USDA発表・USMEF集計の食肉輸出統計によると、米国産牛肉の輸出額は前年同月を上回り、1〜11月累計で110億ドルに迫り、年間の過去最高を更新することが確実となった。豚肉は、量と金額ともに今年最多を記録した。
11月の牛肉輸出量は11万5777トン(前年同月比6%減)、輸出額は8億4660万ドル(同20%減)。1〜11月累計の輸出額は109億ドル(同14%増)となり、2021年に記録した年間最高記録(105億8000万ドル)をすでに突破した。輸出量も136万トン(同3%増)と記録的なペースを維持している。
牛肉輸出額は、全体での記録更新と同時に、1〜11月の輸出額が25億1000万ドルに達した韓国をはじめ、いくつかの個々の市場でも年間記録を達成した。韓国向けの輸出量は26万7664トン(同4%増)で、年間記録を更新する見込み。
中国/香港向けの11月の輸出量は、前年をわずかに下回る2万233トン、輸出額は1億8430万ドル(同10%減)。1〜11月は26万3431トン(同20%増)、24億1000万ドル(同27%増)で、新しい年間記録を打ち立てた。
フィリピンとベトナムの成長にけん引されたASEANは、6万168トン(同20%増)、4億2750万ドル(同60%増)。フィリピン、シンガポール、カンボジアへの輸出額が、年間最高を更新した。タイへの出荷も記録的なペースで進んでいるため、この地域での成長が拡大している。
日本は、11月に2万3840トン(同13%減)、1億5580万ドル(同36%減)と減速したことから、1〜11月でも28万4158トン(同4%減)と前年を割り込んだが、輸出額は21億7000万ドルで、前年をわずかに上回っている。
一方、11月の豚肉輸出量は24万5663トン(同3%増)、輸出額は7億2510万ドル(同10%増)と、量・金額ともに今年の最高を記録し、2021年5月以来の高水準となった。1〜11月累計は243万トン(同10%減)、70億ドル(同7%減)。
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