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TRADER'S Be & Po

vol.409 Sep.5.2022
 
米国食肉輸出連合会
NEWS CONTENTS
市況ニュース 生体牛価格反発、カットアウトは続落
生体豚価格の記録的高値、秋季には下方局面に
リテール FMIの「小売店の生鮮食品状況調査」、食肉部門好調
消費動向 食料品店vs外食店、食肉販売を巡る競争激化
USMEFインフォメーション 「ごちポからの大感謝キャンペーン」9月〜11月
10月から「アメリカンビーフ300kg山分けキャンペーン」
アメリカンポークの故郷、米国中西部生まれの食の祭典「Porktober(ポークトーバー)」今年のイベント決定
マーケット・データ 生体牛・豚価格、カットアウトバリュ、穀物先物価格
ファクト・シート ポーク(2022年7月)米国の輸出、
と畜頭数・枝肉生産量、飼養動向、日本の輸入量
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市況ニュース

生体牛価格反発、カットアウトは続落

 
 

牛肉の需要は国内外で引き続き強く、生体牛は現金取引・先物価格ともに上昇している。この上昇の要因は、供給ではなく需要にある。8月も牛肉販売は好調で、8月第2週の主要5州の生体牛価格は100ポンド当たり144.39ドル、枝肉は229.93ドル。前週比それぞれ3.55ドル高、2.10ドル高だった。

第3週は、水曜日にアイオワで1万3764頭が生体牛148〜150ドル、枝肉は230〜237ドルで取引され、ネブラスカでは3258頭が生体牛145〜151ドル、枝肉232〜238ドル、サザンプレーンズでは生体牛7495頭が前週比1ドル高の141ドルで取引された。

肥育素牛の供給が減少していることも、生体牛価格の下支え要因だ。フィードロット外の肥育素牛および子牛の頭数は、前年比100万頭減。ビークの2018年7月に比べると120万頭少なく、「2025年までは強気だろう」とアナリストはいう。

一方、カットアウト価格は続落している。8月第2週の平均価格は、100ポンド当たり263.28ドル、前週比1.67ドル安。第3週は、前半4日間でチョイスが1.02ドル高、セレクトは2.12ドル安だった。

例年、牛肉需要は8月に低下して9月に回復する。アナリストは、「季節的要因で、9月の牛肉需要は8月よりも2.1%向上する」という。第3・第4四半期の牛肉生産量は大幅な減少が予想されており、今後、カットアウト価格も回復に向かうだろう。

 

※2022年8月22日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
 

生体豚価格の記録的高値、秋季には下方局面に

 
 

8月第2週の週当たり豚と畜頭数は、233万8000頭(前年同週比2.9%減)。当初の予想より3500頭ほど少なく、6月期の「Hogs and Pigs」調査を基にした予想を大幅に下回った。土曜日のと畜頭数が、前年同週の7800頭より2900頭ほど少なかったのが理由の一つだろう。

生産者は6月以降、積極的な出荷を続けている。6月初めから7月第2週までの週間と畜頭数は、前年同期比0.5%減。これは同調査が示した数値より多く、一部の生産者が出荷を前倒ししたことを示唆する。それ以降のと畜頭数は1.3%減で推移しているが、期間全体で見ると0.9%減となり、6月調査が示した0.8%減に近い。

今後、秋季に向けて供給は確実に改善するだろう。問題は、それがいつになるかだ。2021年下半期の週当たり平均と畜頭数は256万頭で、8月上旬に比べて23万頭多かった。今年の下半期は前年比0.5〜1%減と予想されている。

9月後半には週当たり254万頭に増加し、その後10月下旬までには260万頭に近づくだろう。同時に枝肉重量も増加し、これが現在の高値相場の下振れリスクとなる。ただ、国内生産量は前年をわずかに下回る見通しだが、国内供給可能量は実質増加する可能性がある。

今年これまでの豚肉輸入量は、前年同期比40%増。米国産の高値を受けて、カナダ、デンマーク、ブラジルからの購入が増加している。一方で、米国産豚肉の輸出は前年を下回っている。その主因は中国だが、現在の相場高や米ドルの強さから、日本、韓国、その他いくつかの市場への輸出が減少している。

