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TRADER'S Be & Po

vol.379 Jun.7.2021
 
米国食肉輸出連合会
NEWS CONTENTS
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トピック USDAがJBS社へのサイバー攻撃に関して声明
市況ニュース ボックスビーフ価格の上昇、終焉近づく
ポークカットアウト続騰、ロイン・バット・リブがけん引
業界ニュース 肥育豚価格の上昇続く、生体牛価格との価格差縮小
生産動向 5月のフィードロット飼養頭数は増加見込み
USMEFインフォメーション Journey to American Beef 2021 Summerキャンペーン
アメリカンポークを買って当てよう!キャンペーン
マーケット・データ 生体牛・豚価格、カットアウトバリュ、穀物先物価格
ファクト・シート ポーク(2021年4月)米国の輸出、
と畜頭数・枝肉生産量、飼養動向、日本の輸入量
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トピック

USDAがJBS社へのサイバー攻撃に関して声明

 
 

USDA(米国農務省)は6月1日、JBS 社に対するランサムウェアによるサイバー攻撃に関して、ホワイトハウス、国土安全保障省、JBS USAなどと緊密に協力して状況を注意深く監視し、潜在的な供給や価格の問題を軽減するための救済と支援を提供するとの声明を発表した。

USDAは、今回の攻撃が米国の施設を含む同社の事業に影響を与えている状況を認識し、安定供給を維持するために、米国の主要な食肉加工業者にも可能な限りの追加供給を要請するとともに、支援することを表明。

また、各食品・農業・小売団体にも、安定した豊富な食糧供給を確保するための協力と理解を求めるとともに、サイバーセキュリティの脅威や混乱を含む現代の課題に対して、米国で事業を行う食品および農業企業に、ITおよびサプライチェーンのインフラ保護のために必要な措置を講じることを奨励している。

 
市況ニュース

ボックスビーフ価格の上昇、終焉近づく

 
 

記録的な高騰を続けてきたボックスビーフ価格も、いよいよ天井を打ったようだ。カットアウト価格の全体平均(カット、ひき材、トリム)は、5月第3週に100ポンド当たり300.61ドル(前週比11.16ドル高)を記録した。昨年のCOVID-19パンデミック下での一時的な高騰を除くと、300ドルを突破したのは初めてのことだ。

この8週間で、全体平均価格は71.84ドル上昇した。チョイスは73.34ドル、セレクトは65.50ドルの上昇だ。第4週もスポット市場では上昇が続き、前半4日間でチョイスは7.24ドル、セレクトは8.42ドル上昇した。しかし、アナリストの多くは「メモリアルデー(5月31日)の連休が終われば、カットアウト価格は急落に転じる」との見方で一致している。

一方、生体牛の現金価格は、4月から5月中旬まで小幅な値上がりを続けた後、さらなる上昇の足がかりを模索している。5月第3週の主要5州の去勢牛平均価格は100ポンド当たり119.73ドル、枝肉平均価格は190.49ドル。それぞれ前週比で1.37ドル高、1.96ドル高。

第4週は、火曜日までに南部で2万7741頭が119ドル前後、北部では生体牛が120〜121ドル、枝肉は190〜192.50ドルで取引された。水曜の取引頭数は少なく、南部で平均119ドル、北部で生体牛120ドル、枝肉191ドル前後での取引が続き、木曜には同様の価格帯で在庫処分的な動きも見られた。このため、週間の平均価格は前週比で小幅高の水準で終えたようだ。

 

※2021年5月24日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
 

ポークカットアウト続騰、ロイン・バット・リブがけん引

 
 

3・4月のポークカットアウト価格の上昇をけん引してきた加工原料用品目(ベリーとハム)は、値下がり傾向を見せ始めたが、5月はメモリアルデー需要に向けた小売業者の手当てにより、テーブルミートが価格上昇のリード役となった。4月最終週以降、カットアウト価格は100ポンド当たり10.4ドル、9.4%上昇した。これはロイン、バット、リブの価格上昇が主因となっている。

ロインプライマルの価格は、過去3週間で18%上げ、カットアウト価格の上昇に4.7ドル寄与している。メモリアルデーに向けてロインの需要が増加することは珍しくないが、この上昇によって、パッカーは生体豚高によるコスト増の一部を補填することができた。

