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TRADER'S Be & Po

vol.366 Nov.2.2020
 
米国食肉輸出連合会
NEWS CONTENTS
生産動向 2020年の牛と畜頭数は前年比2.5%減の見通し
フィードロットの牛飼養頭数、10月としては過去最多
2020年の豚肉生産量を下方修正、2021年は増加
トピック 全米養豚企業トップ40社、10年ぶりに母豚数が減少
業界ニュース 牛肉パッカーは処理能力拡大の好機だが…ラボバンク
ポーク関連ニュース 豚肉輸出先で中国のシェア急増、先物は高値維持
USMEFインフォメーション アメリカンビーフ「秋冬LINEキャンペーン」を展開
マーケット・データ 生体牛・豚価格、カットアウトバリュ、穀物先物価格
ファクト・シート ビーフ(2020年9月)米国の輸出、
と畜頭数・枝肉生産量、飼養動向、日本の輸入量
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生産動向

2020年の牛と畜頭数は前年比2.5%減の見通し

 
 

オクラホマ州立大学のダレル・ピール氏の分析によると、2020年の牛のと畜頭数は前年比2.5%減だが、牛肉生産量は枝肉重量の増加によってほぼ前年並みを維持する見通しだ。

9月第4週のと畜頭数は、前年比3.6%減。内訳は、去勢牛・未経産牛が4.2%減、乳牛1.2%減、雄牛3.7%減だった。牛の種類によってと畜頭数の増減率にばらつきがあるため、年末に向けたと畜頭数を予想するのは難しいが、去勢牛はCOVID-19の影響が発生する以前の3月までの累計が5.1%増、5月末には7.2%減となり、その後は徐々に回復して、8・9月は2.2%増となっていることから、第4四半期は3.0〜3.5%増、年間では2.5%減と予想される。

未経産牛は、今年上半期に5.1%減少した。第3四半期は1.8%減、現在までの累計は3.9%減。第4四半期は2.0〜2.5%減と予想され、その結果、年間では3.5%減と予想される。乳牛は6月以降急激に減り、9月末までの累計は4.9%減、年間では4.5%減と予想される。

 

※2020年10月19日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
 

フィードロットの牛飼養頭数、10月としては過去最多

 
 

10月1日現在のフィードロット飼養頭数は約1170万頭で、10月としては過去最多となった。畜産マーケティング情報センター(LMIC)の予測によると、9月の出荷頭数は、パッカーの稼働日が昨年より1日多いこともあって5〜6%増。導入頭数は8月以降から伸びが鈍化しているが、9月も前年同月を上回り、結果的に飼養頭数は3〜4%増加した。

メキシコからの肥育素牛の輸入も、昨年より約2万頭多い。しかし、直近の出荷頭数を左右する肥育日数150日以上の牛は、推定で201万1000頭(前年同月比4.3%減)となり、9月の減少幅としては過去2番目に大きく、今年4月以降で初めて前年割れとなった。この区分の牛は、11月も前年を下回り、12月から来年の第1四半期に急増する見通しだという。

 

※2020年10月19日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
 

2020年の豚肉生産量を下方修正、2021年は増加

 
 

米農務省(USDA)の最新の世界農業需給予測レポート(WASDE)では、豚肉に関する興味深い修正がいくつかあった。と畜頭数の伸び悩みと第3四半期の枝肉重量が予想を下回ったことを受けて、豚肉生産量の予想を2020年は下方修正する一方で、2021年は6500万ポンド上方修正した。

2021年の豚肉生産量は、2020年比1.3%増、2019年比では3.2%増える見込みだ。豚の飼養動向調査では、9月1日現在の繁殖豚頭数は6月1日現在から微増しているが、COVID-19の影響で一部の生産者が廃業していることから、12月1日の繁殖豚頭数を注視する必要があるだろう。

これは、12〜2月期の分娩頭数ならびに3〜5月期の分娩見込み頭数と、子豚生産頭数の双方の観点から重要になる。9月公表の調査では、12〜2月期の分娩見込み頭数を前年同期比1.5%減としており、一腹当たりの産子数が従来どおりならば、2020年6月〜2021年5月の子豚生産頭数は計1億3890万頭、2018〜19年の同期間と比較して2%増になる。これに重量の増加傾向を加味すれば、USDAが2021年の生産予想を2019年比3%増と算出したこともうなずける。

しかし、今後の生産のカギを握るのは輸出需要だ。USDAは2020年の豚肉輸出を2億ポンド、2021年は3億ポンド下方修正した。これは7〜8月の輸出傾向を反映したと推測されるが、取引高自体は増加しており、第4四半期の輸出見通しはもう少し強気にみるべきだろう。業界の予想では、2020年の豚肉輸出は前年比9.5%増。2021年は2019・2020年の増加実績を維持し、さらに2%ほど上乗せできるとの見方もある。

 

※2020年10月12日 Pork Merchandiser's Profit Maximizer

  米国の国民一人当たりの食肉消費量(小売重量ベース)
 
トピック

全米養豚企業トップ40社、10年ぶりに母豚数が減少

 
 

Successful Farming誌は「ポーク・パワーハウス・ランキング2020」(保有母豚数に基づく全米の養豚企業トップ40)を発表した。それによると、40社合計の母豚数は418万7625頭と前年に比べて6万1475頭、1.4%減少した。トップ40社合計の母豚数が減少するのは10年ぶりのこと。