現状のカットアウト先物価格は、10月限が100ポンド当たり110ドル付近で、昨年の10月中旬(94ドル前後)より17%高い。現物取引のカットアウトがこの水準に到達するには、ハムプライマルが100ドル超(昨年は70ドル割れまで下落)、ベリープライマルは180ドルを維持する必要がある。可能性はあるが、週当たりと畜頭数が260万頭超えなら、“かなり高い目標”といえるだろう。

 

※2022年8月17日 Pork Merchandiser’s Profit Maximizer

  ポークカットアウト価格と先物価格の推移(日次ベース・先物は2022年8月12日終値)
  米国の週当たり豚と畜頭数の推移
 
リテール

FMIの「小売店の生鮮食品状況調査」、食肉部門好調

 
 

FMI(全米食品産業協会)が公表した「小売店における生鮮食品の状況」調査(2022年版)で、食料品店の生鮮食品、特に食肉部門に“揺るぎない勢い”があることが明らかとなった。

これは2022年食品小売業界会議で公表されたもので、FMIが4月に小売業者および卸売業者を対象に実施し、約100社(3万8000店以上)からの回答をまとめたもの。生鮮食品は、実店舗での販売だけではなく、オンライン販売も急増している。

調査結果の大きなトレンドをみると、小売業者は2022年の方針で生鮮食品に重点を置き、特に生鮮食肉や包装製品の陳列スペースを拡大し、そのための人員も増やすとしている。

2021年の全体売上高に占める生鮮食品の売上高構成比は44%。食肉部門は最も高い12%を占め、次いで農産物、乳製品となっている。水産物は2%と低い。食肉部門の売上高は820億ドル(前年比0.2%減)、2019年比で19%増。水産は70億ドル(同4.2%増)、2019年比31%増。

FMIの生鮮食品担当の副会長は、「今回の調査で、生鮮食品部門では2つの重要な傾向が明らかになった。ひとつ目は、オンライン販売の40%を生鮮食品が占めたこと。これは従来の傾向からの大きな変化だ。二つ目は、生鮮食品の付加価値製品(調理済み製品など)や飲食部門が強化されていることだ」という。オンライン販売のうち、食肉が占める割合は10%に達している。

 

※2022年8月23日 FOODMARKET.com

 
消費動向

食料品店vs外食店、食肉販売を巡る競争激化

 
 

「Dow Jones」の報道によると、消費者の食費を巡る食料品店と外食店の競争が、激化の様相を示している。特に食肉においては熾烈だ。外食店は「価値」で食料品店に挑戦し、「外食の方が自炊するより得になる」と主張している。

労働局によると、7月の消費者価格は、食料品店が前年比13.1%高、外食店は同7.6%高。二者間のインフレ格差がここまで拡大したのは、1970年代以来だ。ファストフードチェーンやイートイン型外食店の広告には、価格の優位性や総合的な価値が強く打ち出されているという。

反対に、スーパーの食肉部門は最も好調な分野の一つだとする報道もある。2020年の記録的な伸びは下回っているが、食肉はパンデミック以降の成長軌道上にある。Nielsen IQのデータによると、今年の食肉の売上高は、5月28日までの52週間で852億ドル。これは年率5.8%増の成長で、2021年の5.9%増にほぼ匹敵する。

群を抜いているのは鶏肉の152億ドル・10.6%増。好調だった前年(139億ドル・4.6%増)をさらに上回る急激な伸びだ。次いで豚肉が6.2%増、七面鳥5.3%増、牛肉4.5%増と、いずれも2021年を上回っている。

イリノイ州に本社を置き、10州で71店舗を展開する「Fresh Thyme Market」の生鮮担当副社長は、「シーソルトをまぶしたショルダーローストやマリネしたテンダーロインなど、付加価値のある豚肉製品が支持されている。消費者は価格よりも、独自性と多様性を重視している。自宅で食事をする機会が増える中で、夕食にスパイスを利かせるための様々な選択肢が求められている」という。

◎付加価値型食肉の重要性高まる

インフレ、労働力不足、サプライチェーンの課題が相まって、今年は多くの消費者が支出を抑えているが、付加価値型の食肉製品はこれまで以上に重要になってくるとDow Jonesは指摘する。多くの小売業者が、より手軽に購入できるスライス、サイコロ、キューブなどのカット済み、あるいはシーズニングやマリネで味付けした調理済みの食肉製品の販売を強化している。

