生体牛とボックスビーフの価格は、季節的な上昇が続いている。生体牛の現金取引価格は、過去2週間で100ポンド当たり5〜7ドル上昇した。4月第1週の主要5州の去勢牛平均価格は118.09ドル、枝肉は189.36ドル。それぞれ前週比2.49ドル高、4.49ドル高だった。
第2週は、火曜日に4月限の先物取引の終値が122.72ドルに上昇したことを受けて、現金取引はさらに強気となった。水曜日には、肥育業者は生体牛を122ドル強で売り出し、主要5州で7万2126頭が売買され、北部では123ドル台をつけた。
牛肉の需要は、5〜6月に年間で最も高くなる。これを原動力に、肥育牛価格はさらに勢いを増すだろう。アナリストは、「消費者には給付金支給もあり、潤沢な現金と短期資金がある。その総額は全米で3兆ドル、うち1.6兆ドルは現金だ。外食需要も徐々に回復しており、季節的な最需要期にここまで好材料が揃ったことは過去にない」と指摘する。
過去2週間の牛肉生産量の減少も、カットアウト価格を引き上げる要因となった。4月第1週のカットアウト価格の全体平均は241.81ドル(前年同週比2.7%高)。前週比8.85ドル高で、チョイスは同7.44ドル高の238.72ドル、セレクトは9.69ドル高の231.30ドルだった。
同週の総取引量6712ロード(≒コンテナ)のうち、フォーミュラ取引の割合が50%超と過去数週間で群を抜いて高く、その分スポット市場への出回り量は減少した。前週のチョイスのカットアウト価格は、週前半の4日間で17.65ドル上昇し、木曜日には270.50ドルをつけた。セレクトは同16.86ドル高の263.83ドル。
枝肉重量は、依然として昨年の水準を超えて推移している。3月最終週の去勢牛の平均重量は899ポンド(前年同週比8ポンド増)、未経産牛は830ポンド(同5ポンド増)。同週のプライムの格付け割合は11.70%。6週連続で11%を超え、過去最高(昨年5〜6月の6週連続)を更新する勢いで推移している。
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