―USMEF日本事務所開設45周年― 『2022年 新たな挑戦の年に向けて』
米国の食肉業界を代表し、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
COVID-19パンデミックは、世界の経済・社会環境を大きく変容させました。新たな生活様式『ニューノーマル』が求められ、生活者の消費行動が変化し、それに伴って食肉の需要構造も激変しました。最も影響を受けてきた外食市場は、緊急事態宣言の解除により、ようやく回復の兆しが見え始めたところです。
変異株等の問題もあり、今後の感染状況等について予断はできませんが、食肉業界にとりまして、2022年がコロナ禍からの本格的なリカバリ―(回復)元年となることを切望しています。
昨年、USMEFはコロナ禍の環境を考慮して活動してきました。小売向けでは、マネキン試食販売に代わる手法としてレシピ訴求資材の開発・提供を充実。家庭内食に対応した『Eat At Home』キャンペーンを連続展開し、シーズニング・ソースの小袋提供も含めて、簡単に、おいしく食べられる提案レシピの普及を図りました。
外食向けには、テイクアウト需要の増加に対応して専用資材の開発・提供を行うとともに、企業毎の要望に応じた販促支援を実施。また、セミナーや料理教室などの情報提供活動では、WEB・SNSの活用を強化し、特にYoutubeでは「アメリカンビーフ&ポーク公式チャンネル」を開設し、生産者・商品・レシピ等の情報に加え、キャンペーン参加店舗などを紹介する体制を整えました。
さらに、昨年はSMトレードショーやFOODEXはじめ7つの展示会に出展し、ユーザーの皆様に対面・リアルでの提案ができました。消費者向けでは、SNSを使った「クッキング」「バーベキュー」などのイベントや『Journey to American beef 2021』をテーマにした全国キャンペーンを通して、米国の生産者の品質や安全性への思いをお伝えするとともに、アメリカンミートのおいしさをアピール。シニア向けには、新聞などの紙媒体を利用してアメリカンミートの健康面の有用性を訴求しました。
2022年の活動計画では、日本のビジネス・パートナーの皆様が「アフター・コロナ」「ウイズ・コロナ」の時代を克服し、回復軌道を確実にするためのサポート活動をより具体的に実施したいと考えています。
好評の全国規模キャンペーンは、アメリカンビーフ・ポークのおいしさをお伝えし、内容をより充実させて販売数量のアップを目指します。個々の企業とのコラボ・キャンペーンも拡充します。新規施策では、アウトドア需要が増加する中、キャンプでのより楽しいアメリカンビーフ・ポークの食べ方提案、BBQ提案を強化します。
社会的な環境が整えば、マネキン試食販売を含めた有人イベント、有人セミナーなどを復活します。特にセミナーに関しては、日本の全国各地域の皆様のところへお伺いして実施したいと考えています。
アメリカンビーフでは「おいしさ」「品質の高さ」を消費者に継続的にアピールし、小売向けにはアメリカンビーフが持つ商品特長を最大限に伝えられるよう、販促資材等を充実させます。外食向けには、5年目となる高品質なグルメバーガーの訴求を継続しつつ、新たに「ビーフサンドイッチ」の浸透を図るPR活動を行います。また、アメリカンビーフを使用するレストランを様々な媒体で紹介するほか、オンラインセミナー等を通じて新しいメニューコンセプト等を発信していきます。
アメリカンポークは「かたまり肉」「低温調理」のメニュー提案、食べ方提案を継続し、特に「プルドポーク」の更なる普及を目指します。同時に、関税率の低下を見据えた新アイテムやポーク加工品の提案も実施。さらに2021年に新しく展開したアメリカンポーク『Porktober』の更なる拡大、2021年末から打ち出した”Roast pork is American pork”=「クリスマス、ホリデーシーズンにはアメリカンローストポークを」の提案を引き続き訴求していきます。
アメリカンラムは、「羊好き」の方にアメリカンラムの品質の高さを訴求するPR活動を充実し、導入・販売店舗を増やす方針です。
USMEFはアメリカンビーフ・ポーク・ラムの食シーンを増やすことで、日本の食肉需要全体の拡大に貢献したいと考えています。おかげさまで、2022年は当連合会東京事務所の開設45周年を迎えます。環境が許せば記念行事も開催したいと考えています。今後とも「おいしいアメリカンミート」へのご支援とご指導をよろしくお願い申し上げます。
米国食肉輸出連合会(USMEF) ジャパンディレクター 山庄司 岳道
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