FMI調査の「2022 Power of Meat」によると、付加価値型食肉の売上額は4.7%増加し、2021年の販売額は50億ドルを超える勢いだ。食肉購入者の約67%が、付加価値型の製品を「頻繁に」または「時々」購入すると回答している。購入動機は「時短のため」28%、「味が良いため」22%、「目先を変えるため」20%。

Midan Marketingのアニー・ヘンネン氏は、「パンデミックによる自炊の増加から2年が経ち、消費者は新たな味を求めて、調理手順が簡単かつ簡便で、目新しくおいしい食品を探している」と説明する。

「付加価値型の食肉は、食の体験をもたらす時短アイテムだ。付加価値型食肉に効果的なマーケティング手法は、製品を“探してもらう”こと。例えば、利便性を求めている消費者に対して、ラベルの訴求は効果が薄い。しかし、クーポンや店内のクロス・マーチャンダイジングは有効な手法になる」と指摘する。

消費者の経済的懸念が続く限り、素材としての食肉の売上は減少するとの見方もあり、付加価値型製品へのシフトを推し進めることが重要だ。しかし同時に、より多くの消費者が安売りを待ち望み、ノーブランド製品に切り替える傾向も強まってきている。

◎消費者の予算意識高まる、自炊と外食どちらが得か

パデュー大学が行った調査では、5カ月前に比べて、食品価格の上昇に備えたアメリカ人の行動の変化が顕著になっているという。安売りや値引き品を探している消費者の割合は、過去最大の28%にのぼり、ノーブランド製品に切り替える人も増えている。

パデュー大学の食品需要分析・サステナビリティセンターを率いるジェイソン・ラスク氏は、「値引き品やノーブランド品の購入は、消費者の間で節約意識が高まっている明確な兆しだ。食費は、上半期の数か月間で増加した後、現在は比較的一定している。これは、食料品にかける金額を上げずに済む方法を、消費者がより意識していることを示している」と分析する。

一方でDow Jonesは、バーガーキング、マクドナルド、チーズケーキ・ファクトリー、アップルビーズの最近の決算報告では、「消費者は、家で料理するよりも外食することに価値があると考えるようになっている」と述べている。「厳しい環境にあっても、素晴らしい食事、サービス、価格を提供しなければならない」とバーガーキングのCEOはコメントする。

外食上位企業の中で5〜8月に最もアクセスされた広告を分析したところ、その58%がお買い得品や価格、モバイルアプリ、ロイヤリティに対する報酬を強調したもので、その割合は1〜4月よりも12%上昇している。ウエンディーズとバーガーキングは今年、5ドルメニューを打ち出した。ブリトーやタコスを1ドルの低価格で販売しているタコベルでは、前四半期の既存店売上高が8%増加した。

普通であれば、自炊の方が外食よりも安上がりだ。しかし、小売食品の価格上昇により、ノースカロライナ州出身のブローク・タッカーさん(25才)は、「毎日の食事のほとんどを、食料品店からファストフードに切り替えている。KFCのセットは7ドルだが、食料品店ではチップス、ディップ、寿司セットで19ドルになる」という。彼女は最近、より給料の高い仕事を得たものの、高騰する食費に危機感を強めている。

消費者は、過去40年以上で最も急激な食品インフレのただ中にいる。3月以降、消費者の食費は年率で10%上昇しており、これは1981年に労働局が統計を開始して以降最も大幅な上昇だ。

 

※2022年8月22日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
USMEFインフォメーション

「ごちポからの大感謝キャンペーン」9月〜11月

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)は、9月1日〜11月30日まで「2,900名様に当たる! ごちポからの大感謝キャンペーン」を実施します。ご好評いただいているLINEキャンペーンの第4弾となるものです。

米国産豚肉を購入し、「ごちポ」LINEアカウントから商品の値札ラベルとレシートをアップロードし、キャンペーンに応募(税込み300円ごとに1口)すると、抽選でAコース「アメリカンポーク三元豚ロースかたまり500g」(200名)、Bコース「同薄切り500g」(200名)、Wチャンス「オリジナルレジャーシート」(2500名)が当たります。

キャンペーン資材はトレイパックシール、キャンペーンPOPセットを用意しました。今回は、希望の流通企業様向けにロゴ入りの店頭資材の提供も可能にしました。LINEキャンペーンは回を重ねるたびに認知が広がっており、第3弾では応募1万6868件、シェア数5277件、ごちポLINEアカウント友だち数は7万2544人に達しています。

キャンペーンに参加した流通企業様は、全体の65%が「購入頻度が増えた」と回答していますので、今回のキャンペーンをアメリカンポークの販売促進に役立てていただければと幸いです。

  2,900名に当たる!アメリカンポークを買って当てよう!
 
