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TRADER'S Be & Po

vol.386 Sep.27.2021
 
米国食肉輸出連合会
NEWS CONTENTS
市況ニュース 家畜・穀物先物下落、豚肉は国内供給減で年内高値
トピック 海運業者の不公正な慣行是正に対処求めるーNAMI
輸出動向 7月の豚肉輸出は減少、中国向けの大幅減で
生産動向 メキシコからの肥育素牛輸入が急減
リテール 小売の食肉売上、2016年以降増加傾向
フードサービス フードサービス業界の収益性回復、2019年を上回る
USMEFインフォメーション 外食ビジネスウィーク、FABEX関西でブランド牛肉紹介
アメリカンポークを買って当てよう!キャンペーン
アメリカンビーフ1kgが当たる!!プレゼントキャンペーン
アメリカンポークの故郷、米国中西部の祝祭イベント
“Porktober(ポークトーバー)”が10月日本初上陸!!
マーケット・データ 生体牛・豚価格、カットアウトバリュ、穀物先物価格
ファクト・シート ビーフ(2021年7月)米国の輸出、
と畜頭数・枝肉生産量、飼養動向、日本の輸入量
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市況ニュース

家畜・穀物先物下落、豚肉は国内供給減で年内高値

 
 

COVID感染者数の増加と経済成長の鈍化見通しを一因に、家畜・食肉の先物取引は弱気配に転じた。12月限の肥育牛先物は100ポンド当たり128ドル前後、8月中旬に比べて約1000ポイント・6.4%安。同12月限のリーンホッグ先物は1300ポイント・14%安、トウモロコシ先物も19%以上の値下がり。

先物が総じて弱気に振れる半面、豚肉価格は依然として年内の高値が予想される。限定的な供給可能性と労働力のひっ迫、輸送コストの上昇などが第4四半期の高値予想の主な要因となっている。

例年、豚肉の第4四半期の供給可能性は第2・第3四半期に比べて増加しており、今年も同様と予想される。第4四半期の国内一人当たり供給可能性は第2四半期に比べて13%増加する見込みだが、前年同期比では約6%減、2019年比でも同程度の減少幅と予想される。

豚肉輸出量は、現時点で前年比1%増程度と予想される。メキシコ、南アメリカ、カリブ海向けの輸出量が増加し、中国向けの減少を相殺する見通し。豚肉の一人当たり供給可能性が減少することで、豚肉価格は2020年・2019年の水準を超えて推移すると予想される。

 

※2021年9月13日 Pork Merchandiser’s Profit Maximizer

  リーンホッグの先物価格(2021年12月限)(左)、トウモロコシの先物価格(2021年12月限)(右)
 
トピック

海運業者の不公正な慣行是正に対処求めるーNAMI

 
 

北米食肉協会(NAMI)は、70を超える農業団体とともに、バイデン大統領に対して、物流コストの増加と遅延を引き起こしている外航海運業者の慣行に早急に対処するよう求める書簡を送った。事態の危機と迅速な対応の必要性を強調するため、書簡はトム・ヴィルザック農務長官、ピート・ブティジェッジ運輸長官、経済諮問委員会(CEA)のセシリア・ラウズ委員長、メリック・ガーランド司法長官、連邦海事委員会(FMC)のダン・マッフェイ委員長にも送付された。

書簡では、「問題は続いているだけでなく悪化している」とし、外航海運業者による予約貨物の輸送拒否やキャンセルが多発し、輸出業者は輸送遅延やキャンセルが頻発し、結果として米国の輸出への信頼性が揺らぎ、輸出価格やマーケットシェアの低下を引き起こすことが懸念されることを指摘し、政権ならびにFMCが実施し得る具体的かつ短期的なステップを挙げている。

特に農作物輸出の促進に焦点を当て、「コンテナの輸送コストは、過去2年間で300〜500%増加。米国の生産者は、これらの追加コストによって輸出額の10〜40%を失っている。民間調査によれば、米国の農作物輸出業者は輸送不履行によって、売上の22%を損失している」と指摘し、関係省庁間のワーキンググループを設立すること、港湾と国のデータ共有ポータル開発への連邦政府の支援提供などの提案を詳述している。

また、NAMIは先月提出された2021年改正海事法に対する強い支持を表明。同法案が通過すれば、海運業者が貨物予約を不当に拒否することが禁止され、海運業者はデマレージ(超過保管料)とディテンション(返却延滞料)について、FMCの解釈規則に適合することが求められる。

 

