全米小売協会(NRF)による独立記念日の消費動向調査によると、今年の7月4日を祝う予定がある消費者は全体の87%、食費にかける平均予算は93.34ドルだった。経済効果は昨年の77億ドルから95億ドルに拡大し、過去最高に達すると予想される。
特に、アウトドア・クッキングやバーベキュー、ピクニックを計画していると答えた消費者は65%に達しており、小売業者にとってはグリルアイテムを販促する好機だ。
魚介類では、冷蔵エビの平均価格が昨年の8.67ドルから8.73ドルに上がっているが、ロブスターの特売価格は7.20ドル、通常価格は7.70ドルで、いずれも昨年より約30セント安い。だが、アウトドア・クッキングの主役はハンバーガーやホットドッグだ。
牛肉の小売価格は引き続き過去最高値付近にあり、Urner Barryの週間販促インデックスはポンド当たり7.20ドル。これはシーズンの過去最高値に近く、2021・2022年に次いで高い水準だ。
Circanaのデータによると、生鮮の牛ひき肉の特売平均価格は5.63ドル、前年同期比21セント高。赤身率78〜84%が主流で、特売価格は平均4.60ドル、通常価格は平均4.91ドルだか、独立記念日を目前に、大手スーパーチェーンでは集客のために、牛ひき肉を4ドル割れで拡販する動きも出始めている。
トップロインの平均価格は、前年の10.39ドルから11.13ドルに上がっている。Tボーンは10.05ドルで、父の日の特売価格から1ドル以上低下しているが、前年に比べると79セント高。リブアイは前年比3.5%高の13.17ドル。
豚肉は、他のグリル製品よりも強い価格競争力を今夏も維持している。先週のバックリブの平均価格は3.58ドルで、前年の3.78ドルより安い。ショルダーは2.17ドルで前年比5セント高だが、ショルダーのローストは多人数向けのメニュー用として魅力的だ。ベーコンは、まさに年間需要のピークにあるが、平均価格は5.58ドルと昨年の6.17ドルよりも安い。
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