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TRADER'S Be & Po

vol.494 Jun.8.2026
 
米国食肉輸出連合会
NEWS CONTENTS
市況ニュース 牛肉需要回復に期待、カットアウト上昇局面
豚バラ・モモの価格低迷、夏場に向けて反発か
生産動向 フィードロット飼養頭数1.8%増、肥育期間が長期化
トピック 牛枝肉格付で「プライム」の発生率上昇続く
ワールドトレード 米中牛肉貿易・施設登録更新に関して声明―USMEF
赤身率調整による換算手法で牛肉価格を国際比較
需給予測 2026年の牛肉生産予測を下方修正―USDA
リテール 2026年メモリアルデー、豚肉がバーベキュー販促を主導
ファクトシート ビーフ(2026年4月)米国の輸出、
と畜頭数・枝肉生産量、飼養動向、日本の輸入量
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市況ニュース

牛肉需要回復に期待、カットアウト上昇局面

 
 

メモリアルデー(5月25日)の連休における牛肉販売は、予想より低調だったようだ。パッカーは、連休による生産減と6月からの需要好転が、カットアウト価格の上昇に繋がることを期待している。

アナリストによると、5月28日のパッカーマージンは1頭あたり266.90ドルの赤字だった。これは一週前の323.02ドルの損失から縮小しているが、生体牛の仕入れ値は依然として苦しい状況が続いている。

5月第3週の主要5州の去勢牛価格は、生体牛が100ポンドあたり平均260.49ドル、枝肉は同410.24ドルだった。前週比ではそれぞれ0.36ドル、0.83ドルの下落。同週のカットアウト平均価格は392.82ドルで、前週比1.70ドル高。チョイスは389.95ドル、同2.03ドル高だった。

5月最終週には、前半4日間でチョイスが2.05ドル上昇した。アナリストは、「この時期は季節的に輸出も増加する。カットアウト価格がようやく勢いを取り戻す可能性がある」という。連休の売れ行きは期待外れだったとの指摘もあるが、「消費者は、連休用の食材をダウングレードしている。ステーキからハンバーガーに、牛肉から手羽先にシフトした結果、総じて低価格帯の商品の売れ行きが好調だった」という。

それでも、カットアウト価格は短期的には上昇するとの見通しは変わらない。本格的なBBQシーズンに入り、父の日(6月21日)に向けて週末の需要は増加するだろう。その後には7月4日の独立記念日・建国250周年が控えているからだ。

今後の懸念は、牛肉価格の高値に需要がどこまでついてくるかだ。牛肉の小売価格は4月に過去最高値を更新した。チョイスは前月比0.38ドル高の10.47ドルを記録し、牛ひき肉価格も0.20ドル上昇。前年同月比ではいずれも19%高の水準だった。これに対して、豚肉と鶏肉の価格は前年同期を下回ったままだ。

インフレ懸念が強まる中で、いわゆる「ダウングレード消費」がさらに進み、強いては高価格帯の商品そのものを購入しないという動きが強まる可能性もある。

 

※2026年5月29日 CATTLE BUYER’S WEEKLY

 
 

豚バラ・モモの価格低迷、夏場に向けて反発か

 
 

過去2年間で、7月限のリーンホッグ先物価格は全く異なる動きを見せた(チャート参照)。2024年は、春先に楽観論が広まったが、予想を上回る供給と期待外れの需要により下落。7月限契約の満期時点で、4月初旬に比べて18%安となった。

2025年は逆の展開となった。疾病による損失で供給不足が生じ、牛肉価格の高騰の影響もあって、7月中旬までに4月初旬比で18%上昇した。そして今年の先物市場は、現在まさに岐路に立っている。

供給の観点から見ると、と畜頭数は2024年よりも2025年に近い水準にある。飼養頭数の減少と継続的な疾病による損失が重なり、6-7月の週間と畜頭数は240万頭を下回る見込みだ。

しかし需要面を見ると、外食産業の需要に深刻な問題が生じているようだ。牛肉価格全体は高水準にあるものの、外食産業での使用が多い高級部位(ロイン系)の価格は、全体の上昇率に追いついていない。さらに、外食産業で広く使用されている鶏ムネ肉は、過去6週間にわたって、季節的な傾向に反して下落している。

豚肉でも、外食産業への依存度が高いバラやモモの値動きが軟調だ。夏に向けて、バラとモモの価格は上昇することが見込まれるが、この2部位の価格水準の低さは、カットアウト価格が前年を下回って推移することに繋がるだろう。

