vol.54 特集 THE JOURNEY TO AMERICAN BEEF

KING RANCH [キングランチ / シャイアン] 住所:10333 Happy Jack Road Cheyenne, WY 82009

百年続く広大な牧場で健やかに生きる牛と家族。

マークとスキップ。広大な牧場を分担して運営している。

今より100年前、牧場を始め、その大きな家屋から〝キャッスル〞と呼ばれた牧場が、現在はマーク・アイスル氏を筆頭にファミリーで運営をする『キングランチ』である。米国内でも有数の広大な牧場のひとつとして、業界内で知られる存在だ。

「この牧場は両親の夢から始まりました。どこにも負けない強い大地を作ること、最高の牛を育てること、そして家族がずっと一緒に暮らせること。この3つが我々ファミリーのフィロソフィーです」。と語るのはマーク氏。奥様はもちろん、成人した三人の子どもたちである、キャンドル、コルトン、ケーシーも仕事と寝食を共にしており、絆は深い。

一家のランチタイムは皆で集まって楽しむ。
住居の近くには小川や池などもあり、まさに大自然の中で暮らしている。
農学を学び、畜産を担当する娘のキャンドル。
ケーキと呼ばれる、飼料を固めたものは牛の大好物。

キングランチは米国農務省の試験場も兼ねている。例えば、同じ環境で種類の違う様々な牧草を牛に与え、体重にどう影響するか統計を取るなどの研究も行う。「いつも他と違うことに挑戦してきました。私たちはそれぞれ畜産や経営、電気機械など得意ジャンルは違えど、常に新しいことを開拓する精神をもって仕事に臨んでいます」とキャンドルは話す。家訓とも言える思いからも、牧場の個性が伺い知れる。

自由さと固い絆、ここにあるのは家族の理想の姿だ。

牧場はいくつかのエリアにしっかりと分かれており、それぞれ牧草の種類が異なっている。
住居の中には様々な歴史的資料や、家族の思い出を彩るアイテムがずらりと並んでいる。
牧場ごはん

ランチタイムに供されたのは、やわらかく煮込まれたビーフとフレッシュな野菜を挟んだサンドイッチ。旨味たっぷりのひと品。

  • Y-6 RANCH [ワイシックスランチ / メリデン]
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