ビーフのカットアウト価格は、予想通り急落している。8月から9月初めに高騰した反動で、この急落は小売市場の牛肉販売に悪影響を与えた。小売業者は7・8月、季節的傾向に反して牛肉販売価格を値上げし、牛肉の売れ行きが鈍化した。
牛肉小売価格は9月も値上がりし、10月までは下がらない見通しだ。パッカーがカットアウト価格の軟化を先送りしようと生産を抑える可能性もあるが、チョイスのカットアウトはすでに100ポンド当たり300ドルに向けて下げている。
小売店での"値札ショック"によって、今後数週間の牛肉販売は鈍化すると予想される。ミドルミート(ロイン系)は、小売での売れ行き鈍化でも価格を維持するだろうが、小売の牛肉マージンが平均的水準に戻るには、チョイスのカットアウト価格が285ドルまで下がる必要があり、最初の関門は300ドルだ。
9月17日までの1週間のカットアウト全体(カット・ひき材・トリム)平均価格は314.61ドル。前週比8.67ドル安だが、前年同週比では47%高と依然として高い。
特に牛ひき肉の価格が高い。50CL(赤身率50%の牛ひき肉)は138.38ドル、前年比221%高。90CLは277.73ドル、同27%高。
同週の日次ベースのカットアウト価格は続落した。チョイスは前半4日間で8.87ドル下げ、木曜日には305.60ドルとなった。セレクトは4.76ドル安の274.99ドル。前半4日間の取引量は458ロード(≒コンテナ)でほぼ前週並みだった。
|