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豚肉のカットアウト価格の上昇局面は短命に終わった。主要プライマルカットの価格はいずれも前年を下回っているが、最近の下押し要因として突出して大きいのがハム(モモ)価格の下落である。
先週のハム・プライマルの平均価格(100ポンド当たり)は82ドルで、前年同期比30%安。この下落だけで、カットアウト価格全体の下落幅の半分以上を占めた。供給が減少しているにもかかわらず、他のプライマル部位の価格も前年を下回っており、ロインは7%安、ベリーは14%安、ピクニックは26%安となっている。
豚肉供給状況は、1年前と比べて大きな変化はない。過去4週間の豚と畜頭数は週平均228万頭で、前年比2.5%減、2024年比では5.4%減だった。と畜頭数が減少したものの、この4週間の平均枝肉重量は、前年同期を約3ポンド(1.3%)上回り、2024年比でも約2ポンド(0.9%)上回った。
それでも、先週の豚肉カットアウト平均価格は100ポンド当たり約101ドルと、2週間ほど前から約3ドル下落して、前年を16ドル(14%)下回った。ハムの大幅安が象徴するように、問題は需要側にあることが明白だ。ハム価格の下落の主因は輸出需要、特にメキシコ向けの鈍化と、デリ・サンドイッチ向けを中心とする国内販売の低迷にあると見られる。
ハムの価格は、4月までは前年と比較的近い水準で推移していた。しかし、昨年は5月に大きく上昇し、7月から8月初旬にかけて再び急騰した。今年はこうした動きが見られない。7月末時点で、メキシコ向け輸出の未出荷成約量は前年を約32%下回っている。メキシコペソが対米ドルで上昇し、メキシコ側からみると米国産が割安になっているにもかかわらず、メキシコ向け販売は減少している。
秋季の市況見通しも弱気になっている。6月末のハムの冷凍在庫は前年同月比で29%増、過去5年平均比でも13%増と、6月末としては2018年以来の高水準となった。メキシコからの注文が少ないことに加え、国内販売もかなり弱く、結果として冷凍在庫が積み上がっている。
ハム以外の部位も、小売向けと輸出向け需要が低調だ。ロイン価格の下落は、小売市場における豚肉全般の弱さを象徴している。一方、ピクニック価格の大幅な下落は、米国の生体豚価格に対してEU産やブラジル産の相対価格が低下し続けていることと連動している。現状、デンマークの生体豚価格は米国の価格を最大で31ドル(32%)下回り、スペインでも同様に12ドル(13%)下回っている。
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