USDA公表・USMEF集計の食肉輸出統計によると、2月の米国産牛肉の輸出は、アジアおよびラテンアメリカの主要市場での成長がけん引して、好調な伸びを記録した。豚肉は、メキシコと日本向けが増加したものの、中国/香港向けが半減していることから前年同月を下回った。
牛肉(バラエティーミート含む)の輸出量は10万8501トン(前年同月比5%増)、輸出額は9億440万ドル(同35%増)。1〜2月累計の輸出量は22万7567トン(同9%増)、輸出額は19億3000万ドル(同46%増)。
2月の輸出額は、肥育牛1頭当たりで445.95ドルに相当し、前年比で29%増加した。2月の牛肉生産に占める輸出割合は14.1%、正肉単体では11.6%。
輸出先別では、韓国向けは1万9033トン(同19%減)と1月に大幅増加した反動で減少したが、輸出額は1億9780万ドル(同17%増)と増加。1〜2月では4万8611トン(同8%増)・5億1,420万ドル(同57%増)だった。
日本向けは輸出量が2万3553トン(同5%減)と減少したが、輸出額は21%増の2億ドル弱に。1〜2月累計は4万6489トン(同1%減)・3億8160万ドル(同26%増)。牛タン、スカート/ハンギングテンダーなどの力強い成長により、高い関税率の影響を受け続けている正肉カットの減速を相殺した。日本の関税は4月1日から牛肉が24.1%、牛タンは3.8%、スカート/ハンギングは4.2%に引き下げられている。
2月の豚肉輸出量は19万8539トン(同17%減)、輸出額は5億4130万ドル(同14%減)。1〜2月累計は 40万7347トン(同17%減)・11億ドル(同14%減)と前年割れ。EUの豚肉価格3月に急激に上昇し、2月と比較して約35%上昇しているため、今後の市場環境は好転する可能性がある。
メキシコ向けは7万3939トン(同30%増)・1億1860万ドル(同14%増)。メキシコ向けの1〜2月累計は16万996トン(同33%増)・2億5510万ドル(同19%増)と勢いを持続している。
2022年はスロースタートとなった日本向けも、2月には3万2712トン(同3%増)・1億3,980万ドル(同6%増)と回復した。1〜2月累計は5万9164トン(同8%減)・2億5850万ドル(同3%減)にとどまっているが、チルドポークは3万5461トン(同5%増)・1億7350万ドル(同4%増)と引き続き増加している。
※牛肉・豚肉の全世界向けの詳細はUSMEFのは統計ウェブページから入手できます。
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