 

※2026年5月18日 Pork Merchandiser’s Profit Maximizer

  生体豚の7月限先物取引価格の推移
  カットアウト構成部位価格の前年比 (左)/ベリープライマル価格の推移と5年平均の季節変動指数 (右)
   
 
生産動向

フィードロット飼養頭数1.8%増、肥育期間が長期化

 
 

米国農務省(USDA)によると、5月1日時点のフィードロットの牛飼養数は1158万4000頭(前年同月比1.8%増)となった。導入頭数が170万2000頭(同5.5%増)と増加した半面、出荷頭数は164万2000頭(同10%減)と減少した。

注目される一つは、フロントエンド(肥育期間150日以上)の牛が前年を大幅に上回っていることだ。アナリストは、「フロントエンドの肥育牛は、6月1日時点には推定で343万7000頭、前年比で14%増となる見込みだ。この供給量は年末まで325万頭を下回らないと予測される」という。

さらに5月1日時点での「肥育日数180日超の牛」も過去最高を記録したと推測される。肥育日数が200日を超えている牛も増加している。フィードロット導入後の肥育期間が恒常的に長期化している傾向を踏まえると、180日超の肥育牛の動向分析は今後いっそう重要になると見られる。

アナリストによれば、「通常、このカテゴリーは5月がピークで、9月に底となる。この間の減少幅は35万4000頭程度だが、今年は5月時点の水準が高いため、減少期間も長期化して、11月が底になる見通し。5月から11月までの減少幅は33万6000頭になるだろう」と予測している。

 

※2026年5月29日 CATTLE BUYER’S WEEKLY

 
トピック

牛枝肉格付で「プライム」の発生率上昇続く

 
 

米国の牛枝肉格付における「プライム」の発生率が、顕著な上昇を見せている。チョイスの発生率は過去3年間、ほぼ安定して推移しているが、プライムの発生率は今年に入って何度も新記録を更新し、現在も上昇を続けている。

年初から現在までのプライムの発生率は、前年同期に比べて約35%増加している。2020年と比較すると56%増となる。

一方、「セレクト」の発生率は低下傾向にある。今年これまでと、2025年の同期間を比較すると、約31%低下している。「セレクト」は、昨年も年間を通じて低下しており、今年はさらに低い水準で推移している。

米国の牛飼養頭数の減少やトウモロコシ価格の低下、生体牛価格の上昇、メキシコからの肥育素牛の輸入停止などの要因が、セレクト発生率の継続的な低下に繋がっている。

 

※2026年5月28日 FOODMARKET.com

  牛枝肉格付の「プライム」「セレクト」の発生率と生体去勢牛価格の推移
 
ワールドトレード

米中牛肉貿易・施設登録更新に関して声明―USMEF

 
 

中国税関総局(GACC)は、中国の食品輸入施設登録システム(CIFER)において登録期限が切れていた425の米国産牛肉取扱施設に対し、5年間の登録延長を承認した。さらに、新たに77の米国産牛肉取扱施設をCIFERシステムに追加登録した(2026年5月15日発効・有効期間5年間)。

現在、38の牛肉取扱施設が登録待ちの状態にあり、うち25カ所は登録期限が切れており、今回更新はされたものの、輸出資格は依然として得られていない。これらの進展に関して、米国食肉輸出連合会(USMEF)は米国政府からの詳細な情報を待っているとし、ダン・ハルストロム会長兼CEOは以下のコメントを発表している。

USMEFは、トランプ大統領と習近平国家主席との首脳会談において、米国産牛肉の市場アクセスが優先事項として取り上げられたことを大いに評価している。米国産牛肉輸出認定施設の登録更新は、中国への牛肉輸出にとって極めて重要な前進だ。

我々は中国との協議について、米国通商代表部(USTR)からさらなる詳細および追加の説明が示されることを期待している。また、ジェイミソン・グリア大使が米中間の農産物貿易の見通しについて、楽観的な見解を示していることに感謝している。中国による米国産牛肉輸出認定施設の登録更新は、米国産牛肉業界にとって、また購入再開を待ち望んでいる中国の顧客にとっても素晴らしいニュースだ。

 

※2026年5月18日 US MEF News Release

 
 

赤身率調整による換算手法で牛肉価格を国際比較

 
 

