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TRADER'S Be & Po

vol.481 Nov.10.2025
 
米国食肉輸出連合会
NEWS CONTENTS
市況ニュース 豚肉価格は供給増で先安必至、ベリー25%下落
ワールドトレード 東南アジア諸国との相互貿易協定で声明―USMEF
生産動向 牛枝肉品質等級「プライム」の発生率は過去最高
トピック 米国の牧場経営者と消費者向けの計画を発表―USDA長官
USMEFインフォメーション ファベックス関西に出展、11月26-28日インテックス大阪
11月22-24日に日比谷公園で「American Meat Showcase 2025」BBQ選手権優勝店や世界一のキューバサンド店等15店が集結!
ファクトシート ポーク(2025年9月)米国の輸出、
と畜頭数・枝肉生産量、飼養動向、日本の輸入量
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市況ニュース

豚肉価格は供給増で先安必至、ベリー25%下落

 
 

農務省統計局は現在、豚のと畜頭数に関する公式統計の報告を停止している。AMS(農業マーケティング局)が毎日提供する暫定値から推定すると、10月第2週の豚と畜頭数は258万8000頭。前週より約1万1000頭多いものの、依然として前年わずかに下回る水準だ。

過去4週間の豚と畜頭数は累計1030万頭で、前年同期比0.5%減となっている。例年、と畜頭数・枝肉重量は秋に増加する。9月中旬以降、豚のと畜頭数は260万頭前後で推移しているが、6〜8月は一貫して240万頭を下回っていた。

さらに、8月まで210ポンド未満だった豚枝肉重量は、216ポンド近くまで増加している。気温が低下し、トウモロコシの新穀の供給が始まると、豚の体重増加が加速する。と畜頭数と重量の増加を合わせると、夏から秋にかけての豚肉供給量が約12%増加していることになる。

生産者マージンは依然としてプラスを維持している。このため、生産者は出荷を急ぐ状況ではない。11月は重量がさらに増加する可能性があり、パイプラインの供給増が続くことから、豚肉価格は11月から12月にかけて下落するだろう。

供給回復の影響を最も受けているのはベリーだ。夏の大半は需要が供給を上回り、価格は前年を大幅に上回っていた。しかし9月中旬以降、ベリープライマル価格は約25%下落し、この時期の典型的な季節的値下がりとなっている。

昨年は、加工業者が年末需要の補充買いに入った10月下旬から11月上旬にかけて一時的に回復したが、それも短期間だった。ベリーの需要に最も影響するQSR(クイックサービスレストラン)の販売は、季節的には伸びない時期であり、ベリーは年末に向けて下落する。

生鮮豚肉は品目によって動きはさまざまだ。ロインの価格は、季節的なパターンによれば11月下旬までに、現在の水準から約10%下落すると予想される。トリムの価格は比較的堅調だが、供給量の増加が市場に重くのしかかり始めている。高脂肪トリムは11月下旬までに25%安、低脂肪トリムは10〜12%下落する可能性がある。

 

※2025年10月18日 Pork Merchandiser’s Profit Maximizer

  米国の週当たり豚と畜頭数の推移
  ベリープライマルの価格推移
 
ワールドトレード

東南アジア諸国との相互貿易協定で声明―USMEF

 
 

米国通商代表部(USTR)がマレーシア・カンボジアならびにタイ・ベトナムとの相互貿易協定の枠組みを発表したことを受けて、米国食肉輸出連合会(USMEF)のダン・ホルストロム会長兼CEOは、以下の声明を発表した。

米国がASEAN地域において、レッドミートのマイナーな供給国にとどまってきた原因である関税障壁と非関税障壁の両方に対処するため、USTRが絶え間ない努力を続けていることをUSMEFは高く評価している。

米国産牛肉が中国へのアクセスを欠いた現状では、東南アジアのアクセス改善は切実な問題であり、不可欠なものだ。米国内よりもアジアで人気があるショートプレート、チャックショートリブ、リブフィンガーやセンマイなどの輸出は、牛1頭あたりの価値を最大化し、米国の牛群再建を促進する上で極めて重要だ。

