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TRADER'S Be & Po

vol.377 May.10.2021
 
米国食肉輸出連合会
NEWS CONTENTS
市況ニュース 生体牛価格の続伸ストップ、先物下落で弱気配に
飼料高と繁殖豚減少で、豚価は夏以降も高値継続
消費動向 牛肉需要は好調、価格上昇にも揺るがず
ポーク関連ニュース 豚肉の冷凍在庫、品薄状況続く
生産動向 フィードロット導入頭数、3月に急増
USMEFインフォメーション 6月1日からアメリカンポークLINEキャンペーン展開
マーケット・データ 生体牛・豚価格、カットアウトバリュ、穀物先物価格
ファクト・シート ポーク(2021年3月)米国の輸出、
と畜頭数・枝肉生産量、飼養動向、日本の輸入量
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市況ニュース

生体牛価格の続伸ストップ、先物下落で弱気配に

 
 

生体牛の現金取引価格(100ポンド当たり)は、過去4週間で8ドル近く続伸し、その後に緩む気配を見せている。サザンプレーンズでは生体牛119〜120ドル、北部では生体牛121〜123ドル、枝肉190〜195ドルで値動きしている。

4月第3週の主要5州の生体牛平均価格は122.03ドル、枝肉は195.54ドル。それぞれ前週比で2セント高、24セント高だった。総取引頭数は7万7599頭と少なく、在庫一掃には不十分だった。

そのため肥育業者は、第4週により多くの牛を出荷する必要があったが、4月限および6月限の生体牛先物価格が現金価格よりも大きく下落したことで、リスクヘッジャーの売りが加速し、現金取引にさらなる売り圧力がかかった。

特に水曜日の先物取引は全面安となり、4月限の生体牛先物は80ポイント安の119.77ドル、6月限は195ポイント安の117.25ドルで取引を終えた。これを受けて、前日まで生体牛123ドル、枝肉193ドルで取引されていた現金取引は、主要5州の取引頭数が3万578頭にとどまり、木曜日も同価格帯での取引に終始した。

 

※2021年4月26日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
 

飼料高と繁殖豚減少で、豚価は夏以降も高値継続

 
 

生体豚と豚肉の価格は、予想より速いペースで上昇している。第一の要因は、肥育豚の飼養頭数が当初の予想より少ないことだ。昨年の春から夏にかけて、生産者はコロナによる混乱のために母豚を減らした。

さらに冬季には、新たなPRRSの発生が子豚の死亡率に影響を及ぼした。飼料コストの上昇や需要の不透明感も、生産者の拡大意欲を減退させた。この結果、3月1日時点の繁殖豚頭数は、2018年以降で最低の水準となっている。

第二の要因は、豚肉の冷凍在庫がかなり低水準で推移していることだ。コロナ感染が今後も続き、フードサービスの需要回復が遅れるとの憶測から、在庫の積み増しが進まなかった。しかし、この2カ月間でワクチン接種が加速したため、需要の見通しは急速に変化した。

外食事業者は、春から夏の間に需要が増加する可能性の高さに気づき、急ぎ処理業者への注文を増やしている。小売業者も、昨年のこの時期のパニック買いによる高い販売実績をベースに販売計画を立てている。

米国の豚肉生産量は、2021年が前年比1.2%減、2022年は横ばいと予想される。これは、今年から来年にかけての国民一人当たりの出回り量が低下することを意味する。2021年の国民一人当たり消費量は前年比2.8%減と予想される。

国内供給量は輸出次第で変化するが、現時点の2021年および2022年の輸出量は、2020年に比べて微増と予想される。こうした状況を踏まえると、2021年および2022年の生体豚価格の予想は上方修正すべきだろう。

現時点での生体豚の予想価格は、2021年が100ポンド当たり91ドル(前年比51%高)、過去5年平均比39%高。2022年は81ドル(同11%安)、過去5年平均比24%高と予想される。

2022〜2023年の見通しは、今秋の穀物価格に大きく左右される。トウモロコシ価格は現在のブッシェル当たり6.5ドルから、来年には5ドル以下にまで下がる見通しだが、トウモロコシ価格が下がらなければ、生体豚および豚肉の高値は予想よりさらに長期化するだろう。

 

※2021年4月26日 Pork Merchandiser’s Profit Maximizer

  シカゴ商品取引所のリーンホッグ指標(左図)/米国の国民1人当たり豚肉消費量(枝肉換算ベース)(右図)
 
消費動向

牛肉需要は好調、価格上昇にも揺るがず

 
 

食料品店での牛肉の売れ行きは、価格が前年より高いにもかかわらず、依然として好調だ。豚肉の卸売・小売価格が昨年より高いことも加わって、牛肉は食肉部門の売上をリードしている。

4月第3週のビーフカットアウト価格は100ポンド当たり236.83ドル(前年同週比18.3%高)。これに対して、ポークのカットアウト価格は111.63ドル(同103.7%高)と急激に上昇している。

