7月4日(独立記念日)の連休週の牛肉の売れ行きは良好だった。5・6月の小売における牛肉の販促は極端に控えめだったが、7月4日の連休週には、リブアイの広告が大幅に増え、ロインの販促も増加した。
アナリストは、「リブの販促はイースター以降で最も活発となり、ボンインおよびボンレスのリブステーキ用の販促が増加した。ボンインリブステーキの特売価格は前年比18%安と、今年これまでで最低水準をつけ、ボンレスも同8%安と積極的な価格が打ち出された。牛ひき肉の特売価格が前年を上回ったこともあり、リブの売れ行きは良好だった」という。
急激なインフレ下で、小売の食肉販売をリードしているのは引き続き鶏肉だが、鶏肉価格も前年比18%高と高騰している。消費者の節約志向が強まっているものの、やはり牛肉を食べたいとの欲求は強い。今回の連休の成功を受けて、小売業者は今夏の牛肉販促を増やすだろう。
「連休需要の終わりとともに下落する」と予想されていたカットアウト価格は、連休の牛肉販売が好調だったことを受けて、上昇に転じた。6月27〜7月2日の週のカットアウト価格(100ポンド当たり)、前週比1.41ドル安の260.97ドル(前年同週比14.6%安)だったが、7月4日からの週は木曜日までに、チョイスが4.25ドル高の268.07ドル、セレクトは同5.11ドル高の245.58ドルと上昇した。
生体牛の現金取引価格も、引き続き上昇基調にある。6月最終週の主要5州の生体牛(去勢牛)価格は146.16ドル、前週比1.61ドル高。7月第1週は木曜日に取引が活発化し、北部では144〜149ドル、南部では平均137ドルで取引された。
アナリストは、「北部が割高なのは、プライムやトップチョイス(チョイスの上位1/3)に格付けされる牛の供給が少ないことが要因の一つ。全体の飼養頭数が減少する中でも、高品質な牛肉に対する需要は依然として強い。今後、プライムやトップチョイスとセレクトの価格差は拡大の一途をたどるだろう」と予想する。
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