例年、5月はビーフカットアウト価格が上昇する時期だが、今年は異例の展開となっている。メモリアルデー(5月27日)の連休に向けた手当はほぼ終了したが、牛肉バイヤーは在庫を抱えることに慎重な姿勢を続けている。
アナリストは、「5月は牛肉需要が年間で最も強い月で、需要指数は年平均をおよそ4.2%上回る。過去10年間、牛肉卸売価格は5月第3週に季節的なピークを迎えてきたが、今年はそれが見られない。と畜頭数が少なく、枝肉重量が増加していることを考慮すると、かなり憂慮すべき状況だ」という。
5月第1週のカットアウト平均価格(100ポンド当たり)は298.71ドル、前週比0.48ドル安。第2週は月曜日に4.56ドル上昇したが、その後は下落し、4日間での上昇は1.89ドル高にとどまり、セレクトは4日間で1.89ドル安となった。
一方、同週の生体牛の現金取引価格は、主要5州の去勢牛平均価格が185.74ドル、枝肉価格は294.65ドル。それぞれ前週比で1.59ドル高、0.26ドル高だった。パッカーは連休向けの対応で、肥育牛のと畜頭数を前週より増やしたものの、週間のと畜頭数は、前年同週の64万4313頭に対して62万頭にとどまったようだ。
枝肉重量は、前年比では高止まりしている。4月最終週の平均重量は、去勢牛が920ポンド(前年同週比30ポンド増)、未経産牛が848ポンド(同24ポンド増)、全体平均は848ポンド(同32ポンド増)で、前週比では1ポンド減となった。
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