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TRADER'S Be & Po

vol.415 Dec.12.2022
 
米国食肉輸出連合会
NEWS CONTENTS
市況ニュース 生体牛価格、ホリデーシーズンを前に上昇
出荷減少が生体豚・カットアウト価格を下支え
生産動向 いよいよ現実化する牛の供給減少シナリオ
リテール クローガーとアルバートソンズが合併、低価格と雇用維持約束
USMEFインフォメーション ホリデーシーズンにRoast Pork is American Pork提案
マーケット・データ 生体牛・豚価格、カットアウトバリュ、穀物先物価格
ファクト・シート ポーク(2022年9月)米国の輸出、
と畜頭数・枝肉生産量、飼養動向、日本の輸入量
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市況ニュース

生体牛価格、ホリデーシーズンを前に上昇

 
 

生体牛の現金取引価格は、11月後半から上昇に転じた。11月第3週の主要5州の平均価格は、100ポンド当たりで生体牛が152.89ドル、枝肉は241.79ドルだったが、第4週の水曜日には、南部で生体牛が154〜155ドル、北部では生体牛が156〜157ドル、枝肉は244〜245ドルまで上昇した。

これに対して同週水曜日の先物価格は、12月限の終値が153.53ドルで、現金取引価格を下回った。来年4月限は159〜160ドルで、わずかながら現金取引価格を上回る水準を維持した。

一方、カットアウトの平均価格は第3週が257.95ドル、前週比2.50ドル安。チョイスは255.05ドル、同3.27ドル安。第4週は前半3日間でチョイスが2.31ドル安の252.56ドルとなり、引き続き値下がりしている。

アナリストは、「小売の牛肉マージンは良好だ。牛肉の小売価格は昨年の水準に比べて依然安く、他の食肉価格が10月に最高値を更新したことで、牛肉価格の相対的な競争力は増している」という。

パッカーは、生体牛のコスト上昇分をカバーするために、クリスマスから新年に向けた需要が増加することを期待しているが、小売業者の今後の対応は二択になるだろう。つまり平均小売価格を引き下げるか、販促をより積極的に行うかだが、いずれにせよ、牛肉に対する消費者需要にはプラスだ。

インフレによる経済的な摩擦が強まる中で、牛肉需要の最大のリスクは他の食肉に需要が侵食されることだが、牛肉生産量は来年から2024年まで減少することが確実視されており、今後は供給サイドが強気になるだろう。

 

※2022年11月28日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
 

出荷減少が生体豚・カットアウト価格を下支え

 
 

米国農務省(USDA)の最新の豚飼養動向調査(9月時点)では、120〜179ポンドの肥育豚が1407万3000頭(前年比1.2%減)だった。この重量区分の出荷時期を迎えたが、実際の供給動向はやや複雑なようで、10月16日から11月19日までの豚と畜頭数は1281万8000頭(同1.6%減)と、当初予想よりも減少幅が大きかった。

供給の減少により、パッカーは土曜日のシフトでの処理を増やす必要がなかったが、月曜日に受け渡しをする小売業者と加工業者にとっては、スポット市場への供給にひっ迫感があり、価格変動が起こりやすい状況になっている。

出荷豚の重量はほぼ横ばいで推移していることから、と畜頭数の予想以上の減少は、肥育豚の供給が短期的にはタイトだということを証明している。飼料コストの高騰により、肥育と出荷時期に変化が生じているのではとの見方もあるが、これは推測の域を出ず、裏付けるデータも見当たらない。

9月調査を基にすると、今後も供給が大幅に回復することはなく、と畜頭数は来年2月までは前年比1.5%前後の減少で推移する見込みだ。2022年1〜2月の週間と畜頭数(平均247万6000頭)から推測すると、2023年1〜2月のと畜頭数は244万頭前後になると見られる。

今後の焦点は需要になるだろう。輸出需要では、中国が豚肉の輸入を増やすとの希望的観測もあるが、中国国内の肉豚価格は下落基調にある。中国政府がゼロコロナ政策の一部緩和に踏み出す可能性もあるが、中国の経済状況は低調だ。これは、アリババが光棍節(独身の日・祝日)の売上を初めて非公開にすると決めたことでも伺える。