赤身率調整価格(Lean-Adjusted Price)は、報告されているボンレスビーフ価格を赤身率で割って「赤身率1ポイント当たりのコスト(Cost per Point Lean)」を算出することで、世界のボンレスビーフ市場の価格を標準化する手法だ。

この換算により、インコタームズ(取引条件)や脂肪含有率の規格が異なる主要輸出ルートおよび国内市場間において、牛肉のタンパク質の価値を直接比較することが可能となる。

赤身率で補正した価格を比較によると、世界の牛肉市場には明確な価格階層が存在しており、主要な取引ルートにおける価格は、赤身率1ポイント当たり3.90ドル〜5.40ドルの範囲に分布している。その中で、ブラジル産牛肉は世界で最も競争力のある価格水準を示しており、米国東海岸向け輸出価格は赤身率1ポイント当たり3.90ドルとなっている。

 

※2026年5月19日 FOODMARKET.com

  赤身率調整後の世界の牛肉価格比較
 
需給予測

2026年の牛肉生産予測を下方修正―USDA

 
 

USDAは最新の食肉需給予測で、2026年の年間牛肉生産予測を前年比2億4300万ポンド減の255億4700万ポンドに下方修正した。牛肉の輸入量は6億3800万ポンド増加し、輸出は2億1500万ポンド減少すると予測している。

この予測では、2027年の牛肉生産量はわずかに減少する(0.9%減の253億1000万ポンド)。と畜頭数の減少が要因で、枝肉重量は増加するものの、と畜頭数の減少を相殺するまでには至らないと予想される。

来年の牛と畜頭数の減少予想は、過去7年間にわたる肉用牛の飼養頭数の減少が要因だ。繁殖雌牛の淘汰により、子牛の生産頭数は減少してきた。今年1月1日現在の飼養動向調査では、生産者が繁殖用に保留した雌牛の頭数は前年よりも多かった。しかし、子牛の生産数は引き続き減少しており、2026年後半から2027年前半にかけて、肥育場へ供給可能な素牛の供給量はさらに逼迫するだろう。

これは、2027年の肥育牛の出荷頭数が減少することを示唆している。2027年には、フィードロットの肥育牛頭数が過去最低水準となり、生産者は雌牛の淘汰よりも繁殖用母牛としての留保を優先し、雌牛のと畜頭数が減少することが見込まれる。この状況は、2027年の牛肉生産量の予測が下方修正される要因ともなっている。

歴史的な観点から見ると、2027年の牛肉生産量は2022年に記録した最高値よりも約11%減少し、2016年以来の最低水準になる。牛肉の輸出量は、2015年以来の最低水準まで落ち込む見込みだ。生産量の減少は輸入量の増加によって相殺され、結果的に2027年の国民1人当たり牛肉消費量は59.2ポンド、前年比1.3%減になると予測される。

牛の価格に関する予測は、750〜800ポンドの肥育素牛価格が100ポンド当たり382.00ドルで2026年から1%上昇。主要5州の生体去勢牛は253.75ドルとなり、前年比2%の上昇となる見通しだ。

 

※2026年5月29日 CATTLE BUYER’S WEEKLY

 
リテール

2026年メモリアルデー、豚肉がバーベキュー販促を主導

 
 

年間最大のバーベキューシーズンの一つであるメモリアルデーの連休は、小売りでの食肉の販促で豚肉が主役となった。広告掲載された食肉関連商品のうち、豚肉は27%を占め、牛肉と魚介類の23%を上回った。鶏肉は20%、卵は5%で横ばい、七面鳥は3%だった。

豚肉の販促で大きな割合を占めるリブ類は、全体の平均価格(ポンド当たり)が3.50ドルで、昨年より6セント高かった。バックリブは3.98ドル、同4%安。スペアリブは3.65ドル、セントルイススタイルリブは3.10ドルで販売された。両部位とも前年の価格を下回っており、連休中の買い物客にとって引き続き高いコストパフォーマンスを提供した。ショルダーローストは2.26ドルで、同5%安だった。

ハンバーガーはメモリアルデーの定番だが、赤身率78%〜84%の牛ひき肉の特売価格は平均5.81ドルで、同21%高。ステーキ用牛肉の特売価格は平均16.15ドル、同18%高。例外として、チャックは5.67ドル、同4%安だった。

 

※2026年5月20日 FOODMARKET.com

 
 

ビーフ・ファクト・シート