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TRADER'S Be & Po

vol.448 Jun.24.2024
 
米国食肉輸出連合会
NEWS CONTENTS
市況ニュース ビーフカットアウト好転、生体牛価格は横ばい
生体豚先物下落、カットアウトはモモ・バラ低迷
ワールドトレード 中国が欧州産豚肉に対する反ダンピング調査を申請
輸出動向 4月の豚肉輸出14%増、日本向けは過去2年で最大に
リテール 父の日は「ステーキ」の販促が増大
フードサービス Hard Rock Cafe’sがワールドバーガーツアーコンテスト
USMEFインフォメーション アメリカンポーク400kg山分けCP好評、7-9月も実施
焼肉ビジネスフェアに出展、7月2-3日大阪南港ATCホール
マーケット・データ 生体牛・豚価格、カットアウトバリュ、穀物先物価格
ファクト・シート ビーフ(2024年4月)米国の輸出、
と畜頭数・枝肉生産量、飼養動向、日本の輸入量
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市況ニュース

ビーフカットアウト好転、生体牛価格は横ばい

 
 

ボックスビーフの価格が、5月から続いていた不振を脱した。6月第2週のカットアウト平均価格(100ポンド当たり)は、前週比1.39ドル高の312.08ドル(前年同週比0.1%高)と、年初来で2番目に高い水準まで戻した。チョイスの平均価格は311.96ドル、前週比2.20ドル高。セレクトは300.01ドル、同0.84ドル高だった。

第3週の前半4日間で、チョイスは318.31ドルまで上昇したが、セレクトは299.25ドルに低下した。アナリストは、「年間の牛肉需要のピークは6月。父の日の週末は、ミドルミート(ロイン系)の価格が上昇する最後の販促機会だった。例年、7月の牛肉需要は前月比で3.0%低下する傾向にあり、今後の価格上昇は期待できないだろう」という。

一方、生体牛の現金取引価格は3週連続で横ばいとなった。6月第2週の主要5州の去勢牛平均価格は188.92ドル、前週比1セント安。枝肉平均価格は300.71ドル、同10セント安だった。

第3週の前半は取引量が少なく、火曜日はネブラスカで1904頭が平均190ドルで取引されたのみ。水曜日にはアイオワ・ミネソタで生体牛188〜190ドル、枝肉303ドル、南部では生体牛が185〜186ドルで取引されたが、取引量が最も多かったテキサスでも総取引頭数は1423頭にとどまった。

木曜日は全地域で取引が活発になり、北部では生体牛が190〜195ドル、枝肉301〜305ドル、南部では生体牛が185〜186ドルで取引された。

 

※2024年6月17日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
 

生体豚先物下落、カットアウトはモモ・バラ低迷

 
 

生体豚の先物価格(リーンホッグ・100ポンド当たり)は、4月中旬に7月限の取引価格が111ドルの高値を付けていたが、それ以降は続落に転じ、5月末までに12.6%・14ドルも下落した。下落の要因は、カットアウト価格でモモとバラが低迷していることだ(グラフ参照)。

4月15日以降、5月30日までにモモのプライマルは5%・4.7ドル下落。同期間のカットアウト全体平均価格を1.2ドル引き下げた。バラのプライマルも147ドルから130ドルへと9%・17ドル下落し、カットアウト価格を2.2ドル引き下げた。

小売用の生鮮豚肉(ロイン、バットなど)の価格は上昇しているが、それ以上に加工原料用のモモとバラの下落幅が大きかった。

モモの価格は、4月上旬から乱高下している。イースター後の3週間は、メキシコ向けの輸出増で一時的にスポット在庫が一掃され、3月下旬の74ドルから96ドル(4月10日)まで上昇。その後は、メキシコ向けの手当が弱まり、価格が急落した。

3月下旬から4月上旬にかけてのモモのメキシコ向け輸出量は、週平均2万5000トン以上だった。このため、と畜頭数が多いにもかかわらず90ドル台で推移したが、4月最終週から5月初めの2週間の平均輸出量は1万7455トンにとどまり、この間に価格も80ドルを割り込んだ。

バラの価格は、外食産業の売上低迷が影響している。4月の一時的な上昇を除いて、3カ月間も横ばい傾向で推移しており、例年のように夏場に向けて価格が急上昇するかどうかは不透明だ。

昨年は4〜5月の価格が極端に下がったことで、7〜8月の小売向けに大量の買いが発生。また、在庫に関するProp.12の規定変更も追い風になった。現在のベリー先物価格は、7月中旬までに25〜30%の値上がりを見込んでいるが、そこまで上昇する保証はない。