※2021年9月15日 FOODMARKET.com

 
輸出動向

7月の豚肉輸出は減少、中国向けの大幅減で

 
 

7月の米国産豚肉輸出は、価格上昇と中国の需要鈍化が悪影響を及ぼした。米農務省経済(USDA-ERS)によると、7月の豚肉(枝肉換算・調製品含む)の輸出量は5億820万ポンド(前年同月比8.5%減)、2019年同月比では6.1%減となった。

ここ数年の豚肉輸出増加は、中国向けの拡大が主因だった。しかし、中国国内の豚肉価格は前年比60%安の水準にあり、また米国産豚肉には高い関税が課せられている。7月の中国向けは9660万ポンド(同62%減)、2019年比45%減。

メキシコ向けは1億5490万ポンド(同19.8%増)。中国の減少を一部相殺したが、2019年比では2.8%増にとどまった。韓国、コロンビア、カリブ海諸国向けも増加した。7月の豚肉輸出量は、国内生産量の24.8%相当。5月(33%)に比べて大幅に低下した。

しかし、輸出の減少にもかかわらず、国内供給量(生産量+輸入量−輸出量)は16億3100万ポンド(同13.7%減)、2019年比6.7%減と減少。牛肉と同様に、需要回復期における供給不足で、大幅な価格高騰の要因となった。

 

※2021年9月13日 Pork Merchandiser’s Profit Maximizer

  米国の豚肉(調製品含む)の月間輸出量の推移(枝肉換算)
 
生産動向

メキシコからの肥育素牛輸入が急減

 
 

オクラホマ州立大学のダレル・ピール氏によると、米国のメキシコからの肥育素牛輸入は7、8月に急減し、9月4日時点での累計輸入頭数は74万5617頭(前年同期比22.4%減)となった。

2020年のメキシコからの肥育牛輸入頭数は144万頭(前年比9.2%増)と、2012年以降最多だった。過去10年平均では123万頭、過去30年平均は110万頭。2020年の州別割合はニューメキシコ49.4%、アリゾナ26.6%、テキサス州24.1%。

2020年に輸入が増加した要因は、パンデミックでメキシコ経済が危機に見舞われ、牛肉需要が減少し、為替でもペソが急落したことがある。1月時点では1ドル18.8ペソだったが、4月までに24.2ペソまで下落。だが年末までに回復して、現在はパンデミック前の水準に戻している。

メキシコでの干ばつも、輸出を増加させる要因となった。冬を通して乾燥した気候が続き、今年6月まで牧草地の状況は悪かった。しかし、夏の多湿期が充分な降雨をもたらし、現在、牧草地の状況は劇的に改善。メキシコの肥育牛および牛肉価格は上昇基調にある。

 

※2021年9月13日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
生産動向

小売の食肉売上、2016年以降増加傾向

 
 

北米食肉協会(NAMI)がまとめた「National Meat Case Study 2021(NMCS)」(210 Analyticsが2021年4〜5月に12社・22業態・42店舗を調査)によると、小売市場の食肉売上高は過去5年間右肩上がりにある。2016年以降の成長率は年間1.2〜1.8%のペースで増加している。

2020年の売上高は、COVID-19のパニック買いなどの影響もあり、19.2%増の820億ドルと例外的な成長でトレンドの一部に歪みが生じたものの、単価も過去5年間上昇。ユニット単価は2017年の4.97ドルから2021年には5.59ドルに、重量当たり単価も3.42ドルから4.03ドルに上昇した。

210 Analyticsによると、売上増加の主因はひき肉にあるという。昨年は牛ひき肉が前年比13.2%増、豚ひき肉17.8%増、鶏ひき肉31.3%増、七面鳥10.5%増だった。210 Analyticsのアナリストは、「ひき肉は小売の食肉部門において浸透しつつある分野だ。バイソン、鹿肉、エルクなどを含めたパッケージや、SKU(ストックキーピングユニット=単品)の増加という形でデータに表れている」という。

しかし、食肉全体のSKU数は2007年以降減少し、2021年は126SKU。2018〜2021年の期間中、牛・豚・鶏・七面鳥肉の全てで減少している。1店舗当たりの平均パッケージ数は1174、2018年比で13.2%増加している。畜種別のパッケージ数は鶏肉、牛肉、羊肉、鹿肉、エキゾチック・ミートが増加、豚肉は減少している。

 

※2021年9月6日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
フードサービス

フードサービス業界の収益性回復、2019年を上回る

 
 

