もう40年近くも前のことになりますが、わたしがまだ子どもの頃うちで「ステーキ」と言えば豚ロース肉にしっかり塩コショウして焼いただけのものを指していました(ちなみにソース等も一切なし笑)。
この白いお肉のステーキは母の定番料理で、小学生の私はこれがハンバーグや餃子、クリームシチューと並んで好きな料理でした。
茶色い牛肉のステーキが本来いわゆる「ステーキ」と呼ぶのにふさわしい料理だと知ったのはそれよりも少し大きくなってからでしたが、それでもわたしの中では豚肉のソテーは今でもご馳走で、今でも我が家ではアメリカン・ポークのソテーがよーくよーく登場する料理のひとつでもあります。
大根おろしとポン酢を添えて食べたり、パセリのソースで食べたり、照り焼きにしたり味噌味に絡めたり、今はいろ~んな食べ方をしているのですが、いろいろ自分で調理するうちにアメリカン・ポークのロース厚切り肉をソテーするときには少々コツとポイントがあることに気づきました。
みんなが揃ってからさっと焼いてそのままアツアツのままいただけるのであれば、塩コショウをしただけでそれだけでとても美味しくいただけるのですが、少し冷めてからでも美味しくいただけるようにするには、周りに粉をまぶして中の肉汁が逃げないように焼くのがポイントです。
こうするとしっとりジューシーなソテーになるのと同時に、柔らかさもキープ。
数段美味しいポークソテーになります。
外側に粉をコーティングすると中の食材は水分が逃げず、しっとり柔らかくジューシーに焼けるという法則から一歩前進したのがこちらのサルティンボッカ。
こちらはアメリカン・ポークにさらに生ハムを巻き、その上から粉をまぶしていますので、しっとりジューシーに焼けるだけでなく、生ハムの塩気とうまみがプラスされるのです。
ぜひお試しくださいませ。