USDA(米国農務省)は、2024年の豚肉生産量を280億7900万ポンド(前年比2.8%増)と予測している。前年比7億6100万ポンド増の大部分(6億4200万ポンド)は、下半期の生産増が寄与する見通しだ。
第3四半期の生産量は5.1%増、第4四半期は4.4%増と予測されているが、第3・第4四半期ともに出荷日数が昨年より1日多いことを加味すると、実質的な生産増はそれぞれ3.4%増、2.7%増となる。
第3四半期のと畜頭数が2%近く増加するという見通しの根拠は、12〜2月期の子豚生産頭数が前年比1.9%増だったことだが、昨年の生体重量は第3四半期が1.5%減、第4四半期は0.6%減。USDAは、今年後半の生体重量が2022年の水準へ戻ると予想しているようだが、これは注視する必要があるだろう。
2025年の豚肉生産量の一次予測は3億3600万ポンド(同1.2%増)、一人当たり供給量は長期的傾向に沿って50ポンド超を維持すると予想される。
短期的な見通しでは、6、7月のと畜頭数は季節的傾向で低下するが、5月第3週の週間と畜頭数は240万4000頭で、前年とほぼ同水準。過去4週間の合計と畜頭数は956万4000頭、前年比0.4%減。
昨年6月(4週間)の週平均と畜頭数は234万5000頭、7月は235万3000頭だったが、今年の6、7月は、3月1日時点の豚飼養動向調査から推定すると238〜239万頭前後で、前年同月をかなり上回ることが予想される。
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