5月の牛肉輸出量(バラエティーミート含む)は、多くの主要市場で前年同月を下回り、合計で11万6159トン(前年同月比14%減)となった。輸出額は8億7472万ドル・(同20%減)。1〜5月累計では55万4069トン(同10%減)・40億8696ドル(同21%減)。
5月の牛肉生産量に占める輸出比率は、全体で14.7%、正肉では12.1%。1〜5月累計では全体14.4%、正肉12.2%で、いずれも前年同期比で約1ポイント低下した。
主要輸出先の傾向をみると、メキシコ向けは1万7254トン(同9%増)・9420万ドル(14%増)と引き続き堅調な伸びを維持し、1〜5月累計では8万2166トン(同13%増)・4億5960万ドル(同17%増)となった。特にバラエティーミートは、1〜5月累計で4万2613トン(同16%増)・1億2040万ドル(同20%増)と好調。
バラエティーミートは、メキシコに加えて韓国・南アフリカ・香港・中央アメリカなどでも増加し、5月の輸出量は2万6961トン、輸出額は9950万ドルと、いずれもこの1年で最多となった。日本向けも4287トンで、今年最高を記録した。
台湾向けの牛肉輸出は、2022年4月以降で最多となる6142トン(同9%増)、輸出額は5960万ドル(同7%減)となった。1〜5月累計は2万6534トン(同16%減)・2億5980万ドル(同31%減)。
カナダ向けは1万1319トン(同17%増)で、2021年12月以降で最多となった。輸出額は9560万ドル(同23%増)で、約8年ぶりの高水準。1〜5月累計は4万1799トン(同2%減)・3億2,730万ドル(同6%減)。
韓国向けは2万3657トン(同12%減)・1億9430万ドル(同27%減)。1〜5月累計は11万2365トン(同11%減)・9億140万ドル(同30%減)だった。中国/香港向けの1〜5月累計は9万8671トン(同11%減)・8億5220万ドル(同16%減)と、大幅に減少しているが、香港向けは観光やビジネス出張の段階的な回復に支えられて、1万6000トン(同30%増)、1億6230万ドル(同11%増)と増加している。
日本向けは、円安や高関税などを背景に、輸出量は1万9291トン(同33%減)と大幅に減少し、2016年以降で最低となった。輸出額は1億3710万ドル(同40%減)。1〜5月累計は10万8359トン(同15%減)・7億5760万ドル(同27%減)。
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