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TRADER'S Be & Po

vol.353 Apr.20.2020
 
米国食肉輸出連合会
NEWS CONTENTS
COVID-19関連 政府・業界のCOVID-19対策と関連情報提供―USMEF
ポーク関連ニュース パニック買いや外食需要激減で豚肉需給混乱
市況ニュース ビーフカットアウト、急落へ
ポークベリー価格、1999年水準まで暴落
業界ニュース ミートパッカーが従業員支援で様々な対策
生産動向 と畜頭数の縮小をめぐる懸念が浮上
フードサービス 3月第4週のレストラン来店者数、42%減
リテール パニック買いで食肉販売急増、2週間分をストック
USMEFインフォメーション アメリカン・ポーク「おうちで食べよう!」を企画提案
マーケット・データ 生体牛・豚価格、カットアウトバリュ、穀物先物価格
ファクト・シート ポーク(2020年2月)米国の輸出、
と畜頭数・枝肉生産量、飼養動向、日本の輸入量
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COVID-19関連

政府・業界のCOVID-19対策と関連情報提供―USMEF

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)は、新型コロナウイルス感染(COVID-19)が世界中に広がり続けている中で、海外の顧客が米国のサプライチェーンに懸念を抱いていることを理解しています。そこで、COVID-19に関連する影響とその対策を知っていただくための情報をまとめました。

米国の食肉業界は米国産食肉の信頼性、一貫性、安全性を確保するために、各種の対策を行っています。政府と関連機関・食肉業界が食肉輸出のサプライチェーンを保護、サポートするために行っている主な対策は以下のとおりです。

 

◎食肉業界を重要なインフラ産業と位置付け

ホワイトハウス・コロナウイルス特別委員会とアメリカ疾病管理予防センター(CDC)は、「大統領のアメリカ向けコロナウイルス・ガイドライン―コロナウイルスの蔓延を遅らせるための30日間」と題したリリースを発表。この中で、食糧を供給する会社は重要なインフラ産業の一部であると述べています。
https://www.whitehouse.gov/wp-content/uploads/2020/03/03.16.20_coronavirus-guidance_8.5x11_315PM.pdf

国土安全保障省(DHS)も、農業や食料を含む重要なインフラ産業を特定し、下記のガイダンスおよび付随するリストを発表しています。
https://www.cisa.gov/sites/default/files/publications/CISA_Guidance_on_the_Essential_Critical_Infrastructure_Workforce_508C_0.pdf)

北米食肉協会(NAMI)はこれらの取り組みを支援するため、重要なインフラ産業指定の中に食肉業界のサプライヤーを含めることの重要性を強調する覚書をDHSに提出しました。
https://www.meatinstitute.org/index.php?ht=a/GetDocumentAction/i/166350)

自宅待機命令を発出する州が増え続けている中で、従業員が「重要なインフラ産業」と見なされる仕事に従事できるようにするための対策が講じられています。覚書には、従業員が出・退勤中に移動を止められた場合に、当局に提供するための雇用主からの書類や、重要なインフラ産業に関連する供給品の発送についての文書が含まれます。

米国農務省・農業マーケティング局(AMS)は覚書を発行し、米国農務省の職員が自宅待機期間中も勤務することを許可しています。
https://www.meatinstitute.org/ht/a/GetDocumentAction/i/166537
AMSは、牛肉の格付け、プログラムおよび輸出認証など、食肉生産の鍵となるサービスを提供しています。これを促進するために、輸出認証プログラムの監査プロセスに変更を加え、必要な監視を行い、運用を継続できるようにしました。
https://content.govdelivery.com/accounts/USDAAMS/bulletins/2835604
各種食品業界団体も同じように、食品(人間用および動物用)、飲料、消費者向けパッケージ製品などの製造業者には集会および外出制限禁止令を免除するよう求める文書を、連邦、州、地方自治体に送付しました。(http://www.meatinstitute.org/ht/a/GetDocumentAction/i/166354
この関連では、全米知事協会が開設したコロナウイルス・ウェブサイトで州別の関連情報などを提供しています。(https://www.nga.org/coronavirus/

 

◎サプライチェーン対策―陽性者判明でも検査・生産を継続

米国農務省・食品安全検査局(FSIS)は、工場内の検査官または工場の従業員がCOVID-19陽性と判明した際に発生する可能性がある問題に対して、非常に積極的な対処を行っており、食肉のサプライチェーンがCOVID-19のパンデミックにあっても機能し続けることを保証しています。さらにFSISは消費者に情報を提供して、食肉や家禽肉、および梱包材がCOVID-19の公衆衛生上のリスクを引き起こさないようにしています。

