起きたてのカラダを
肉で元気に!
栄養バランスのよい朝食をしっかり取ることは、1日を元気に過ごすための基本です。そこで今回から3回の連載で、「ルネクリニック東京院」院長で精神科医の和田秀樹先生に日々の元気のもとになる朝食の秘訣と、朝にしっかりたんぱく質を取る重要性を教えていただきます。
肝臓の働きのよい朝は
肉でたんぱく質摂取
毎日の食事の中で「朝ごはん」は非常に重要です。朝ごはんをきちんと食べず、低血糖のまま午前中を過ごすのはよくありません。
例えば、パンとコーヒーだけだと、炭水化物によって血糖値が急に上がって身体を痛めることにもつながります。一方、朝食に肉と野菜を一緒に取ると、血糖値がなだらかに上がり、快適に一日が過ごせます。そのように「きちんと食べる」だけでなく、内容も工夫する必要があります。
大切なのは、朝食から肉をしっかり食べていただくこと。
身体づくりに欠かせないたんぱく質は肉に多く含まれていますが、充分な量のたんぱく質を昼食や夕食だけで取るのは大変です。
おすすめは、良質なたんぱく質が豊富で脂質控えめのアメリカンビーフを使った朝食。
たんぱく質をアミノ酸に分解する肝臓は特に朝から昼間にかけて働きがよいので、筋肉などの身体づくりが効率的に行われます。脂質控えめなので胃に重たくないのもいいですね。
朝食をよくかむことで
脳が目覚める効果も
また、1日の始まりである朝に、脳をきちんと目覚めさせることも重要です。
そのためには、よくかんで食べることが大事です。適度なかみ応えのある食材として、肉こそが朝に食べていただきたい食材なのです。
朝食をしっかりかんで食べることが脳に刺激を与え活性化し、効率的で活動的な一日につながります。加えて、前日の夕食から朝食までの時間は絶食している時間が一番長いため、その間に取ることができない必要な栄養を補えるのも利点です。
さらに、朝食できちんとかむことは、朝から表情筋を動かすことになりますから、口の周りを効果的に鍛え、表情豊かで引き締まった顔立ちに見える効果も期待できます。
ぜひ、たんぱく質が豊富で元気の素である肉を朝食に取り入れていただきたいと思います。
アメリカンビーフをつかった
おすすめビーフモーニングレシピ
朝食にアメリカンビーフを食べたいけれど、調理時間が気になるという方向けに、忙しい朝でもぱぱっと作れて、1品で満足できるレシピです。アメリカンビーフのオープンサンドは、旬の野菜を使ったシンプルな味付けで、炒めてパンにのせるだけ。寒い朝には、ビーフのうま味がたっぷり染み込んだ優しい味のフォー風にゅうめんで、気持ちの良い一日を始めましょう。
さっぱりとした味わいで
朝のカラダにやさしい
アメリカンビーフの
フォー風にゅうめん
材料(2人分)
- アメリカンビーフ(牛肉)しゃぶしゃぶ用250g
- 長ねぎ(青い部分)適量
- そうめん(乾)150g
- 塩2つまみ
- 中華スープの素小さじ2
- ナンプラー小さじ1
- 水500ml
- レモン2切れ(1/4個)
- パクチー(ざく切り)お好みで
作り方
【準備】
そうめんを表示通りゆで、冷水で締めて器に等分に盛り付ける
- 鍋に水と長ねぎを入れて沸騰させる。アメリカンビーフを入れて色が変わったらすぐにとり出し余計な熱が入らないように広げておく
- (1)のゆで汁のアクと長ねぎを除き、塩、中華スープの素、ナンプラー、お好みの野菜を加え、煮立ったら火を止め、等分にそうめんに注ぐ。それぞれに肉をのせパクチーとレモンを添える
トーストにたっぷり乗せておいしい
バルサミコソテーの
ビーフオープンサンド
材料(2人分)
- アメリカンビーフ(牛肉)切り落とし200g
- 塩・こしょう(肉用)少々
- 小麦粉大さじ1/2弱
- アスパラガス(根本5cmほど皮を剥き、3cm幅に切る)2本
- パプリカ(赤)(短冊に切る)1/4個
- オリーブオイル大さじ1/2
- 塩小さじ1/4
- こしょう少々
- バルサミコ酢大さじ1
- お好みのパン2枚
作り方
- アメリカンビーフに塩・こしょうをふって小麦粉をまぶす
- フライパンにオリーブオイルをひいて肉とアスパラガス、パプリカを加えて塩・こしょう、バルサミコ酢で味付けして炒め、パンの上に等分にして盛り付ける
著作等を通し健康法として肉の摂取を推奨し、自らも実践している。
食事カウンセリングやレシピ開発、書籍・コラム監修など幅広く活躍。