「ビタミンB1」がカギ!アメリカンポークで免疫機能に関わる腸を元気に!
腸が免疫と関わりがあることについては、広く知られるようになってきました。さらに、近年の研究で、腸内の免疫の働きについて、アメリカンポークにも多く含まれる「ビタミンB1」が関わっていることがわかってきたそう。知っていると毎日の生活や食事の意識が変わる、腸と免疫の最新情報を紹介します。
体によいものか悪いものかを判断する腸の「パイエル板」
腸には免疫細胞の約70%が集まっているため、「体の免疫は腸から始まる」といっても過言ではありません。そんな腸のなかでも、特に注目されているのが「パイエル板」という組織。パイエル板は免疫細胞が凝縮されている組織で、腸に入ってきたものを、栄養なのか、菌など体の脅威となるものなのかをチェックしています。脅威となる物質だとわかれば、免疫細胞がしっかりと働き、戦ってくれるのです。
パイエル板はビタミンB1によって働きが活発に
このパイエル板の働きを高めてくれるのが、アメリカンポークなどに多く含まれるビタミンB1です。ビタミンB1が不足すると、パイエル板が縮小され、腸に入ってきたものをチェックする機能が低下してしまうのです。すると、脅威となる物質が体に入ってきても免疫細胞が稼働せず、体調を崩したり、感染症に感染したりしてしまいます。
近年の研究では、マウスにビタミンB1を与えるとパイエル板の細胞の数が増え、細胞の1つ1つも元気になることがわかってきました。
ビタミンB1によってエネルギーは効率的に作られる
ビタミンB1は、人間が活動するエネルギーの生産とも深い関わりがあります。エネルギーを作り出す過程でビタミンB1が酵素の働きを助け、エネルギーをより効率的に作り出すようにします。エネルギーがどんどん作られる体は疲れにくく、疲れていても回復しやすい状態。疲れたままの体は免疫力が落ちてしまいます。一般的に、豚肉には牛肉の10倍のビタミンB1が含まれていますので、日常的にアメリカンポークを食べるなどして、ビタミンB1を摂取することが大切です。
細胞が元気になることで、免疫機能はますます高まる
私たちは睡眠時に、日中に傷ついた細胞を修復したり、新たに作り出したりしています。ビタミンB1によって効率的にエネルギーが作られていると、睡眠時に行われる細胞の修復もよりスムーズに行われるようになります。
先ほどお伝えした「パイエル板」も細胞の集まりなので、パイエル板それぞれの細胞がビタミンB1によって元気になれば、免疫機能もますます高まっていきます。腸のパイエル板から免疫機能を高めていくためにも、アメリカンポークをはじめ、ビタミンB1を豊富に含む食品を積極的に摂取したいですね。
より効率よくビタミンB1を摂取するには
ビタミンB1は、「アリシン」という物質といっしょに摂取することで吸収が高まります。アリシンは、にんにくやニラ、玉ねぎなどに多く含まれる成分。ぜひ、アメリカンポークと組み合わせてみてください。
医学博士飯沼一茂さん
日本機能性免疫力研究所代表。国立国際医療研究センター・肝炎免疫研究センター客員研究員。純真学園大学客員教授。テレビや講演など、多方面で活躍する「免疫のスペシャリスト」。