米国農務省(USDA)は、食糧生産とCOVID-19についてよくある質問の情報サイトを設置しています。(https://www.usda.gov/coronavirus

ここではすべてのUSDA機関からの情報を網羅して、食糧生産とCOVID-19に関する消費者の懸念に対応しています。3月17日、USDAはさらに、食品安全担当副次官とマーケティング・規制プログラム担当次官から業界に向けた書簡を公開し、USDAがCOVID-19によるサプライチェーンへの課題に対処することを保証しています。
https://www.usda.gov/media/press-releases/2020/03/17/usda-ensures-food-safety-during-covid-19-outbreak

FSISは、下記を含む政府機関のCOVID-19対策について、定期的に業界と連絡を取り合っています。

検査官が、食肉施設での輸出証明を含む検査活動を実施できるようにし、また生産を妨げないように検査官の欠勤に備えています。これには、FSISの出張所が現場のスタッフを動員して、COVID-19検査で陽性となった検査官を交代させることができるという事項も含まれています。

FSISは、従業員または検査官のCOVID-19陽性が判明しても、いかなる施設にも生産の一時停止は要求しないと述べています。

FSISの検査官と工場の管理者は、陽性反応を示した従業員または検査官について、該当する同僚やその他の通知が行われるように、定期的に連絡を取り合います。FSISの検査官は、工場の従業員と同じく、工場に入るときには定められたCOVID-19スクリーニング措置(温度測定、口腔症状の調査など)を受けることになっています。

 

◎生産・供給・物流の安定化に注力

米国での食品の需要がフードサービスから小売りへと劇的に移り変わったため、FSISは製品のラベルおよびパッケージについての規制を柔軟に運用し、本来はフードサービス向けに生産された製品を小売り向けに移行できるようにしました。FSISの規制に関する最新情報のページに詳細が記載されています。
https://www.fsis.usda.gov/wps/wcm/connect/7169d91b-01d3-488f-ab44-a79c481a074b/ConstUpdate-03272020.pdf?MOD=AJPERES&CONVERT_TO=url&CACHEID=7169d91b-01d3-488f-ab44-a79c481a074b

米国の食肉施設では、COVID-19陽性の従業員が出た場合を想定し、生産に与える影響を限定的にするための対策を確認しています。

食品飲料流通連盟(FBIA)は、企業の従業員がCOVID-19陽性となった場合の業界推奨プロトコルと、従業員同士の物理的な距離を確保するための緊急対策を発表しました。(https://www.feedingus.org/

米国食品医薬品局(FDA)とCDCは、必要なリスクの防止と評価方法に関するメーカー向けのガイダンスも掲載しています。
https://www.fda.gov/food/food-safety-during-emergencies/food-safety-and- coronavirus-disease-2019-covid-19
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/php/risk-assessment.html

業界は、従業員がCOVID-19陽性となった場合、または従業員や検査官が感染のリスクにさらされた場合に備えて、最適な実践の手引きを作成しました。
https://static1.squarespace.com/static/5e7d1107dac60a6b3e3f098d/t/5e8664c27e5db072ad336918/1585865924826/FBIA+COVID19%2BCase+Recommended+Protocols_2April20+Version+4.pdf

この手引書は、FBIAウェブサイト(https://www.feedingus.org/)で定期的に更新されています。これには、COVID-19陽性および感染のリスクにさらされた従業員の検疫措置、洗浄と消毒の手順、食品の処分、そして従業員や検査官が仕事に復帰することを許可する時期に関するガイダンスが含まれています。

米国の食肉業界は、米国運輸省(DOT)、連邦自動車輸送安全局(FMCSA)、連邦海事委員会(FMC)およびその他の輸送機関と協力して、安全で効率的な食品供給・輸送を確保しています。多くの州で自宅待機命令が出されている中、トラック運転手、港湾作業員、物流業界などの多くの労働者が、米国内外で食品を流通させ続けるために不可欠かつ重要な存在と見なされています。そのために、以下のような対策が行われています。

米国運輸省は、トラック運転手の勤務時間を延長し、期限切れになった商用運転免許証(CDL)の延長を許可しています。

州境や国境を横断することを禁じる在宅命令から、トラック運転手を免除しています。

港湾労働者を「必須の従業員」と見なし、貨物港がフル稼働できるように、在宅命令から免除しています。

米国産業界は、米国農務長官、国家経済評議会理事長、FMCに書簡を送り、遅延コンテナの滞納請求を放棄するように求めました。

 

