最終ステップ!
じっくり時間をかけながら料理を楽しもう!
ワンランク上のビーフカレーに挑戦!
いよいよ今月からは〝肉料理マスター編〟へとレベルアップします。
これまで1~3月は入門編、4~6月は初級編、7~9月は中級編と徐々にレベルアップしてきましたが、今月からの3回はこれまでのレッスンの総集編とも言える仕上げの3か月になります。
少し時間のかかるものや、手間暇がかかるものもありますが、休日にじっくり時間をかけながらお料理を楽しみましょう!
マスター編第一弾はビーフカレーです。
カレーと言えば初級編じゃないの?お料理に慣れていない人でも市販のルゥの箱の裏を見れば誰でも簡単に作れるけど・・・?と思ったそこのアナタ!美味しくなる「ここ!」というポイントをしっかり理解してから作ると、いつもと同じ材料を使っていたとしても、いつもよりもワンランクアップした深みとコクのある美味しいカレーになります!
今月使用するお肉はアメリカンビーフの肩ロースです。厚みのあるステーキ用のお肉としてよく売られていますが、今回はこちらを使うのがポイント。
しっかりとした旨味のあるビーフカレーを作っていきます。
適度に脂身の入った部位になるので、煮込むとここがとろけるような食感になり、また赤身の部分はしっかりとしたパンチのある旨味があるので、噛みしめるごとにやっぱビーフって美味しいなぁ~としみじみ思うはず!
いつもよりもじっくり丁寧に時間を掛けて材料を炒めていくことで、旨味や甘み、コクが増してとっておきのカレーに仕上がります。
玉ねぎを炒めるにはいろんな段階があって、料理によってはこの炒め時間が異なります。
・さっと炒める
・表面に油が回るまで炒める
・透き通るまで炒める
・しんなりするまで炒める
・茶色くなるまでじっくり炒める
今回はこの最後の茶色くなるまでじっくり炒める、の少し手前の状態、薄茶色くなってくるまで炒めていきます。時間にするとおよそ15分。
ここまで炒めると玉ねぎがキャラメルのような甘い香りに変化し、食感はとろけるよう、お料理に自然の優しい甘みとコクをプラスしてくれるようになります。
最初は鍋一杯だった玉ねぎの水分が抜けてどんどん旨味が凝縮し、これによって水っぽくない、濃厚なうまみのカレーに仕上がるのです。
決して時短では仕上がらないので、出来ればお休みの日のゆっくりとした時間を使って、お料理すること自体を楽しみながら作ってみてください。
ビーフ&ポテトカレー

材料(4人前)
- アメリカンビーフ(牛肉) 肩ロース(かたまり)350g~400g
- 玉ねぎ2個
- ジャガイモ350g
- 塩、胡椒各少々
- ニンニクチューブ、生姜チューブ小さじ1ずつ
- 油大さじ1
- 水600ml
- 市販のカレールゥ4人分
- ごはん適量
作り方
ちょこっとアドバイス
「じっくり炒める」「煮る」を両方叶えるために、フライパンのように焦げ付きにくい加工がされている鍋を用いて作りましたが、もしなければ、フライパンで炒める→鍋に移して煮込む、と調理器具を2つ使ってお料理していくとうまくいきます。じっくり炒めるのが苦手な種類の薄手のお鍋を使うと、焦げ付くばかりで旨味がちゃんと引き出されないので、その場合はフライパンでじっくり炒めてからお鍋に移して煮込んでいきましょう。
- カレールゥを入れる前に、あらかじめ材料にじっくり火を通しておけば、カレールゥを入れてからは長時間煮る必要はなく、ここからは冷ますことで中まで味をしみ込ませていきます。煮物は冷ますときに味が染み込んでいきます。食べるときにもう一度火にかけて温めなおしてください。
- 残ったカレーはタッパーなどに移して冷蔵庫へ入れましょう。鍋に入れっぱなしで室温に置いておくと、腐敗する恐れがあります。食べるときに1人前ずつ取り出してレンジで温めなおしましょう。
- ジャガイモ以外は冷凍することもできます。冷めたら1食分ずつ厚手の密閉ポリ袋に入れて冷凍しても良いです。ジャガイモは冷凍すると食感が変わってしまうので、取り除くか、または潰して混ぜて冷凍します。解凍するときは食べる前の日に冷蔵庫に移動させて自然解凍させ、耐熱容器に移してから電子レンジで温めなおします。

ゆで卵のピクルス
ポリ袋に酢と水をそれぞれ大さじ2ずつ、塩小さじ半入れて混ぜ、ゆで卵を入れて30分ほどおく(写真のゆで卵はカレー粉を少し加えて色を付けていますが無くても出来ます)。