USDA発表・USMEF集計の食肉輸出統計によると、今年上半期(1〜6月)の米国産豚肉(バラエティーミート含む)の輸出量は147万トン(前年同期比14%増)、輸出額は40億5000万ドル(同12%増)と、2ケタ台の成長となった。上半期の豚肉生産量に占める輸出割合は30%(正肉単体25.7%)。
最大輸出先のメキシコ向けは53万2934トン(同14%増)・10億7000万ドル(同21%増)と記録的なペースで拡大。特にバラエティーミートは7万7818トン(同49%増)・1億3660万ドル(同43%増)と劇的な伸びを示した。
日本向けは18万7270トン(同1%減)・7億4940万ドル(同6%減)。フローズンが増え、チルドは前年を下回っているが、これは円安と、長引いた輸送・物流の問題が一因だ。6月には3万2420トン(同1%増)・1億3170万ドル(同3%増)と回復している。
台湾向けは、6月の輸出量が3767トン(同915%増)と、過去14年間で最高に達した。これにより、上半期計では1万280トン(同531%増)・3350万ドル(同598%増)と昨年の低水準から急速な回復をみせている。
韓国向けは10万1969トン(同10%増)・3億3280万ドル(同2%増)。中国・香港向けは27万5358トン(同24%増)・7億1620万ドル(同20%増)で、このうちバラエティーミートが17万3647トン(同30%増)・4億6100万ドル(同24%増)と記録的なペースで増加した。
他にも、中央アメリカ向け6万1690トン(同3%増)・1億7590万ドル(同10%増)をはじめ、ドミニカ共和国向け5万5934トン(同29%増)・1億4940万ドル(同38%増)、豪州向け3万3179トン(同71%増)・1億1490万ドル(同64%増)、ASEAN向け3万5855トン(同55%増)・8620万ドル(同35%増)など、広範な地域で大幅に増加した。
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