その他のCOVID-19関連情報は下記を参照下さい。
北米食肉協会 「コロナウイルス情報ページ」:
https://www.meatinstitute.org/index.php?ht=d/sp/i/164447/pid/164447
全米肉牛生産者・牛肉協会「COVID-19に関する質問と回答」:
https://www.ncba.org/CMDocs/BeefUSA/Publications/COVID-19%20Talking%20Points_032720-07.pdf
全米豚肉委員会「COVID-19について知っておくべきこと」:
https://www.pork.org/public-health/what-you-need-to-know-about-covid-19/
グローバル・コールド・チェーン・アライアンス「Coronavirusについて」:
https://www.gcca.org/resources/responding-coronavirus
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)
「コロナウイルス(COVID-19)ウェブサイト」:
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/index.html
CDCのコロナウイルス感染状況の要約
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/cases-updates/summary.html?CDC_AA_refVal=https%3A%2F%2Fwww.cdc.gov%2Fcoronavirus%2F2019-ncov%2Fsummary.html
CDC 「コロナウイルスに関する事実を知り、噂の蔓延を阻止するために」
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/daily-life-coping/share-facts.html?CDC_AA_refVal=https%3A%2F%2Fwww.cdc.gov%2Fcoronavirus%2F2019-ncov%2Fsymptoms-testing%2Fshare-facts.html

 

※2020年4月8日 USMEF

 
ポーク関連ニュース

パニック買いや外食需要激減で豚肉需給混乱

 
 

小売でのパニック買いやフードサービス需要の激減で、カットアウト価格が激変する中で、一部工場の短期閉鎖もあり、食肉全体の需給が混乱している。

小売業者には値上げや入手できる商品をうまく組み合わせるなどの対応が可能だが、生産者の選択肢は非常に限られている。工場の再開まで豚の成長を止めることはできず、農場からの家畜のフローを止めれば、生産システム全体が崩壊する。これは生産者にとって非常に困難な状況であり、自然災害の場合と同様に、生産者の存続を保証するための迅速なサポートと支援が必要だ。

小売需要の鈍化とフードサービス需要の激減は、多くの豚肉品目に劇的な価格下落をもたらしている。過去3週間、フードサービス向け卸売業者は受注の急激な落ち込みに見舞われ、今はパッカーへの発注をじりじりと減らさざるを得ない状況に陥っている。

  米国の週間当たりの豚と畜頭数の推移 / ポークカットアウト価格の推移
 

米国のフードサービスの売上激減を示す調査結果は数多い。Datassential社の調査によると、フードサービス業界の売上高は業態によって42〜80%減少している。ドライブスルーや宅配システムに取り組んできたファストフード業態は比較的影響が少ないが、それでも「良くて25%減」だ。平均すると、クイックサービスレストランは約42%減、ファストカジュアル(チポトレ、パネラなど)は51%減。

フードサービス市場での需要減少の影響は、小売での販路が容易ではない品目に強く表れている。ポークベリーは約3分の2がフードサービス向けに生産され、その多くがファストフードレストランで使用されていた。チルドのベリーが小売店で販売されることはほとんどない。同様に、小売店では比較的モモの需要が限られている。

需要の落ち込みと労働者の感染症リスクに迫られて、パッカーはと畜頭数の縮小を始めた。先週の肥育牛のと畜頭数は前週比23%減、豚のと畜頭数も同13%減少した。と畜頭数の減少により、カットアウト価格は安定化する可能性があるが、生体価格は弱いままだ。パイプラインには大量の肥育牛、生体豚、ブロイラーがあり、この供給には価格の軟化と需要の改善が必要だ。

需要回復の見通しが立たなければ、生産者は家畜の早期出荷、処分といった思い切った対応に踏み切ることもあるだろう。ブロイラー生産者が最もそれに適した状況にあるが、豚、牛の生産者も需要不足と処理頭数の縮小により、繁殖用ストックの大幅削減に繋がることが懸念される。

 

※2020年4月13日 Pork Merchandiser’s Profit Maximizer

  COVID-19感染拡大後の外食市場(業態別)の売上減少率
 
市況ニュース

ビーフカットアウト、急落へ

 
 

ビーフカットアウト価格は急落に転じた。3月20日までの1週間、小売業者のショーケースが空になり、その補充買いが殺到して青天井へと暴騰した後の急反落は、すでにパッカーから小売業者へ渡るパイプラインの補充が終ったことを意味する。

