Successful Farmingの「第28回Pork Powerhousesランキング」によると、米国の養豚企業上位37社が保有する母豚数は、2022年に9万9086頭増えて420万頭を超えた。生産コストの記録的な高騰や、疾病や労働力不足といった逆風にもかかわらず、前回調査比で2.8%増と過去最大の増加となった。
37社中、14社で母豚数が増加、15社が変動なし、8社で減少した。2008年に初めてリストに登場したTriOak Foodsがランキングから外れ、Win Productions LLCが新たにランクインした。このリストは、スミスフィールド以外は各社から提供されたデータを用いて作成されており、推定値は業界関係者から提供されている。
1位のスミスフィールドの母豚数は未公表だが、報道や関係者の情報によると、西部(カリフォルニア州・ユタ州・アリゾナ州)での事業で約4万5000頭を削減し、保有母豚数は約88万5000頭になったと推定される。2位のシーボードー・フーズは、The Maschhoffsのオクラホマ養豚場の買収(母豚2万2000頭)を含め、2万9000頭を増加した。
これにより、The Maschhoffsの保有数は15万頭となり、2ランクダウンの9位となったが、同社のブラッドリー・ウォルターCEOは、「今回の売却は両社それぞれの戦略に合致し、両社にとってメリットのある取引だった」としている。
3位のPipestone Managementは、33万70頭で4万2070頭増加。同社の社長であるバリー・ケルカート獣医学博士は、「この成長は、新規建設と買収のバランスがもたらしたものだ」とコメント。カリフォルニア州の「Prop.12」などに適合するために、同社は既存施設を拡張している。
4位のIowa Select Farmsは、25万頭で7500頭増加。それに続くJBSは7万6000頭を追加し、8位から第5位へと躍進した。追加の大部分は、12月初旬にアイオワ州のTriOak Foodsと行った取引によるもの。TriOakは2017年からJBS USAに独占的に肉豚を販売しており、その養豚場には複数のオープンペンの妊娠ストールと「Prop.12」に準拠した農場が含まれている。
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