国内需要に関しては、小売業者は12月下旬から1月にかけて、イースター向けのモモの手当に向けて動き出すだろう。昨年は、先安を見込んで手当を遅らせたことから在庫不足に陥り、2月にモモの価格が急反発して苦慮したところが多かった。

11月中旬の生体豚の現金価格は100ポンド当たり88.11ドル、カットアウト価格は93〜94ドルで比較的安定して推移したが、と畜頭数の低下は、今後も生体豚価格とカットアウト価格の下支え要因になるだろう。

 

※2022年11月21日 Pork Merchandiser’s Profit Maximizer

  米国の週当たり豚と畜頭数の推移
  豚枝肉の平均重量の推移(週5日間の移動平均)
 
生産動向

いよいよ現実化する牛の供給減少シナリオ

 
 

10月のフィードロットへの導入頭数は、2カ月連続の前年割れとなる210万8000頭(前年同月比6.1%減)で、10月としては記録的に少なかった。出荷は180万2000頭(同0.6%増)と微増し、結果として11月1日時点のフィードロット総飼養頭数は1170万6000頭(同2.0%減)と、2018年以降で最少となった。

フロントエンド(肥育日数150日以上)の牛は引き続き潤沢だが、供給は縮小を始めており、来春までには前年水準を下回ると予想される。先物市場は、すでにこの減少を値上がり要因として織り込み済みで、4月限の取引は100ポンド当たり160ドル前後をつけている。

アナリストは、「フロントエンドの供給は前年割れが常態化する初期段階にあり、来年4月までには過去5年平均も下回る見込みだ。この傾向は2024年まで続くだろう」という。12月から来年4月までの季節的な増加は、今年の56万4000頭に対して、45万5000頭になる見込みで、来年の第2四半期の平均価格は第1四半期より高くなる公算が大きい。

干ばつの影響で、牛群のとう汰が続いており、来年の年第1四半期にはさらなるとう汰が起こるかもしれない。今年の雌牛の総と畜頭数は、これまでの週当たり平均から推定すると725万頭に達し、1996年以降で最大となる可能性がある。

さらに、今年の第3四半期までの未経産牛のと畜頭数も、前年比で5.5%・41万頭増加している。このため、来年は子牛生産頭数が大幅に減少するだろう。その減少幅は60万頭を超える可能性があり、肥育素牛および子牛の供給はさらに減少する。肥育素牛および子牛の減少と、それに伴う価格の上昇も2024年まで続くだろう。

◎牛の総飼養頭数は8950万頭に減少する見通し

牛群のとう汰が続いてきたことで、2023年1月1日時点の牛の総飼養頭数は8950万頭まで低下することが予想される。今年1月1日には9190万頭だった。牛群の減少はこれで4年連続となる。

アメリカ海洋大気庁(NOAA)の予測によると、ラニーニャ現象が解消して平常な段階へ入る第1四半期の半ばまでは、乾燥した状況が予想されるため、牛群の減少は2023年の第1四半期までは続きそうだ。

アナリストは、「肥育牛価格の季節的な上昇基調は、2023年の冬後半から次の春まで継続する。過去10年間において、第1四半期の価格が前年の第4四半期を上回った年が9割であり、こうした周期的トレンドは2025年第1四半期まで続く。価格が下落するとしても小幅で短期的なものになる」と予想される。

今後数年間の価格動向予想では、@年間の牛肉生産量が少なくとも2024年まで減少する見通しであることと、A牛の飼養頭数の縮小と肥育牛の供給が減少することの二つの要因から、肥育牛価格はさらに上昇する。過去の生産サイクルと同様に、卸売価格(カットアウト価格)と小売価格において、供給側の要因が反映される。

アナリストの予測では、来年の牛肉生産量は当初の270億ポンドから267億ポンドに下方修正され、前年比で5.7%の減少となる。1990年以降、年間の牛肉生産量が5.0%以上減少したのは2004年と2014年の2回しかない。

 

※2022年11月28日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
リテール

クローガーとアルバートソンズが合併、低価格と雇用維持約束

 
 

米国の大手スーパー2社(クローガーとアルバートソンズ)の合併問題に関して、11月29日に開かれた上院の競争政策・反トラストおよび消費者の権利に関する小委員会の公聴会に両社のCEOが出席し、合併が認められた場合、価格を低く抑え、労働者の雇用を守ることを誓った。