 

※2024年6月3日 Pork Merchandiser’s Profit Maximizer

  ポークカットアウト価格 4月15日vs5月30日
  ポークベリープライマルの価格推移
 
ワールドトレード

中国が欧州産豚肉に対する反ダンピング調査を申請

 
 

中国の「Global Times」紙は、中国企業がEUからの豚肉輸入に対する反ダンピング調査を正式に申請したと報じた。欧州連合(EU)が中国製の電気自動車(EV)に補助金相殺関税(最大38.1%)を課したことへの対抗措置とみられ、貿易面で緊張が高まっている。

中国は2023年に、60億ドル相当の豚肉・豚内臓を輸入したが、その半分以上をEU産が占めている。報道では、要求されている反ダンピング調査の詳細は明らかにされておらず、どの豚肉製品が対象となるのかも明らかにされていない。

欧州ではあまり好まれない豚の足や耳、内臓などの部位は中国の消費者に人気があり、中国は欧州にとって貴重かつ重要な市場。昨年の中国の豚肉輸入において、最大の輸入先はスペインで、ブラジルと米国がそれに続く。その他の主要輸入先はフランス、デンマーク、オランダなどである。

 

※2024年6月14日 FOODMARKET.com / Thomson Reuters.

 
輸出動向

4月の豚肉輸出14%増、日本向けは過去2年で最大に

 
 

USMEFが公表した4月の食肉輸出統計によると、牛肉輸出量(バラエティーミート含む)は11万1580トン(前年同月比0.1%増)、輸出額は8億9870万ドル(同4.3%増)で、いずれも2023年6月以来の高水準となった。1-4月累計は42万3445トン(同3%減)・33億8000万ドル(同5%増)。

一方、豚肉(同)は27万7910トン(同14%増)・7億7880万ドル(同18%増)で、2021年5月以来の高水準を記録した。1-4月累計は104万694トン(同8%増)・28億9000万ドル(同10%増)。

豚肉の大幅伸長の牽引役はメキシコで、4月の輸出量は10万7594トン(同34%増)、輸出額は2億4,050万ドル(同61%増)に達した。韓国向けも2万6286トン(同23%増)・8890万ドル(同33%増)と大幅に増加した。

日本向けは、過去2年間で最大の3万4569トン(同3%増)、輸出額は1億3870 万ドル(同5%増)となった。1-4月累計は12万3042トンで、昨年をわずかに下回り、輸出額は4億9640万ドルでほぼ横ばい。

USMEFによると、日本では円安が続いていることが食肉輸入の重荷となっているが、4月末の輸入豚肉在庫が前年比で15%近く減少、5月の国内豚肉価格は同11%高と急上昇。EUからの供給量も限られる中で、米国産豚肉の需要は底堅いという。

 

※2024年6月17日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
リテール

父の日は「ステーキ」の販促が増大

 
 

メモリアル・デーと7月4日の連休は、ハンバーガーが人気メニューだが、父の日にはステーキが主流だ。今年もスーパーの多くでステーキの品揃えが増えている。

現在、小売における牛肉の購買機会でステーキは43.3%を占めており、前週の37.7%から上昇している。

牛ひき肉の販促広告も前週から増加し、牛肉の特売全体の35.3%を占めている。気温上昇に伴い、家庭でのオーブン利用が減ったため、ローストビーフの広告は減少した。赤身率78-84%の牛ひき肉の販促価格は平均4.94ドル、前年同期比で45セント高い。

ステーキ類の販促価格は平均14.00ドル、同32セント。ポーターハウスステーキは11.60ドルで、昨年より4セント上昇した。Tボーンステーキは前年比1.9%増の10.76ドル。一部ではTボーンステーキを6.73ドルという安値で販売するスーパーも散見される。トップロインステーキは1.3%高の12.24ドル。

グリルの達人たちのチョイスは、平均3.49ドル引きのポークリブだろう。前年同期を2%上回ったが、それでもポークリブは、競合するグリルメニューの中では比較的魅力的な価格を誇っている。一方、フレッシュベーコンは5.96ドルで、前年同期の5.82ドルから上昇した。

 

※2024年6月12日 FOODMARKET.com

 
フードサービス

Hard Rock Cafe’sがワールドバーガーツアーコンテスト

 
 

