11月第3週の主要5州の去勢牛平均価格は177.82ドル、枝肉価格は281.42ドルで、それぞれ前週比2.09ドル安、4.72ドル安。カットアウト平均価格は292.53ドル、同4.22ドル安で、生体牛・カットアウトともに続落した。
今年はサンクスギビングデー(11月第4木曜日)を過ぎても、ターキーの過剰在庫が牛肉価格に影響を与えている。アナリストは、「牛肉需要に陰りが出始める中でターキーシーズンが到来し、牛肉の売れ行きが鈍化した。ホリデーシーズンに向けた手当も鈍い。同週のフォワード(事前相対)の取引量が16.7%にとどまっていることもその証だ。景気後退の懸念が増大していることも一因だろう」と指摘する。
生体牛価格は、先物価格の弱さやパッカーの赤字、予想を下回る肥育牛のと畜頭数が相まって続落。12月限の生体牛先物は、11月2日の187.67ドルから22日には174.47ドルまで下落した。
この流れを受けて、ヘッジ取引を行う肥育業者が現金と先物価格間のプラス基調を活用するために安値を受け入れたことで、生体牛の現金価格も大きく値下がりしたが、「それでもパッカーマージンは9週間連続のマイナスであり、11月第3週の1頭当たりの赤字額は79.05ドルだ」という。
11月第4週は、祝日対応でパッカーが積極的な買い付けを行ったことで、週前半の生体牛価格は176〜177ドル、枝肉価格は278〜280ドルと横ばいで推移。生産稼働時間の短縮で、チョイスのカットアウトは月曜から水曜日までに3.13ドル上昇し、297ドルとなった。
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