クローガーのロドニー・マクマレンCEOは、「クローガーは現在、米国の食料品小売業者の中でウォルマート、アマゾン、コストコに次ぐ第4位に位置する。アルバートソンズと合併しても、同様に4位のままである。食品市場での競争が低減することはない」と述べ、アルバートソンズのヴィヴェック・サンカランCEOは、「クローガーとの合併は、アマゾンやウォルマートに対抗する最善の方法であり、店舗を閉鎖する意図はない」と語った。

スーパーマーケットとして米国最大の売上高を誇るクローガーは10月、同社に次ぐ規模のアルバートソンズを約200億ドルで買収することに合意した。J.P.モルガンのアナリストによると、合併の承認を得るための店舗売却後、両社の小売市場における食品売上高のシェアは約13%に達するが、ウォルマートの22%には及ばないという。

両社のCEOは、この合併によって店舗・流通業者・サプライヤーのネットワークを拡大し、より全国的なリーチが得られるとし、賃金および福利厚生に10億ドル、アルバートソンズの店舗改修に13億ドル、さらに価格を低く抑えるために5億ドルを投資する計画で、合併により店舗・倉庫・製造施設等の最前線の労働者を解雇することはないと語った。

両社は連邦取引委員会(FTC)との協議で、合併の承認を得るために売却する必要のある店舗数を決定、承認プロセスに2年ほどかかることから、2024年初めには取引を完了する見通しだとしている。

 

※2022年11月30日 FOODMARKET.com

 
USMEFインフォメーション

ホリデーシーズンにRoast Pork is American Pork提案

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)では、冬のイベントシーズンに向け、「Roast Pork is American Pork」 として、冬のハレの日の食卓を彩る食材として、アメリカンポークのローストポークを訴求する施策を展開しています。

アメリカンポークが当たるSNSキャンペーンを始め、動画等によるバラエティに富んだローストポークレシピの紹介、人気WEBキュレーションメディアとのタイアップなど、様々な施策を通し、チキンに代わるクリスマスディナーの主役としてアメリカンポークのローストポークの魅力を発信しています。

■Roast Pork is American Pork 特設サイト

  Roast Pork is American Pork
 

https://www.americanmeat.jp/csm/topics/roast_pork22/

王道のローストポークから、オーブンいらず、かたまり肉でなくても作れるローストポークのレシピまで、どんなシチュエーションでも使える様々なローストポークレシピを動画やテキストで紹介します。アレンジレシピや、困ったときのローストポークQ&A集など、ローストポークをとことん楽しむための特設サイトです。

■ローストポークチャレンジ Instagram キャンペーン(11/1〜11/14)

https://www.americanmeat.jp/csm/topics/roast_pork22/cp/

アメリカンミート公式およびごちポ部アカウントをフォローし、専用フォームに必要事項を記入して応募。抽選でアメリカンポークかたまり肉+オリジナルグッズの「ローストポークチャレンジセット」を100名にプレゼント。

■ローストポーク Twitter リツイートキャンペーン(12/1〜12/15)

  ローストポークチャレンジ Instagram キャンペーン
 

https://www.americanmeat.jp/csm/topics/pork_twitter_cp/

アメリカンミート公式アカウントをフォローし、アメリカンポークのローストポークを動画で紹介する固定ツイートをリツイートして応募。抽選でアメリカンポークやオリジナル携帯カトラリーセットが 1,129(いいにく)名に当たります。

■人気キュレーションメディアタイアップ

日々の食を大切にする人に人気の WEB キュレーションメディア、「macaroni」「キナリノ」 「オリーブオイルをひとまわし」とタイアップ。手軽に作れるレシピと共に、ローストポークの魅力を発信しています。
「macaroni」 https://macaro-ni.jp/ 11/24〜12/21
「キナリノ」 https://kinarino.jp/ 11/24〜12/21
「オリーブオイルをひとまわし」 https://www.olive-hitomawashi.com/ 11/14〜12/31

■「サンキュ!」オンラインタイアップ

https://39mag.benesse.ne.jp/ 掲載期間 12/1〜12/18

料理好きな層に人気の雑誌「サンキュ!」のオンライン版にて、冬のイベントの食卓の主役として、ローストポークの楽しみ方を訴求します。

 
 

マーケット・データ

 
 
 
 
 
 
 

ビーフ・ファクト・シート