米国産豚肉については、輸出が産業の成長の原動力となっている。輸出を通じて米国の消費者が好むベーコンやリブを入手できる一方、豚足、胃袋、ピクニック、胸骨、ボンインハムの輸出を通じて、1頭全体の価値を最大化している。ASEAN地域は中国に代わる市場として、特に豚の副産物においてこれまで以上に重要だ。

米国産牛肉と豚肉のマーケット・シェアは、関税障壁および非関税障壁の複合的影響により、タイ、ベトナム、マレーシア、カンボジアではごく僅かにとどまっている。トランプ大統領の合意を通じてこれらの障壁が解消されれば成長の可能性は極めて大きい。

USMEFはマレーシア、カンボジアとの合意の迅速な実施を期待するとともに、タイ、ベトナムとのさらなる進展と合意の履行ならびに7月に発表されたインドネシアとの共同声明の履行にも期待を寄せている。

 

※2025年10月27日 FOODMARKET.com、US Meat Export Federation

 
生産動向

牛枝肉品質等級「プライム」の発生率は過去最高

 
 

牛枝肉の品質等級における「プライム」等級の格付け割合は、この時期としては過去最高を記録している。今年これまでのプライムの割合は、1996年まで遡る過去データと比較しても一貫して高い水準で推移している。

この改善には遺伝的要因も影響しているが、等級割合の上昇を後押しするもう一つの要因は、生産者が牛をより長く肥育していることだ。市場価格が有利な水準にあることが、生産者が出荷前に牛の体重を増やす動機となっている。

最新データによれば、プライム等級に格付けされる牛の割合は、年初来で12%増加している。逆にセレクト等級は、この時期としては3年ぶりの低水準だ。この背景には、メキシコ産肥育素牛の輸入減少も影響しているとの指摘もある。

  米国の牛枝肉格付における「プライム」の発生率
 
トピック

米国の牧場経営者と消費者向けの計画を発表―USDA長官

 
 

ブルック・L・ロリンズ農務長官、ダグ・バーガム内務長官、ロバート・F・ケネディ・ジュニア保健福祉省長官、ケリー・ローラー中小企業庁長官は、米国の牛肉産業を強化するとともに、消費者がより手頃な価格で牛肉を入手できるための施策と行動計画を発表した。

各機関の施策は、米国の牛の牧場経営者が国家安全保障において果たす重要な役割を再確認し、その地位を重視・強化するものだ。2017年以降、米国では家族経営の牧場が17%以上減少し、過去10年間で10万戸以上の牧場が失われた一方、牛肉の消費者需要は過去10年間で9%増加している。

ロリンズ長官は、「米国の食糧供給チェーンの安定は、国家安全保障上の優先事項だ。アメリカの国民が手頃な価格で牛肉を確保できるように、また繁殖農家が今後も何世代にもわたって事業を継続できるように、牛肉産業をより強固するために全力を尽くす」と述べた。

農務省は、牛肉産業を保護するために、新規の牧場経営を奨励し、旧態依然とした放牧制限を撤廃。牛肉処理能力を増強し、学校給食での地元産牛肉の使用拡大などに取り組む。

内務省は、牧畜業界で働くアメリカ人の生計を支援するため、官僚的な手続きを削減し、公有地での放牧を再開する。保健福祉省のケネディー長官は、「アメリカ人の食生活の基盤として自然食品を復活させ、牛肉や乳製品に含まれる天然の飽和脂肪に対する長年の偏見を終わらせる。牧畜産業を強化し、消費者が新鮮で栄養価の高い、最小限の加工しか施していない食品を選べるようにする」と述べた。

中小企業庁のケリー長官は、「食糧供給の安定と牛肉産業を強化するために過度な規制を削減し、政府保証付き融資を提供することで、牛肉供給を強化する生産者の取り組みを支援する」としている。同計画の全容はこちらをクリック

 