ロインの価格は多くのリスクをはらんでいる。この品目の需要は非常に変動性が高く、価格に対する消費者の受容性次第で大きく変動する。ただ今年は代替品の選択肢が少ない。牛ひき材価格が上昇し、鶏ムネ肉もこの2、3年で最高値にあるからだ。

  ポーク・ロインプライマルの価格推移(日次ベース)
 

バットも過去3週間で著しい価格上昇をみせた。国内の強い小売需要やフードサービスの売上回復、さらに従来から大量のポークバットを購入する韓国などアジア市場向けの輸出需要が要因だ。

先週のバットのプライマル価格は推定152ドルと、3週間前に比べて32%高となっている。バットはカットアウトの構成比で11%にすぎないが、この期間のカットアウト価格の上昇分の約3分の2を押し上げた。

本格的なグリルシーズンの到来で、スペアリブも過去2カ月間で大幅に上昇した。メモリアルデー、父の日、独立記念日は、カレンダー上の主要なグリル・デーだ。バーベキュー・レストランも本格的な回復へ向けた準備を進めている。

  ポーク・バットの価格推移(日次ベース)
 

リブのプライマル価格は、4月末にはすでにかなり高い水準にあったが、さらに20%上昇し、過去最高の290ドル近辺にある。季節的傾向として、リブの需要はメモリアルデー以降に停滞し、7月末にさらに下落する。だが今年の場合、季節的傾向は指針としてあまり役に立たない。

例えば手羽の価格は、例年ならスーパーボウルの前週にピークを迎え、マーチ・マッドネスの期間中は高値を持続し、その後に急落する。ところが、今年の手羽の価格は現在ポンド当たり3.20ドルを超えて過去最高値にあり、さらに上昇を続けている。ステーキの価格が前代未聞の水準にあることからも、リブの価格は大方の予想を超える長さで持続する可能性がある。

現在、6・7月限のカットアウト先物価格は122〜123ドル近辺にあり、先週から5ドル上げている。これは、今まで価格上昇をけん引してきた要因が、今後も短期的には持続するとの見方が多い表れだろう。

 

※2021年5月21日 Pork Merchandiser’s Profit Maximizer

  ポーク・リブの価格推移(日次ベース)
 
業界ニュース

肥育豚価格の上昇続く、生体牛価格との価格差縮小

 
 

歴史的に見て、肥育豚価格は生体牛価格より安く、価格差もかなり大きい。しかし、今年は肥育豚価格が急上昇している一方で、生体牛価格の値上がりは抑え気味であり、「肥育豚価格が生体牛価格を上回る可能性もある」との指摘が出始めた。

豚枝肉価格を全国の加重平均ベースでみると、年初は100ポンド当たり61.85ドルだったが、2週間前に102.22ドルと100ドルを突破。4カ月余りで40.37ドル、65.3%も上昇した。豚枝肉価格の高騰で、ポークのカットアウト価格も右肩上がりで推移している。この急上昇は、肉豚の供給ひっ迫を反映したものだ。

主要5州の生体牛価格(去勢牛)は、年初には111.28ドルだったが、4月中旬までに10.76ドル、9.7%上昇の122.03ドルとなった。今年これまでの最高値であり、5月第3週時点では119.73ドル、ピーク時に比べて2.30ドル安となっている。

牛の週間と畜頭数は平均65万頭。1月第1週と2月の寒波の時期を除くと、パンデミック以降の週間と畜頭数としては最高に近い。処理施設ではCOVID-19に関する業務変更でと畜頭数が制限されている。これも一因となって、チョイスのカットアウト価格は年初に比べて84.29ドル、41.2%上昇しているという。

5月上旬の先物価格を見ると、6月限の生体豚(リーンホッグ)の取引価格は114ドル近辺で、6月限の生体牛は115ドル近辺だったとLMIC(家畜マーケティング情報センター)のマクロック氏は指摘する。(5月20日の終値は6月限生体豚112.25ドル、同生体牛116.60ドル)。

3週間前の主要5州の去勢牛価格と、肥育豚価格の価格差はわずか16.67ドルだった。これは2011年8月以降で最も狭い。もし肥育豚価格が生体牛価格を上回ることがあれば、約20年ぶりのことになる。

 

※2021年5月24日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
生産動向

5月のフィードロット飼養頭数は増加見込み

 
 

5月1日時点のフィードロット(収容能力1000頭以上)の飼養頭数予測は、本紙関係のアナリスト5氏の予想平均で前年同月比約4%増となった。4月の導入頭数は同21%増、出荷頭数は同32%増と予想される。