この40社は、全米の約3分の2の母豚を保有しているが、今回の調査結果では、1年前に比べて16社で母豚数が減少し、14社が維持、10社で拡大した。COVID-19の影響によって3月にレストランなどフードサービスが大きな打撃を受け、4月には豚肉工場が閉鎖や稼働率の低下を余儀なくされたことが影響している。

なお、今回の調査では、最大手のスミスフィールドは公式データを提供しておらず、保有母豚数は同誌の推定。また、同時に公表されたカナダのトップ5社では、母豚数が7万3000頭増加した。

  米国の養豚企業トップ40社(上位20社抜粋)
 
業界ニュース

牛肉パッカーは処理能力拡大の好機だが…ラボバンク

 
 

ラボバンク社のアナリストによるレポート「The Case for Capacity」によると、牛肉工場のと畜能力を1日当たり5000〜6000頭拡大することで、肥育牛供給と処理能力のバランスが是正され、かつ、パッカーも利益を確保できる可能性があるという。

同レポートは「最近の収益性、就業環境、輸出市場へのアクセス向上、そして消費者主導による製品の差別化が相まって、ビーフパッカー業界にはこの数十年で最大の革新的拡大のチャンスが到来している」と指摘する。

既存工場の能力拡大には、施設の拡張・改善が解決策となる一方で、中小規模(1000〜2000頭処理)においては、新規建設による能力拡大が最も効果的だという。米国の牛肉パッキング能力の拡大は、その双方から生じるかもしれない。

2010年代前半には、干ばつによって雌牛群が縮小し、結果として肥育牛が減少したため、肥育牛価格は記録的水準に上昇して、効率の低い工場は事業閉鎖に追い込まれた。残ったのは、最適な地理条件、サプライチェーンとの連携、規模の経済を通じてコストの効率化を図ってきた工場群だ。

同氏は、能力拡大がまだ実現していない理由の1つとして、キャトルサイクルのタイミングを示唆する。このところの雌牛群の縮小は、肥育牛供給がひっ迫する予兆だ。COVID-19によって発生した生体牛の滞留が解消されると、この傾向はより鮮明になるという。

新規施設の開設コストは、1日当たりのと畜能力1000頭につき1億〜1億2000万ドルと推定される。マージンが良好に見えるタイミングで工場のプロジェクトを開始しても、建設や規制上の要件に数年かかれば、キャトルサイクルが反転して供給がタイトになり、操業開始から数年間は赤字になってしまう可能性もある。

 

※2020年29日 Foodmarket.com /Copyright Thomson Reuters

 
ポーク関連ニュース

豚肉輸出先で中国のシェア急増、先物は高値維持

 
 

今年これまでの米国産豚肉の輸出先国別シェアをみると、中国向けが約3分の2を占め、昨年から大幅に拡大している。2019年の豚肉輸出量は前年比7.6%増加したが、これは下半期に中国向け輸出が急増したことが主因だ。

中国向けの輸出需要は依然として強いが、今後は今年上半期のような出荷量を維持するのは難しそうだ。中国はASFによって低下した自国の豚肉生産を徐々に回復・拡大しており、米国の豚肉輸出のさらなる成長は制限されるだろう。

2021年の中国向け輸出量は、民間予想では76億ポンドとUSDAの予測より約2億6000ポンド多い。USDAは現在、米国内の一人当たりの豚肉供給量を、小売重量ベースで51.6ポンドと予想している。これは2020年より0.6%多いが、2019年と比べると1.5%低い。

民間予想では、来年の一人当たり供給量は2020年比1%減、2019年比では3.7%減。このため、現在の先物相場はより強気な価格見通しを示しており、2021年のリーンホッグ先物は2020年比34%高、2019年比5.5%高で取引されている。

 

※2020年10月12日 Pork Merchandiser's Profit Maximizer

 
USMEFインフォメーション

アメリカンビーフ「秋冬LINEキャンペーン」を展開

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)は、毎年10〜12月に実施しているアメリカンビーフ消費者キャンペーンについて、今年は実施方式を変更して「アメリカンビーフ 秋冬LINEキャンペーン」として展開します。

キャンペーン参加店舗様からの「キャンペーン用シールを貼付作業軽減」のご要望にお応えし、指定キャンペーンシールからの応募ではなく、LINEアプリから応募出来る仕組みに変更しました。これにより、商品トレイにキャンペーンシールを貼らなくても、店頭で販売されるアメリカンビーフ商品がすべてキャンペーン応募対象となりますので、この機会に店頭でキャンペーンを告知し、売上の向上とリピーター獲得にご活用ください。

《キャンペーン概要》

●賞品:抽選で300名にアメリカンビーフ1kg贈呈
●応募受付期間:2020年10月15日〜12月31日
●応募方法:アメリカンビーフ製品の値札ラベル+購入レシートの写真を撮影し、USMEF公式LINEアカウントに写真を登録する事で、キャンペーンに応募する事が出来ます

USMEFでは店頭告知用資材を配布するほか、 SNS等のネット媒体にてキャンペーンを告知し、アメリカンビーフ製品の購入+キャンペーンへの応募を促します。

キャンペーン資材(シール)ご希望の方は、USMEF/笠谷までお問い合わせください。
tkasatani@usmef.org

  アメリカンビーフ 秋冬LINEキャンペーン
 

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