アメリカン・ミートの安全性管理の基本情報動物用医薬品の規制と管理
アメリカで使用される動物用医薬品は、食品医薬品局(FDA)がGADPTRA法として知られるGeneric Animal Drug and Patent Term Restoration Act.(一般動物用医薬品および特許期間回復法)に基づいて承認します。新薬承認申請は、動物用医薬品センター(CVM)が受理し、審査を行い、最終的にFDAが認可します。
安全性と有効性が承認されたすべての動物用医薬品は、一般に公開されます。このリストは法の規定に基づいて毎月更新されます。この公開情報は1989年1月に最初に出版された「グリーンブック」として知られ、現在はFDAのWebで公開されています。
家畜が病気にかかった場合、人間と同じように治療薬が投与されます。また、病気の予防や体調を整えるなどの目的で使われる医薬品もあります。牛の治療に使われる薬としてよく知られているものには、抗生物質や抗菌剤があります。また、肥育や繁殖に使われるホルモン製剤も動物用医薬品に含まれます。
FDAは、このような動物用医薬品の製造承認にあわせて、各医薬品の適正な使用方法を定めます。例えば「動物の体重当たり何mg以上投与してはならない」「何日以上は続けて投与してはいけない」などが決められます。成長してから使われる薬では、投薬後、一定の期間以内に、食用にと畜することを禁止する「休薬期間」が定められ、食肉に医薬品が残留することを防いでいます。
動物用医薬品は、すべてFDAの指導に基づき、獣医の指示に従って投与されますが、畜産農家も、どのような薬を、どのような理由で、いつ、どれくらいの量を使用したかを記録する義務があります。動物用医薬品の残留については、食品安全検査局(FSIS)が実態を監視します。