COVID-19のパンデミックで大打撃を受けてきた米国のフードサービス業界全体の収益性は、2019年を超える水準にまで回復してきた。業界全体の月間指標であるテクノミック社の「Tインデックス」は、7月に2019年比で1.1%、2020年比では31%に回復した。

一方、全米レストラン協会(NRA)の上半期報告書によると、レストラン業界の回復には2つの大きな課題があるという。デルタ株に対する顧客の懸念増大と、継続する労働力の不足だ。NRAのレポートの要点は以下の通り

  • 売上高は劇的に回復。食品・飲料の売上は、変異種やワクチン接種の停滞の影響はあるものの、増加傾向を維持。2021年は前年比約20%増の7890億ドルに達する見通し。
  • デルタ株の出現で、成人の10人に6人がレストランの習慣を改めた。成人の19%が「レストランへ外食に行くことを完全にやめた」と回答し、37%が「外食の代わりに宅配や持ち帰りを使用」と回答。成人の3分の1近くが、「マスクの着用やワクチン証明書を求められると外食の機会は減る」と回答している。
  • 業界の大きな課題は労働力不足。従業者数は2019年の水準を約8%下回っている。特にフルサービス業態では、パンデミック前の水準に比べて11%減。人手を完全に充足するためには、さらに100万人近い雇用が必要。失業率は7月まで7カ月連続で低下しているが、レストラン事業者の4分の3が従業者の採用を最大の課題だとしている。
  • 事業者を悩ます食材コストの上昇。食材コストは2014年以降、最も速いスピードで上昇しており、ガスと軽油の価格も2014年以降で最高水準となる勢い。結果として、多くの事業者がメニューの値上げを余儀なくされている。メニュー価格は、2021年1月から6月の間に平均4%値上がりしている。
 

※2021年9月6日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
USMEFインフォメーション

外食ビジネスウィーク、FABEX関西でブランド牛肉紹介

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)は、10月に東京・大阪で開催される2つの展示会に連続出展し、近年、種類や取扱いが増えているアメリカ産ブランド牛肉の紹介・提案を行います。

両会場ともに、趣旨に賛同いただきました下記の8社が共同出展し、それぞれのこだわりの詰まったブランド牛肉を紹介します。USMEFブースでは、ガイドブックの配布および販促提案等を実施します。

※来場を希望される方は、以下の各展示会の主催者WEBサイトにて事前登録をお願いします。

《外食ビジネスウィーク2021》

  • 会場: 東京ビッグサイト青海展示棟(ビッグサイトとは場所が異なります)
    〒135-0064 東京都江東区青海1丁目2-33
    りんかい線「東京テレポート駅」下車2分/ゆりかもめ「青海駅」下車5分
  • 会期: 2021年10月7日(木)〜8日(金)
  • 事前登録Web: https://gaishokubusiness.jp/attendance/info_covid-19.php

《第9回ファベックス関西2021》

  • 会場: インテックス大阪(USMEFブース:1号館 小間番号:1K-11)
    〒559-0034 大阪市住之江区南港北1丁目5-102
  • 会期: 2021年10月13日(水)〜15日(金) 10:00〜17:00(3日間共通)
  • 事前登録Web: http://kansai.fabex.jp/invite/notes.html
  ブランド牛肉展示会共同出展社リスト
 
 

アメリカンポークを買って当てよう!キャンペーン

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)は、アメリカンポークのイメージキャラクター「ごちポ」のLINEアカウントにて、人気料理家によるポークレシピ提案とともに、アメリカンポークやレシピ本が当たる消費者向けキャンペーンを実施します。

当該キャンペーンは、全国の量販店、スーパー等でアメリカンポーク(米国産豚肉)を購入することが条件となり、LINEを使って簡単に応募ができます。アメリカンポーク「ごちポ」のLINEアカウントを友達追加のうえ、購入した米国産豚肉の値札ラベルとレシートの画像をアップロードすると応募が完了します。

米国産豚肉300円(税込)の購入を一口として、購入金額に応じて複数口の応募が可能です。キャンペーン期間内であれば、LINEを使って簡単に何度でも応募ができます。応募いただいた方の中から、抽選で400名にアメリカンポーク1kg(肩ロース200名、ロース200名)が当たるのに加え、Wチャンスとして、料理研究家 行正り香さんの「肉の本」を800名にプレゼントいたします。

また、キャンペーンに応募して、キャンペーン情報をシェアすると、当選確率がアップします。アメリカンポークの需要の更なる増加に向け、ウェブバナー及びごちポ部公式 Instagramアカウント、アメリカンミート公式Twitter等のソーシャルメディアでの告知を通し、キャンペーンを盛り上げてまいります。

【キャンペーン概要】

  • 期間:  2021年10月1日〜2021年11月30日
  • 賞品:  Aコース/アメリカンポーク(肩ロース)1kg・・・200名
    Bコース/アメリカンポーク(ロース)1kg・・・200名
    Wチャンス/行正り香さんレシピ本「肉の本」・・・800名
  1,200名様に当たる!アメリカンポークを買って当てよう!
 