チョイスのカットアウト価格は、3月23日に100ポンド当たり257.32ドルまで高騰した。1週間の上昇幅は45.61ドル高と過去最高だった。セレクトも同245.14ドルに達し、同38.19ドル高と記録を更新した。

しかし、3月30日の週には一転して急落。4月2日までに、チョイスは20.20ドル安の232.64ドル、セレクトは20.26ドル安の222.12ドルまで急落した。激しい乱高下が始まる前(3月13日)のチョイスは208.14ドル、セレクトは201.98ドルだった。

今後数週間、カットアウト価格は下落を続けるだろう。グリルシーズンが始まる頃には落ち着くとの見方もあるが、シーズンの始まりは約1カ月先だ。COVIT-19の経済的損失の拡大や大量解雇などにより、消費者の牛肉購入が減少し、グリル需要が他の食肉やホットドック・ソーセージに替わることも予想される。

アナリストは「小売業者の牛肉販促は消極化する可能性がある」と警告している。レストランの閉鎖で、小売業者は販促を打たなくても来店客数の増加が見込めることがその理由だ。さらにはソーシャル・ディスタンシングによって、例年のようにBBQパーティーで人が集まることができないという懸念もある。

 

※2020年4月6日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
 

ポークベリー価格、1999年水準まで暴落

 
 

ポークベリーの価格が100ポンド当たり40ドル近辺で低迷している。この安値は1999年以来の水準だ。新型コロナウイルス(COVID-19)が決定的な引き金となったが、記録的な安値にはいくつかの要因が重なっている。

まず、豚肉生産量がこの数年間にわたって拡大傾向にあることだ。出荷頭数が多く、生体重量も大型化している。肥育豚の供給は潤沢な状況が続いており、今後のと畜頭数も記録的な水準に達することが予測される。

この数週間は、ロイン、バット、リブなど小売向け品目の需要拡大に伴い、豚肉の供給拡大の必要性が高まり、結果的にベリーの供給過多に拍車がかかった。ベリーが供給過剰にあえいでいるにもかかわらず、小売需要の高まりで供給が不足し始めているカットもある。

ベリーの供給過剰感は、コロナウイルスのニュースが見出しに出るよりもずっと前からたびたび指摘されてきた。ベリー市場が直面するもう一つの大きな問題は、フードサービスの需要が激減し、冷凍在庫が膨らんでいることだ。

 

※2020年4月7日 FOODMARKET.com

  ボークベリーの価格推移
 
業界ニュース

ミートパッカーが従業員支援で様々な対策

 
 

米国のミートパッカーは、自社工場の従業員を保護・支援するために様々な措置を講じている。タイソン社は、COVID-19パンデミックの中で食品を提供するために最前線で働く従業員およびトラック運転手ら約11万6000人に対し、約6000万ドルの特別賞与を支給することを発表した。対象者には500ドルの特別報酬が7月第1週までに支給される。

ノエル・ホワイトCEOは「アメリカ中の人々に食品を届けるという必要不可欠なミッションを確実に果たし続けるため、この困難な時期にチームメンバーが努力を重ねていることを誇りに思う」と語っている。

同社は出勤ポリシーを緩和し、COVID-19に感染した症状が出た場合は出勤しないように促している。全工場で毎日の検温を行い、往来の多い区域では毎日追加の消毒を行うなどの追加の予防措置を行っている。

さらに同社は、工場のある地域コミュニティを支援するため、1300万ドルを拠出することも発表した。このうち200万ドルは、タイソンのチームメンバーと地域コミュニティを支援する非営利組織への助成金として提供。家賃や公共料金の援助、食料配給、ヘルスケア、チャイルドケア、中小企業支援、その他の経済復興サービスなど、緊急対応活動を行う非営利パートナーに提供する。

カーギル社は、全米およびカナダの生産施設の自社従業員に対し、3月23日から5月3日までの間に働いたシフトには時給を2ドル上乗せすることを通知した。さらに、5月3日まで全てのシフトに従事した場合、500ドルの一時賞与を支給する。

 

※2020年4月6日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
生産動向

と畜頭数の縮小をめぐる懸念が浮上

 
 

COVID-19に関する従業員の健康リスクや、ボックスビーフ価格の急落により、と畜頭数が縮小される懸念が出始めている。実際に、先週のと畜頭数は当初推定の68万頭から66万頭に減少した。

パッカー・小売業者間のパイプラインの補充が終わり、パッカーは生産過剰による牛肉販売価格のさらなる値下がりリスクに直面している。牛肉工場の処理能力に大きな変化はないが、従業員の健康リスクで、工場がより徹底的な措置を取る必要に迫られれば、週間の生産量は急激に落ち込む可能性がある。

