ディナーのプレゼンテーション
にも使える
知っておけば、さらに
美味しくなる知識をピックアップ!
サシと赤身のバランスが良く、しっかりとした旨味が魅力のアメリカンビーフ。そんな食材の個性を知っておくと調理もより楽しくなるし、ディナーの会話も弾むはず。
雑学1
アメリカンビーフは
どうして美味しいの?
アメリカンビーフは、生後1年以内は母牛のもとで放牧により健やかに飼育され、その後、栄養価の高い穀物飼料を与えられながら大自然の中で肥育される。そのため、良質なたんぱく質、ミネラルや鉄分、亜鉛が豊富な肉となる。さらには、栄養価だけでなく赤身とサシの均整が取れた肉として仕上がるので、食べた時に旨味とコクがお互いの良い部分を相乗効果として高めてくれるのも特長だ。日本へ向けて船で2週間かけて運ばれ、その間、厳しい温度管理のもと肉の熟成が促進され美味しさがアップ。私たちの食卓へ届く頃には、旨味が凝縮するとともに、よりやわらかさとジューシーさが増しているのである。
雑学2
肉の部位による味の違いや
適した料理って?
今回、焼き方やアレンジレシピで登場した「肩ロース」は、ステーキはもちろん、炒めものや、煮物、焼肉など、様々なメニューに対応できる“万能選手”。程よいサシと濃厚な味わいが特長だ。“サー(ナイト爵)”の称号を与えられた高級部位の「サーロイン」はやわらかくジューシーな赤身が抜群の味を誇る。肉本来の美味しさを味わうならステーキで楽しむのがおすすめ。サーロインと並んで人気の部位でもある「リブロース」は、肩ロースとサーロインの間にあり、肉質がやわらかくサシも適度に入っているので、ローストビーフなどじっくり火を通して脂身も一緒に味わえるメニューと相性が良い。
雑学3
アメリカンビーフの味を引き上げる
影の立役者「酸味」の使い方
赤身とサシのバランスが絶妙なアメリカンビーフだが、料理を作る際に、味付けのアクセントとして「酸味」を取り入れると、すっきり軽やかな美味しさを楽しむことができる。特にオススメなのはオレンジなどの甘みのある柑橘。どんな調理法でも、肉の旨味を甘みが引き上げつつ、程良い酸が口をリフレッシュする。レモンやライム、すだちなど強めの酸を感じさせる柑橘は、コクをダイレクトに感じるステーキに。ほか、バルサミコ酢やポン酢などは、その風味とコクを生かしてステーキのほか、煮物のアクセントとして隠し味にほんの少し加えると、味が引き締まってプロのような味わいになるのでぜひ挑戦を。
雑学4
赤ワインだけじゃない!
ステーキは味付けでお酒を変える
「ステーキには赤ワイン」なんて、ステレオタイプな考え方はもう古い!お酒との合わせ方は味付けで多様に変わることを知っておこう。肉の味わいが前面に出る【塩コショウ】は、ジンのハイボールや水割りなどシンプルなお酒がマッチ。【ワサビ醤油】には紹興酒やポートワイン、シェリー酒などパンチの効いたお酒を。さっぱりといただく【おろしポン酢】には、逆に芋焼酎やバーボンなど重めのお酒で対比を楽しみたい。【バルサミコソース】ならジャスミンハイや塩レモンサワーなど、酸を少しだけ補うような味わいのお酒が合う。濃厚な【レモンバター】にはラガー系ビールや辛口白ワインで軽快な後味を楽しみたい。
雑学5
いくつもの料理に活用できる!
肩ロースステーキ肉を切り分ける方法
スーパーなどでポンドステーキとして売っているアメリカンビーフの肩ロースだが、1枚全部をステーキでは食べきれない、なんて時は肉を切り分ける方法を試してみてほしい。切り分ける部分によって肉の硬さやサシの量なども違うので、ここはステーキではなく別の料理に、なんて使い方が賢い。基本的には写真の破線のように筋で切るのが基本だ。①と②の部分はやわらかくジューシーで、さらに形も大きく取れるのでステーキにするのが一番オススメ。③と④の部分はサシがあまり入っていないので、薄切りにして炒めものに使ったり、シチューなど長時間煮込む料理に使ったりするのがGOOD!