02アメリカンポーク × 筋力アップ
03

ポークの栄養を活用して、健康な体づくりを

筋力アップのためだけでなく、メタボ対策で減量中の人や夏バテ気味の人にも取ってほしい食材が豚肉です。スポーツ医学の専門家・久野譜也先生にその理由をお聞きしました。料理研究家・浜内千波先生に教えていただいた「元気が出るポークレシピ」とともにお届けします。

基礎代謝低下に関わる筋肉量

50代くらいの方にとって最大の健康課題は生活習慣病対策、いわゆるメタボ対策です。メタボを防ぐには、カロリーを消費しやすい体を維持することが必要です。それには筋肉量が大きく関わっています。

私たちの体は、生きているだけで心拍や呼吸によってエネルギーを消費しています。それが「基礎代謝」と呼ばれるものです。エネルギーを使う臓器には心臓や肺などいろいろありますが、実は最もたくさんエネルギーを消費するのが、筋肉なのです。そのため、加齢による筋肉量の減少は基礎代謝の低下につながり、メタボを招きやすくなります。

痩せよう、とただ食事量を減らすだけのダイエットでは、脂肪だけでなく筋肉が落ちてしまうため、本末転倒。筋肉の維持・向上を目指す“筋活”を並行して行うのが、正しいダイエットであり、メタボ対策で

健康な体づくりに豚肉欠かせない

“筋活”に有効な食材として私がよくすすめている豚肉は、筋力アップだけでなく、健康な体づくりに欠かせない食材です。必須アミノ酸など良質なたんぱく質だけでなく、疲労回復や免疫力の維持、代謝を上げて脂肪を燃焼させる働きなど、さまざまな効果が期待できるビタミンB群を多く含んでいるからです。

私の大学で行っている研究でも、長寿が多い鹿児島の離島や沖縄では豚肉がよく食されていることが明らか。
筋トレを熱心にされている方や、ダイエット中の方の中には、ささみや鶏胸肉ばかり取る人もいますが、豚肉を避けるのはもったいない。脂が気になるなら、調理法や部位選びで調整は可能です。ぜひ豚肉も活用するようにしてください。

アメリカンポークと成鶏肉・
和牛栄養成分比較
(可食部100g当たり)
ビタミンB 1(mg)
アメリカンポーク ロース0.76
鶏肉(成鶏肉) もも0.10
和牛 肩ロース0.07
アメリカンポーク:(一社)食肉科学技術研究所調べ/鶏肉(成鶏肉)、和牛:七訂食品成分表

浜内先生のアメリカンポークで
元気が出るレシピ03
ポークの
ちらし寿司

食欲がない時にもおすすめ!アメリカンポークをさっぱりおいしく!
酢飯と合わせたアメリカンポークのちらし寿司は、元気を出したい時にぴったり。アメリカンポークのうま味を含んだ脂を利用して焼いているので、さっぱりおいしく食べられます。生野菜と組み合わせると内臓が少し弱っていても十分無理なくたんぱく質など栄養を吸収してくれますネ!

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材料(2~3人分)

  • アメリカンポーク(豚肉)ロース(薄切り)300g
  • 小さじ1/2
  • こしょう少々
<酢飯>
  • 温かいご飯600g(約2合分)
  • 小さじ1
  • 砂糖大さじ2
  • 大さじ4
  • きゅうり1/2本
  • パプリカ1/4個分
  • ごま大さじ2
  • 黒こしょう少々

作り方

  1. 酢飯を作る。ボウルに入れた温かいご飯に塩、砂糖、酢を加えて混ぜる。ボウルに沿うように広げて冷ます。途中で上下を返す。
  2. 塩・こしょうで下ごしらえをしたアメリカンポークをフライパンで焼いていく。
  3. 両面にこんがり焼き色がついたら取り出し、半量を1センチ幅の細切りにする。
  4. きゅうりとパプリカを細切りにする。
  5. 器に酢飯の半量を広げ、細切りにした肉をのせ、ごまの半量を振る。
  6. その上に残りの酢飯を広げ、残りの肉、きゅうり、パプリカを盛り付け、ごまと黒こしょうを振る。

教えてくれた人

筑波大学大学院教授
久野譜也先生

くの・しんや/1962年生まれ。筑波大学大学院人間総合科学研究科教授。医学博士。
スポーツ医学の中でも、特に中高年の筋力運動やサルコペニア肥満、健康政策などを研究。2011年より現職。

レシピ開発

料理研究家
浜内千波先生

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