アメリカンビーフ1kgが当たる!!プレゼントキャンペーン

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)は、イベントシーズンの秋冬に向けて、アメリカンビーフやオリジナルレシピブックが当たる消費者向けキャンペーンを実施いたします。当該キャンペーンは、全国の量販店、スーパー等でアメリカンビーフ(米国産牛肉)を購入することが条件となり、LINEを使って簡単に応募ができます。

米国産牛肉の値札ラベルとレシートをスマホで撮影し、米国食肉輸出連合会の LINEアカウントを友達追加の上、値札ラベルとレシートの画像をアップロードすると応募が完了します。合計400円(税抜)以上の購入レシート1枚と値札ラベル1枚を一口として、キャンペーン期間中何度でも応募ができます。

キャンペーンに応募いただいた方の中から、抽選で200名にカルビの最高峰とされるアメリカンビーフ骨付きショートリブ(焼き肉用)1kgが当たります。

また1000名にオリジナルレシピブック「アメリカンビーフで食卓が毎日楽しくなる」をプレゼントいたします。家族で食卓を囲む「おうちイベント」が多くなる秋冬に、様々な料理で美味しいアメリカンビーフを楽しんでいただけるよう、Webバナー他様々なメディアを通しキャンペーンを盛り上げてまいります。

【キャンペーン概要】

  • 期間:  2021年10月1日〜2021年12月31日
  • 賞品:  アメリカンビーフ 骨付きショートリブ(焼き肉用)・・・200名
    アメリカンビーフ オリジナルレシピブック・・・1,000名
  アメリカンビーフ1kgが当たる!!プレゼントキャンペーン
 

アメリカンポークの故郷、米国中西部の祝祭イベント
“Porktober(ポークトーバー)”が10月日本初上陸!!

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)は、アメリカンポークを丸ごと楽しむ「Porktober(ポークトーバー)」キャンペーンを2021年10月1日より展開します。アメリカンポークのおいしさと魅力を、より多くの方に気軽に楽しんで いただくために、都内の人気飲食店とコラボレーションし、期間限定のポップアップレストランをオープン。アメリカンポークを存分に味わっていただける、オリジナルメニューをご提供します。

■ポークトーバーとは?

ポークトーバーとは、「ポーク」と「オクトーバー」を組み合わせた造語です。アメリカンポークの主要生産地である中西部を中心とした地域では、豚肉をはじめその地域の農産物の豊かな実りを祝い、感謝を込めてみんなで料理を楽しむ習慣があります。サスティナブルな農法で育てられた大豆とトウモロコシを食べて育ったアメリカンポーク。生産者の多くは家族経営で、大切に豚を育てています。「ポークトーバー」は10月に感謝の気持ちを込めながら、その恵みを味わうお祭りです。

■日本版“ポークトーバー”初上陸!

米国食肉輸出連合会(USMEF)では、《アメリカンポークまるごと楽しむ祭典》として、この10月に「ポークトーバー」を日本初上陸させます。都内の飲食店とのコラボレーションにより、様々な部位・調理法を一度に楽しめるようなメニューや、日本においてもすっかりトレンドとなっているプルドポークバーガーなど、オリジナルフェアメニューをご提供。10月の1カ月間にわたり、アメリカンポークのおいしさと魅力を実感いただく機会を提供していきます。

【キャンペーン概要】

ポップアップレストラン実施店およびフェア実施期間
GOOD MORNING CAFE 品川シーズンテラス
2021年9月29日(水)〜2021年10月31日(日)
提供メニュー:プルドポークカスタムバーガー、アメリカ産豚肩ロース肉の香味野菜&ビール煮込みなど
※10月16日は貸切営業のため一般のお客様はご利用になれません
ロイヤルガーデンカフェ 渋谷
2021年10月4日(月)〜2021年10月31日(日)

オリジナルメニューを提供するフェア参加店舗も随時参加予定。フェア実施店への来店者を対象にしたSNS投稿によるプレゼントキャンペーンも展開予定です。

  porktober(ポークトーバー)キャンペーン
 

マーケット・データ

 
 
 
 
 
 
 

ビーフ・ファクト・シート