取り出して、塩・こしょうで味を・ととのえ、器に盛ったら粉チーズとパセリ粉をかける
栄養バランス◎朝から元気メニュー
アメリカンビーフの
半熟卵ソース
材料(2人分)
- アメリカンビーフ(牛肉)切り落とし150g
- 塩小さじ1/4
- こしょう少々
- 小麦粉小さじ1
- 卵2個
- オリーブオイル大さじ1/2
- 醤油小さじ1
- 粗挽きこしょう少々
- ごはん2膳分
- サラダお好みで
作り方
【準備】
皿にご飯を盛り付けておく。アメリカンビーフに塩・こしょう、小麦粉をふる
- フライパンにオリーブオイルを熱し、肉を入れ醤油、粗挽きこしょうをふる。色が変わるまで炒め、皿のご飯の横に盛る
- (1)のフライパンをさっとふき、再び火にかけ半熟の目玉焼きを作り、(1)の上に乗せる
- お好みでサラダを添える
著作等を通し健康法として肉の摂取を推奨し、自らも実践している。
食事カウンセリングやレシピ開発、書籍・コラム監修など幅広く活躍。