運動&食事で目指そう、健やかな人生
これからの人生のためにも、現在の健康のためにも、意識し続けたい「筋力」。スポーツ医学の専門家・久野譜也先生に教えていただいた “筋活”を続けるコツと、料理研究家・浜内千波先生のポークレシピをご紹介。楽しく、おいしく、健康な体づくりを目指しましょう!
続けるコツは、
一緒に取り組む仲間づくり
どの年代にも必要な“筋活”ですが、50代以上の方におすすめしたい理由は2つ。現在の健康の維持とこれからの人生のためです。今や「人生100年時代」。“筋活”で自由に動ける体を維持できれば、これから先も生きがいのある人生が送れるでしょう。
また、“筋活”で筋肉量を維持して代謝の低下を抑えることができれば、生活習慣病につながるメタボの予防にもなります。
加齢による筋肉量の低下を止めることはできませんが、諦める必要はありません。筋力アップは、いくつから始めても効果があるからです。ただし、筋トレなど「運動」の効果は貯金ができません。重要なのは、あきらめず続けること。そのためには、自分が続けられるような“仕掛け”を考えることや、自分のライフスタイルに合う方法を選ぶことが肝心です。
私がおすすめしているのは、一緒に「運動」に取り組む仲間づくり。家族でもいいし、SNSでつながれる人でもいい。「見ていてくれる人や励まし合える仲間がいれば、続けられる」という人は多いのではないでしょうか。
みんなでおいしく
食べることが大切
筋肉の材料となるたんぱく質は、サプリメントや栄養補助食品で取ることも可能ですが、できれば「食事」で取るようにしましょう。豚肉などの食材には、たんぱく質だけでなく共に働くいろんな栄養素が含まれているからです。しかも、料理にはいくつもの食材を使うため、摂取する栄養素の数がさらに増え、筋力アップだけでなくいろんな健康効果が期待できます。
そして何よりも、家族や友人、仕事仲間と共にする「食事」はコミュニケーションの場。会話も弾み、笑顔も生まれるはず。おいしい! 楽しい! そういう感情も健康な体づくりには欠かせません。その時間をぜひ大切にしてほしいと思います。
浜内先生のアメリカンポークで
元気が出るレシピ04とんかつ肉で作る
ワイワイ楽しくつまむ
アメリカンポークのポテトまん
アメリカンポークのフィンガーフード
栄養的にも価格的にも、家庭料理に活用しやすいアメリカンポーク。
今回ご紹介するのは、ポテトサラダをお肉で巻いた肉まんならぬポテトまん。
お肉から出る脂で焼けば、アメリカンポークのうま味や甘みが無駄なく楽しめます。ポテトサラダは市販のものでもOK。バーベキューパーティに生野菜やフルーツと一緒に盛り付けて出せば、きっとみんな笑顔になりそうです。
レシピをみる
材料(2人分(4個分))
- アメリカンポーク(豚肉)肩ロース(薄切り)8枚(200g)
- 塩小さじ1/4
- こしょう少々
- じゃがいも2個(正味250g)
- 塩小さじ1/3
- こしょう少々
- マヨネーズ大さじ2
- パセリみじん切り一枝分
作り方
- ポテトサラダを作る。じゃがいもを皮ごとラップで包み、レンジでやわらかくする(※目安は600wで7~8分。途中で上下を返します)。
- 手早く皮をむき、熱いうちにフォークなどで潰す。
- あら熱が取れたら、塩、こしょう、マヨネーズ、パセリのみじん切りを入れて混ぜ、8等分にして丸める。
- アメリカンポークを広げて塩、こしょうをし、丸めたポテトサラダを2枚ずつの肉で全体を包むように巻き、平たく押す。
- フライパンを弱めの中火で温め、(4)を巻き終わりを下にして並べて焼いていく。片面がこんがり焼けたら裏返し、ふたをしてからもう片面もこんがりと焼く。
教えてくれた人
筑波大学大学院教授
久野譜也先生
くの・しんや/1962年生まれ。筑波大学大学院人間総合科学研究科教授。医学博士。
スポーツ医学の中でも、特に中高年の筋力運動やサルコペニア肥満、健康政策などを研究。2011年より現職。
レシピ開発
料理研究家
浜内千波先生