ハードロック・インターナショナルは、創立記念日の6月14日から9月2日まで「ワールド・バーガー・ツアー・コンテスト」を開催。世界中のハードロックカフェ®の店舗で、その土地の文化をもとに開発された5つのバーガーを世界全店で一斉販売する。

今年のコンテストは、世界中の150店を超えるハードロックカフェ各店が、その土地や文化の特色を盛り込んだオリジナルご当地バーガーを提案・販売することで第一ラウンドがスタート。指定期間内の販売実績に加え、今春に発祥の地ロンドンで行われた最終選考で選ばれた「トップ5」のハンバーガーが販売される。

「バンガロールバーガー」(開発はインド・バンガロール店):7ozバーガーパテ、アメリカンチーズ、スパイシーピクルスマヨネーズ、ブラックビーンズ&コーンサルサ、ローストハラペーニョ、ワカモレ、シュレッドレタス。

「ブカレストバーガー」(同ルーマニア・ブカレスト店):7ozバーガーパテ、ホースラディッシュアイオリ、ハーブマリネカマンベールチーズ、トマト、フライドオニオン、エンダイブ、赤ワインクランベリージャム。

「グラマドバーガー」(同ブラジル・グラマド店):7ozバーガーパテ、ガーリックアイオリ、フライドモッツァレラチーズ、ベーコンジャム、ルッコラ。

「カトマンズバーガー」(ネパール・カトマンズ店):3ozバーガーパテ2枚、スイートチリマヨネーズ、モッツァレラチーズ、キャラメライズドオニオン、アボカド、ズッキーニサラダ。

「ピッツバーグバーガー」(アメリカ・ピッツバーグ店):3ozバーガーパテ2枚、レジェンダリーソース、ベーコン、ピクルス、ビアチーズソース、ベーコンジャム、アメリカンチーズ、フレンチフライ。

ハードロック・インターナショナル(HRI)は、ホテル、カジノ、ロックショップ®、ライブ・パフォーマンス会場、カフェを含む309の施設を70カ国以上で展開している。

 

※2024年6月13日 FOODMARKET.com

  Hard Rock Cafe’sがワールドバーガーツアーコンテスト
 
USMEFインフォメーション

アメリカンポーク400kg山分けCP好評、7-9月も実施

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)は、「買って当てよう!アメリカンポーク 400kg山分けキャンペーン」を4月1日から6月30日まで展開中ですが、好評につき7-9月もアメリカンポーク2024夏の店頭キャンペーンとして、同様のキャンペーンを実施します。

2層式シールを用いたキャンペーンで、簡単に応募ができ、抽選時にアカウント登録の必要なく、シリアルコードを入力していただくだけで当落が分かります。実施期間は7月1日〜9月30日まで。賞品はA賞「アメリカンポーク ロース&肩ロース詰め合わせ1kg」400名、B賞には新たに「アメリカンポークオリジナルTシャツ」(2000名)を用意しました。

夏キャンペーンのシール(店頭価格100円以上のパック商品に貼付、1巻2500枚)は6月26日より発送を開始します(専用申込書にて発注下さい)。

4月から実施している春キャンペーンでは、開始1カ月で約2万5000件の応募があり、応募者のうち、半数の方が「キャンペーンをきっかけに商品を購入した」と回答しています。

キャンペーン告知の交通広告は、春キャンペーンよりも掲出路線数を拡大する予定ですので、アメリカンポーク商品の需要喚起にキャンペーンシールをご活用ください。店頭告知のキャンペーン資材(B5POP、棚帯)の印刷用データは下記よりダウンロードできます(6月下旬UP予定)。
https://www.americanmeat.jp/trd/publications/tool/download/index.html
本件に関するお問い合せは担当:植村(tuemura@usmef.org)まで。

  Hard Rock Cafe’sがワールドバーガーツアーコンテスト
 
 

焼肉ビジネスフェアに出展、7月2-3日大阪南港ATCホール

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)は、7月2〜3日、大阪市住之江区の大阪南港ATCホールで開催される「外食ソリューションEXPO 第13回焼肉ビジネスフェア2024」(同時開催=居酒屋 Japan)に出展します。

アメリカンビーフでは「ハンギングテンダー」、アメリカンポークでは「タントリミング」の展示・試食を行うとともに、各種のガイドブックなども配布しますので、ご来場の際には、是非ともUSMEFブースにお立ち寄りください。

なお、同展示会の事前来場登録は下記よりできます。
https://entry.gaisyokusolutionexpo.com/registration/

 
 

マーケット・データ

 
 
 
 
 
 
 

ビーフ・ファクト・シート