vol.54 特集 レシピ THE JOURNEY TO AMERICAN BEEF
王道の焼き方を体得したら、応用編に挑戦!
"アメリカの食"を熟知する『ジャン・ジョルジュ 東京』の米澤シェフに、本場での食べ方にヒントを得た、ステーキのアレンジを学ぼう。
アメリカで親しまれているステーキマリネとシーズニング
料理修業のため、アメリカで5年間暮らした経験をもつ米澤文雄シェフ曰く、アメリカン・ビーフほどステーキに向いた肉はないという。「穀物肥育だからこそ、旨味が濃く味わい深い。アメリカン・ビーフは赤身と軽いサシのバランスが良いことも魅力で、やわらかく、ジューシーなステーキに仕上がります」。
ステーキの本場アメリカではシンプルに塩と胡椒で焼くのが主流だが、時にはマリネしたり、スパイスを肉の表面にまぶしたりと、変化をつけて楽しむのも人気だとか。今回は米澤シェフに、アメリカで親しまれているステーキマリネとシーズニングについて教えてもらった。
マリネ液に漬け込む時間は最低1時間、理想は3時間。
肉に風味が加わり、しっとりとやわらかく仕上がる。
レモンガーリック マリネ
材料(作りやすい分量)
- レモンの皮(3 ~ 5㎝角にランダムに手でちぎる)1個分
- ニンニク(スライス)2片
- オリーブ油適量
オレンジソイガーリック マリネ
材料(作りやすい分量)
- オレンジの皮(3~5cm角にランダムに手でちぎる)1/2個分
- エシャロット(スライス)小1個
- ローズマリー適量
- ニンニク(スライス)1片
- 醤油大さじ1
- オリーブ油大さじ1
- ナンプラー大さじ1/2
マリネ液を使ったステーキの焼き方
こまめに裏返しながら焼くのがコツ。優しい味で白ワインと合う。
- アメリカン・ビーフ(3~4cm厚)300g前後
- マリネ液肉が浸る程度
- バター12g
- サラダ油大さじ1
- マリネ液をよく混ぜ合わせ、アメリカン・ビーフを1~3時間漬ける。
- フライパンにバターとサラダ油を入れて、中火よりやや弱めの火加減で肉を焼く。
- こまめに返しながら、ゆっくりと火を入れていく。
- マリネの具材をフライパンに入れ、軽く火を入れる。
- 肉を取り出し好みの厚さにスライスする。
※写真では、オレンジソイ ガーリックマリネ液を使って調理。
スパイスをホール( 原型の状態)のまま混ぜ合わせ、肉を焼く直前に粗めに挽く。
卵白&コーンスターチを糊にして、しっかりまぶそう。
ハーブ スパイスミックス
材料(作りやすい分量)
- 黒コショウ大さじ1
- 白コショウ大さじ1
- フェンネルシード大さじ1
- コリアンダーシード大さじ2
- ローズマリー(ドライ)小さじ1
- タイム(ドライ)小さじ1
- ベイリーフ(ドライ)小さじ1
- レモンの皮(すりおろし)1個分
スパイシー スパイスミックス
材料(作りやすい分量)
- チリパウダー大さじ2
- スモークパプリカパウダー大さじ1
- セロリソルト大さじ1
- ガーリックパウダー大さじ1/2
パストラミ スパイスミックス
材料(作りやすい分量)
- 黒コショウ大さじ2と1/2
- コリアンダー大さじ1
- ジュニパーベリー大さじ1/2
- クミン大さじ1/2
スパイスミックスを使ったガーリックステーキの焼き方
スパイスが焦げるので、強火はNG。スパイシーでビールと好相性!
- アメリカン・ビーフ(3~4cm厚)300g前後
- スパイスミックス大さじ2
- 卵白30g
- コーンスターチ30g
- オリーブ油大さじ1
- ニンニク1片
- バター12g
- スパイスミックスの材料を合わせ、ミルで約15秒粗めに挽く。
- 卵白とコーンスターチを混ぜ合わせ、アメリカン・ビーフの表面に塗り、1をまぶす。
- フライパンにオリーブ油を引き、中火で肉を片面2分ずつ焼く。※裏返す時にニンニクを潰し入れ、バターを加える。
- 肉を取り出し好みの厚さにスライスする。
※写真では、パストラミ スパイスミックスを使って調理