LMICのマクロック氏は、「飼料コストの増加で導入は落ち込むだろう。2019年と比較すれば、導入は減少し、出荷は勢いを維持しそうだ」と分析している。

前年はパンデミックの影響で3・4月の導入が急減しており、2019年との比較が適切であるとアナリストは口を揃える。2019年比では、飼養頭数が97.2%、導入頭数は92.3%、出荷頭数は99.7%と予想される。

 

※2021年5月17日 CATTLE BUYERS WEEKLY
編集部注:USDA公表の5月のCOF調査では、5月1日の飼養頭数が1172万5000頭(前年同月比5%増)、4月の導入頭数は182万1000頭(同27%増)、同出荷頭数は193万8000頭(同33%増)。

 
USMEFインフォメーション

Journey to American Beef 2021 Summerキャンペーン

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)では、食肉の需要期である夏に向け、家庭でのステーキやBBQにぴったりのアメリカンビーフ オリジナルカッティングボードが1000名に当たる消費者向けキャンペーンを実施いたします。

当キャンペーンは、誰でも毎日参加でき、その場で結果がわかるWEBオープンキャンペーンです。キャンペーンサイトにアクセスし、アメリカンビーフの生産に関わる人たちの想いをテーマにした動画を視聴すると、抽選に参加でき、その場で当落が分かります。

当たりがでると、スタイリッシュなアメリカンビーフ オリジナルカッティングボードがもらえます。カッティングボードは耐久性があり割れにくいアカシア製で、片面はカッティングボード、もう片面は少し深みのあるトレイとして使用でき、ハンドルでフックなどにひっかけて収納することができます。おしゃれなロゴ入りのカッティングボードは、アメリカンビーフのステーキやローストビーフを食卓で華やかに彩ります。

海外旅行がまだ難しい状況の中、動画の中の大自然やカウボーイスピリットでアメリカの風を感じていただき、美味しいビーフで沢山の方が笑顔になってくださるよう、Webバナーの他、アメリカンミート公式Instagram及びTwitterアカウント等のソーシャルメディアでの告知を通し、キャンペーンを盛り上げてまいります。

【キャンペーン概要】

●応募期間:2021年6月1日(火)〜2021年8月31日(火)
●賞品:アメリカンビーフ オリジナルカッティングボード…1,000名
●キャンペーンサイトURL
https://summer-american-beef-opcampaign.com/csm/present/210601/

  Journey toAmerican Beef 2021 Summer Campaign
 
 

アメリカンポークを買って当てよう!キャンペーン

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)では、アメリカンポークのイメージキャラクター「ごちポ」の新しいLINEアカウントにて、毎週のポークレシピ提案とともに、アメリカンポークやLINEポイントが当たる消費者向けキャンペーンを実施いたします。

当キャンペーンは、全国の量販店、スーパー等でアメリカンポーク(米国産豚肉)を購入することが条件となり、LINEを使って簡単に応募ができます。アメリカンポーク「ごちポ」のLINEアカウントを友達追加のうえ、アメリカンポークを使ったレシピ動画を視聴し、購入した米国産豚肉の値札ラベルとレシートの画像をアップロードすると応募が完了します。

合計200円(税込)以上の購入レシート1枚と値札ラベル1枚を一口として、キャンペーン期間中何度でも応募ができます。応募いただいた方の中から抽選で500名にアメリカンポーク約1kgが当たります。また、Wチャンスとして、期間中に応募者の中で、キャンペーン情報をシェアした方の中から抽選で1000名様に「500LINEポイント」をプレゼントします。

アメリカンポークの需要が増える夏に向け、ウェブバナー及び「ごちポ部」公式Instagramアカウント、アメリカンミート公式Twitter等のソーシャルメディアでの告知を通し、キャンペーンを盛り上げてまいります。

【キャンペーン概要】

●応募期間:2021年6月1日(火)〜2021年7月31日(土)
●賞品:アメリカンポーク約1kg…500名
【Wチャンス】:500LINEポイント…1,000名
●キャンペーンサイトURL:
https://www.americanmeat.jp/csm/topics/pork_line_cp/

  1,500 姪にあたる!アメリカンポークを買って当てよう!キャンペーン
 

マーケット・データ

 
 
 
 
 
 
 

ポーク・ファクト・シート