アメリカン・ビーフの加工は、政府の認定を受けた食肉加工工場でのみ行われています。加工工場では、アメリカ政府による検査を実施。さまざまな規制、ガイドラインに沿って、厳しく品質をチェックしています。同時に、日本政府も現地の工場をチェックし、安全性を確認しています。
検査
食肉となる牛の大半は、月齢24か月未満。工場に到着すると、アメリカ政府の獣医官による生体検査が一頭ずつ行われ、健康な牛だけが工場への搬入を許可されます。
加工
特定危険部位の除去を確実に行い、細菌などが枝肉に付着しないよう、高圧蒸気で何度も洗浄します。カットに使用する器具類は、作業のたびに洗浄しています。解体後はアメリカ政府の衛生検査官が1頭ごとにすべての枝肉と内臓を検査。検査に合格しなかった食肉は検査官立会いのもとで破棄されます。
管理
アメリカのすべての食肉加工工場では「HACCP(ハサップ)方式」という食品衛生管理システムを導入しています。病原菌や異物を発見するための分析や記録を厳重に行い、食肉の安全性を確保しています。
HACCP(危害分析・重要管理点)方式の導入により、食肉の安全を守ります
1960年に米国で宇宙食の安全を確保するために開発された、食品の品質管理手法です。従来の食品の品質管理は、最終製品の抜き取り検査が中心でした。HACCP方式では、材料の入荷から加工、出荷の全行程において、安全を守るための重要なポイントを定め、病原菌や異物などを発見するために、分析・記録します。異常が認められた場合、すぐに対策を取ることが出来るため、安全ではない食品の出荷を未然に防ぐことが出来るのです。