USDA公表の3月の小売価格は、「生鮮牛肉」の全体平均価格がポンド当たり6.39ドル(前年同月比7.2%高)、前月比9セント高。豚肉の平均価格は4.17ドル(同8.3%高)、2セント高。鶏肉価格も前年を4.1%上回っている。

グリルシーズンの到来による季節的な牛肉需要の強まりは、カットアウト価格をさらに押し上げるだろう。例年、メモリアルデー(5月31日)から始まる5週間は、年間で牛肉需要が最も強まる時期だ。

テキサス州立大のデビッド・アンダーソン氏は、「個人の可処分所得における貯蓄率が上昇していることも追い風になる。2011年からパンデミック前までの貯蓄割合は平均約7%。外出制限で貯蓄率は一時的に26%に急上昇し、それ以降は13%前後で推移しており、人々が反動的消費に使うには十分な資金だ」という。

実際に、カットアウト価格は4月前半の2週間で24.02ドル上昇した。昨年4月の価格には及ばないものの、4月第4週も前半4日間でチョイスが6.26ドル高の282.31ドル、セレクトは4.59ドル高の273.69ドルまで水準を上げている。

 

※2021年4月26日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
ポーク関連ニュース

豚肉の冷凍在庫、品薄状況続く

 
 

食肉の冷凍在庫は依然として限定的で、季節的に需要が上向くこの時期、バイヤーはスポット市場からの入手に躍起になっている。3月末時点の食肉(牛肉・豚肉・鶏肉・七面鳥肉)の合計在庫は推定20億2600万ポンド(前年同月比16.5%減)、前月比で2.8%減少した。

豚肉の冷凍在庫は4億5170万ポンド(同26.8%減)、過去5年平均比24.6%減。過去5年平均の前月比2.5%減だが、今年は6.5%減となった。特に高値が続いてバラの在庫が減少し、またイースターが例年より早い日程だったためにモモの在庫消化が進んだことで、在庫がより薄くなった。

バラの冷凍在庫はわずか3530万ポンド(同55%減)、過去5年平均比37%減。前月比では6%減少した。過去5年平均の前月比は11%増。例年ならばユーザーは第1四半期にバラを積み増しして、春の終わりから夏にかけての季節的な供給減に備えるが、今年は積み増しができずに窮地に陥っている。

モモの冷凍在庫は6070万ポンド(同31%減)、過去5年平均比36%減。イースターが早かったことで、前月比では34%減となった。豚肉全体の在庫が非常に限られており、さらに今夏には豚肉価格の上昇が予想されていることから、バイヤーは懸命に手当しており、それがカットアウト価格を押し上げる一因になっている。

 

※2021年4月26日 Pork Merchandiser’s Profit Maximizer

  豚肉の冷凍在庫量の推移
 
生産動向

フィードロット導入頭数、3月に急増

 
 

3月のフィードロットへの導入頭数は、昨年に比べてかなり多くなりそうだ。昨年3月の導入頭数が前年比23%減だったこともあり、家畜マーケテイング情報センター(LMIC)のケイトリン・マクロック氏は、「2月の寒波の影響で、導入が少なくとも1週間は3月にずれ込んだ。3月の導入頭数の過去最多記録は、2017年3月の211万7000頭。今年はこの記録に迫る可能性がある」という。

一方、出荷頭数はと畜日数が1日多かったことから、昨年を超える可能性が高い。テキサス州立大学のデビッド・アンダーソン氏は「導入頭数は異常値に見えるだろうが、これは昨年のパンデミックの影響を引きずっているためだ。と畜日数が1日多いことを踏まえると、3月の出荷は少なく見えるが、これも昨年3月が非常に多かったことの反動によるものだ」という。

MBSリサーチ社のマイク・サンズ氏は、「3月の導入増で、第1四半期の導入頭数も記録的に多くなり、7〜9月の肥育牛の供給は潤沢だ。それが値下げ圧力となって、生体牛価格は夏場に105〜110ドルの範囲に下落する可能性がある」という。

ただ、飼料コストが急上昇しているため、現在の導入牛の損益分岐点は夏場には130ドル台半ばまで上がる見通しだ。

 

※2021年4月19日 CATTLE BUYERS WEEKLY
【編集部注釈】USDA公表の4月1日時点のフィードロット総飼養頭数は1189万7000頭(前年同月比5%増)、3月の導入頭数は199万7000頭(同28%増)、出荷頭数は204万頭(同1%増)。

 
USMEFインフォメーション

6月1日からアメリカンポークLINEキャンペーン展開

 
 

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https://www.americanmeat.jp/trd/publications/tool/download/index.html

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  豚肉の冷凍在庫量の推移
 
 

マーケット・データ

 
 
 
 
 
 
 

ポーク・ファクト・シート