NAMI(北米食肉協会)とFMI(全米食品産業協会)が毎年行っている食肉(家きん肉含む)の消費・購買動向に関する年次報告書「第18回Power of Meat(2022)」によると、アメリカ人の食肉購入は、コロナ前よりも増加していることが明らかになった。2022年の食肉部門の販売額は871億ドル(前回調査比5.7%増)で、購入量もパンデミック前の水準を上回った。
「ミートイーター(肉食をする人)」の割合は78%で、前回調査より4ポイント上昇。「ビーガン/ベジタリアン」は6%で変わらず。「セミ・ベジタリアン」16%。
1回当たりの食肉購入額は15ドル以上で、購入頻度は週平均1回(2019年比5%増)。購入場所はスーパーマーケット(50%)が最も多く、次いでスーパーセンター(35%)、ディスカウントストア(5%)、会員制大型店(4%)など。
食肉購入の際の決定要因は、「品質および見た目(鮮度)」が引き続きにトップで、次いで「ポンド当たり単価」「パッケージ価格」が続く。2022年に食品・飲料価格は12.4%上昇したが、食肉価格の上昇率は 9.3%と全体を下回り、食肉の購入量は2021年比で2.5%減にとどまった。
しかし、大多数(76%)の回答者が、節約のために購入する食肉の量・種類・カット・ブランドや購入店舗を変えたと回答。節約のために最も気をつけていることは、必要な量だけ買う(42%)、値引き品を探す(35%)、安売り時にまとめ買いする(35%)など。また17%がオーガニックやグラスフェッドの食肉購入量を減らしたと回答している。
食肉購入者の85%は、"○○に良い"( 自分・家族にとって良い/動物に良い/地球に良い/農家・労働者にとって良い)という特性を最低一つは考慮していると回答。食肉類のブランドについては、「倫理的かつ責任ある調達方法にコミットしていることを信じている」(47%)、「持続可能な生産にコミットしていることを信じている」(45%)と回答している。
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