 

10月から「アメリカンビーフ300kg山分けキャンペーン」

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)は秋冬の需要期に向けたアメリカンビーフ販促活動の一環として、10月1日〜12月31日まて「アメリカンビーフ秋冬店頭キャンペーン〜買って当てよう!アメリカンビーフ300kg山分けキャンペーン〜」を実施します。

指定のキャンペーンシールを貼付したアメリカンビーフ商品を購入したお客様に抽選で1300名に商品を進呈します。今回の賞品はA賞「アメリカンビーフストリップロイン1kg」(各月100名×3カ月)、B賞「アメリカンビーフレシピブック」(1000名)を用意しました。

キャンペーン参加希望の皆様にキャンペーンシールを無償で提供します(発送は9月26日より開始)。需要期の売上向上とリピーターの確保、マネキン試食販売に代わる販促手法として是非ともご活用ください。

  買って当てよう!アメリカンビーフ300kg山分キャンペーンの仕組み
 
 

アメリカンポークの故郷、米国中西部生まれの食の祭典
「「Porktober(ポークトーバー)」今年のイベント決定

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)では、アメリカ生まれの食の祭典「Porktober(ポークトーバー)」キャンペーンを 2021年10月から展開しています。2年目となる今年も、アメリカンポークのおいしさと魅力をより多くの方に気軽に楽しんでいただくための施策を実施していきます。2022年9月、10月には、アメリカンポークの様々なメニューを味わえるイベント出展を行います。

  ポークトーバーフェス
 

■ポークトーバーとは?

ポークトーバーとは、「ポーク」と「オクトーバー」を組み合わせた造語です。 アメリカンポークの主要生産地である中西部を中心とした地域では、豚肉の豊かな実りを祝い、感謝を込めて豚 肉料理を楽しむ習慣があります。
サスティナブルな農法で育てられた大豆とトウモロコシを食べて育ったアメリカンポーク。生産者の多くはファミリー経営で、大切に豚を育てています。「ポークトーバー」は10月に感謝の気持ちを込めながら、その恵みを味わうお祭りです。

■「ポークトーバー」イベント出展

イベントブースを出展します。「芝公園オクトーバーフェスト 2022 in 御成門駅前」では、「天使の豚からvs.悪魔の豚から」のテーマで、2種の「豚から」を提供いたします。

◆「芝公園オクトーバーフェスト 2022 in 御成門駅前」

《日時》 2022年9月2日(金)〜9月11日(日)
初日・平日/15:00ー21:30 最終金曜日・土日/11:00ー21:30
《会場》 都立芝公園4号地(港区芝公園3ー2)

■他イベント出展情報

「アウトドアデイジャパン 大阪 2022」「「GOOUT CAMP ふもとっぱら」」「TOKYO OUTDOOR MARKET 2022」では、「天使のポークvs.悪魔のポーク」のテーマで、2種のアメリカンポークメニューを提供いたします。

◆「アウトドアデイジャパン 大阪 2022」

《日時》 2022年9月24日(土)、25日(日)/10:00ー17:00
《会場》 花博記念公園鶴見緑地「パーゴラ広場・大芝生」
(大阪市鶴見区緑地公園2ー163)

◆「GOOUT CAMP ふもとっぱら」

《日時》 2022年10月1日(土)/10:00-17:00、2日(日)/9:00ー12:00
《会場》 ふもとっぱら(静岡県富士宮市麓156)

◆「TOKYO OUTDOOR MARKET 2022」

《日時》 2022年10月22日(土)、23日(日)/10:00ー17:00
《会場》 東京江東区青海臨時駐車場P区画
  アメリカンポークあなたはどっち派?
 

「天使の豚から」…レモンペッパー薄切り唐揚げ
「悪魔の豚から」…コチュマヨ豚唐揚げ
「天使のポーク」…天使の塩レモンポークステーキ
「悪魔のポーク」…悪魔のプルドボーク

 
 

マーケット・データ

 
 
 
 
 
 
 

ビーフ・ファクト・シート