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農務省統計局は現在、豚のと畜頭数に関する公式統計の報告を停止している。AMS(農業マーケティング局)が毎日提供する暫定値から推定すると、10月第2週の豚と畜頭数は258万8000頭。前週より約1万1000頭多いものの、依然として前年わずかに下回る水準だ。
過去4週間の豚と畜頭数は累計1030万頭で、前年同期比0.5%減となっている。例年、と畜頭数・枝肉重量は秋に増加する。9月中旬以降、豚のと畜頭数は260万頭前後で推移しているが、6〜8月は一貫して240万頭を下回っていた。
さらに、8月まで210ポンド未満だった豚枝肉重量は、216ポンド近くまで増加している。気温が低下し、トウモロコシの新穀の供給が始まると、豚の体重増加が加速する。と畜頭数と重量の増加を合わせると、夏から秋にかけての豚肉供給量が約12%増加していることになる。
生産者マージンは依然としてプラスを維持している。このため、生産者は出荷を急ぐ状況ではない。11月は重量がさらに増加する可能性があり、パイプラインの供給増が続くことから、豚肉価格は11月から12月にかけて下落するだろう。
供給回復の影響を最も受けているのはベリーだ。夏の大半は需要が供給を上回り、価格は前年を大幅に上回っていた。しかし9月中旬以降、ベリープライマル価格は約25%下落し、この時期の典型的な季節的値下がりとなっている。
昨年は、加工業者が年末需要の補充買いに入った10月下旬から11月上旬にかけて一時的に回復したが、それも短期間だった。ベリーの需要に最も影響するQSR(クイックサービスレストラン)の販売は、季節的には伸びない時期であり、ベリーは年末に向けて下落する。
生鮮豚肉は品目によって動きはさまざまだ。ロインの価格は、季節的なパターンによれば11月下旬までに、現在の水準から約10%下落すると予想される。トリムの価格は比較的堅調だが、供給量の増加が市場に重くのしかかり始めている。高脂肪トリムは11月下旬までに25%安、低脂肪トリムは10〜12%下落する可能性がある。
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