発酵醸造料理人・伏木さんに聞く
アメリカンポークと発酵食品の
組み合わせのポイント
発酵の秘密1
発酵食品はなぜカラダに良いの?
発酵食品がカラダに良いのは、食べ物の消化や老廃物の代謝をサポートし、人間が本来持つ免疫力のポテンシャルを引き出してくれるから。発酵に欠かせないのが、麹菌など調味料に含まれるものや、納豆菌、乳酸菌、糠漬けに含まれる酪酸菌などの有用菌。腸内細菌と相性の良い有用菌が含まれる発酵食品は、腸内のバランスを善玉菌優位にしてくれます。しかし、例えば納豆菌は摂取後約1週間、乳酸菌は約1日で体外へ排出されてしまうため、習慣的な摂取が必要です。
発酵の秘密2
注目の発酵食品は?
発酵のプロ、発酵醸造料理人の伏木暢顕さんが国内外の様々な発酵食品を探求してきた中で、いちばん注目しているのが麹菌を使った発酵食品。麹菌は、強力な分解酵素を持ち、調理に使用することで栄養素として吸収しやすくなり、消化を助けるなど身体への負担を軽減。免疫を維持するサポートが期待できます。
発酵の秘密3
アメリカンポークは
免疫アップに効く?
良質なたんぱく質を豊富に含み、免疫サポートにも必要なビタミンB群を含むアメリカンポークは、発酵食品との相性もバツグン! より旨味が豊かになるだけでなく、発酵のチカラで分子が細かくなるため食感がよりやわらかく、瑞々しく仕上がります。さらに、ビタミンB群との相乗効果でたんぱく質の代謝を促し、髪や肌のコンディションを整え、しなやかな筋肉作りをサポートします。アメリカンポークと発酵食品を食生活に取り入れつつ、日常の軽い運動などで基礎体力をアップさせれば、身体がもつ免疫機能が強化され、風邪や花粉症の季節の強力なサポートになります。
発酵の秘密4
ポークと発酵の効果を
アップさせるコツは?
免疫力アップへの最強タッグともいえるアメリカンポークと発酵の組み合わせ。効果をアップさせるコツは、実はなるべく加熱しないこと、と伏木さん。
「発酵食品に含まれる微生物は、生肉に対して分解効果を発揮し、美味しさをアップしたり、消化をしやすくしたりしますが、加熱すると失活してしまうものがほとんど。微生物のもたらす整腸効果などをそのまま享受するには加熱しない形で摂取することがポイントなのです。例えば加熱せずに作れるソースに発酵食品を使ったりするのがオススメです。
- ※近年では、加熱により失活した乳酸菌(の一部)もその効果が持続するという研究結果もあるが、仮に死菌となっても腸内細菌の栄養にはなる。
発酵の秘密5
発酵食品を
料理に上手に取り入れるポイントは?
様々な発酵レシピを手掛ける伏木さんによると「発酵の力を料理に最大限に生かすには、納豆や日本酒の生原酒、発酵を止めていない天然醸造の味噌、生揚醤油、生きた乳酸菌の効果がうたわれているヨーグルトなどを使うことがおすすめ」とのこと。
「自家製甘酒などに使用する市販の米麹をフードプロセッサーなどで粉末状にして調理後の料理や調味料にプラスしてもいいですね。何よりも大切なのは、様々な発酵食品を活用して、幅広い種類の微生物をこまめに摂取すること。免疫ケアには、発酵のチカラに加えて栄養豊富な食材との組み合わせが欠かせません。強いカラダを作る良質なたんぱく質やビタミンB群を含むアメリカンポークは発酵食材と相性がとても良いのでおすすめです。ぜひアメリカンポークの発酵レシピを活用して、ご自身の持つ免疫力を高めるお家ごはんを心掛けてみてください。」