※2025年10月23日 FOODMARKET.com

 
USMEFインフォメーション

ファベックス関西に出展、11月26-28日インテックス大阪

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)は11月26日(水)〜28日(金)の3日間、インテックス大阪(1・2号館)で開催される「第13回ファベックス関西2025」に出展します。

同展示会は、惣菜デリカ・中食・弁当・外食・給食・配食の業務用専門展示会です。

USMEFは、アメリカパビリオン内でフーズを展開。アメリカンビーフ、アメリカンポークに関する情報提供を中心に、新たに発刊した外食産業向けのレシピ提案書をはじめ、各種のガイドを配布します。

また、アメリカンビーフについては「ボインショートリブ」「ブリスケット・カート」を、アメリカンポークでは今期から新提案している「BBB」(ボストンバットバーガー)の試食提案を行います。

 
 

11月22-24日に日比谷公園で「American Meat Showcase 2025」BBQ選手権優勝店や世界一のキューバサンド店等15店が集結!

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)は、11月22日(土)から24日(月・祝)までの3日間、東京・日比谷公園「にれの木広場」で開催される祭典「American Festival2025」の目玉企画として、「American Meat Showcase 2025」を開催します。

本イベントは、アメリカンビーフ・ポークの高品質で美味しい魅力をより多くの方々に知っていただくとともに、日本の食文化に新たな価値と楽しみを提供することを目的に実施します。

入場無料の会場には、日本BBQ選手権で優勝経験のある「THE SMOKE CLUB」をはじめ、2023年と2024年のキューバサンド世界一に輝いた「Duckdive」と「PAN」、さらに在日米国大使館が公式認定する「アメリカン・バーガーコンテスト2025」の選出店舗「YUMMY BURGER」、「Rick's Cafe American」、「PhatQ」、「American Diner ANDRA」など、国内外で高く評価される15の名店が勢ぞろいします(出店店舗の特長・メニュー・提供価格等は公式ホームぺージを参照下さい)。

さらに、BMXのパフォーマンス、期間限定オリジナルフォトブース、体験型クイズ大会など、アメリカンカルチャーが五感で体験できるようなバラエティ豊かなコンテンツを多数ご用意しています。

会場全体が熱気に包まれる中、来場者の皆さまには、アメリカンミートの美味しさに加え、アメリカのカルチャーやエンタメも五感で存分に体感していただけます。

 

■American Festival 2025
〜American Meat Showcase 2025〜開催概要

【イベント名】

American Festival 2025
〜American Meat Showcase 2025〜

【日時】

2025年11月22日(土)12:00-20:00(L.O.19:30)
2025年11月23日(日)11:00-20:00(L.O.19:30)
2025年11月24日(月・祝)11:00-16:30(L.O.16:00)

【会場】

日比谷公園にれの木広場

【料金】

入場料無料 ※飲食代別途

【主催】

米国大使館 農産物貿易事務所(ATO)

【共催】

米国食肉輸出連合会(USMEF)、Brewers Association

【協力】

USAライス連合会

【後援】

外務省

【HP】

American Festival 2025:

https://www.american-festival.com/

American Meat Showcase 2025:

https://www.americanmeat.jp/csm/event/
americanmeat_showcase2025/

 
 

■会場限定!数量限定のオリジナルレジャーシートをプレゼント

期間中、ご来場の皆さまに、イベントの思い出を彩る*「* American Festival 2025」オリジナル「レジャーシート」をプレゼントします。

軽くて持ち運びやすく、イベント観覧やピクニックにぴったりの使い勝手の良さが自慢の限定アイテムです。先着1万名様限定の配布となりますので、お早めにお越しください。

【参加条件】

  • 会場内のUSMEFブースに来場
  • 公式Xアカウントをフォロー
  • スタッフにフォロー画面を提示

【実施期間】
2025年11月22日(土)〜11月24日(月・祝)
※先着1万名様限定のため、賞品がなくなり次第終了

  WELCOME TO AMERICAN PORK HEARTLAND Let's Go!!!
 
 

ポークpファクト・シート