ニュージーランドでは先々週、同国政府が国内の全食肉工場において全従業員が工場内で6フィート離れることを稼働の条件とした。これにより、と畜および製造ラインは大幅に減速せざるをえなくなり、生産量が20〜50%減少した。

米国の牛肉工場でこのような思い切った動きがあれば、牛肉の供給、生体牛の出荷、そして価格や枝肉重量に莫大な影響を及ぼすだろう。枝肉重量は依然として前年水準を大きく上回っている。3月21日までの週の平均重量は去勢牛898ポンド(前年同週比32ポンド増)、未経産牛836ポンド(同32ポンド増)。

 

※2020年4月6日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
フードサービス

3月第4週のレストラン来店者数、42%減

 
 

NPD社の調査によると、全米で多くのレストランがCOVIT-19による店内サービスの停止指示などによって多大な影響を受けている。クイックサービス、ファストフード、カジュアルダイニングなど70社(チェーン)の経営速報では、3月29日までの1週間の来店客数は前年同期比42%減となった。

ドライブスルー・テイクアウト・宅配など、以前から店外ビジネスを展開してきたクイックサービスレストランは40%減だったのに対して、典型的な店内ビジネスのフルサービスレストランは79%減まで落ち込んでいる。

いまや全米の約97%のレストランが何らかの規制下にあり、中でも最も強く規制されているのが店内サービスだ。COVID-19の発生以前、レストラン業界の売上は店内型が52%を占め、店外型は48%だった。店外型モデルの中ではテイクアウトが53%で最も多く、次いでドライブスルー38%、宅配9%。2020年2月までの1年間で、店外型のネット注文は13%だった。

同社の食品業界アドバイザーは「来店客数の減少に対し、店内型レストランが店外型モデルへ軸をシフトしようと奮闘している。しかしそれらの多くは、限定メニューやドライブスルーのレーン確保に苦慮し、諦めて閉店を選択する事業者も少なくない」という。

 

※2020年4月8日 FOODMARKET.com

 
リテール

パニック買いで食肉販売急増、2週間分をストック

 
 

210 Analytics社の調査によると、小売市場の3月第3週の食肉販売はすべての食肉で爆発的に増加した。チルドビーフの販売高は約9億ドル、前年同週比95%増。ひき肉が最も売れ、ショートロイン、ラウンド、リブが続いた。

売上の急増と生体牛価格の軟化が追い風となり、パッカーマージンは2週連続で記録的水準に達した。しかし、カットアウト価格が急落したことで、パッカーマージンは大幅に圧縮され、今後数週間で豚肉や鶏肉のマージンよりも縮小する可能性が高い。

アナリストは「消費者が食費に一層敏感になるため、今後数カ月間、牛肉から豚肉や鶏肉に需要がシフトする可能性がある」と述べ、食肉の売上増加は消費者の不安レベルに比例しているという。

IRIのデータによれば、消費者の58%がCOVID-19について非常に不安に感じ、そのパニック買いが一因で食肉の売上が増加した。チルドターキー126%増、ダックやバイソンなどのエキゾチック・ミート123%増、豚肉101%増など、総じて2019年同週の2倍超に拡大。鶏肉も70%増の約4億ドルに達した。

調査では、多くの買い物客が2週間分の食料品を買い求めていたことが明らかになった。国中で多くの学校やオフィスが閉鎖され、レストランも閉店する中で、ファミリー層も単身層も自炊している。この危機的な時期に栄養摂取を増やして免疫システムを強化しようと、消費者が食肉を重視したことがはっきりと表れている。

 

※2020年4月6日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
USMEFインフォメーション

アメリカン・ポーク「おうちで食べよう!」を企画提案

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)は、昨今の内食志向の高まりを受けた「巣ごもり消費」に対応して、アメリカン・ポークをさらにおいしく食べていただくことを目的に、「アメリカン・ポーク『おうちで食べよう!』」を新たな販促企画としてご提案させていただきます。

今回は「いまこそ、おうちで楽しく♪美味しく♪食べよう!」を切り口に、アメリカン・ポークをご家庭で簡単においしく食べていただくために、4種類のメニューに合わせたソース、シーズニング(小袋)を用意。また「かたまり肉でおいしいごちそう!」の販促ツールも作成、配布します。

提案メニューは①厚切りロースステーキ②ローストポーク(カタロース、ヒレ)③バックリブ④ロース薄切り(しょうが焼き)の4種。それぞれに合わせたソースやシーズニングの小袋とステッカーを提供いたします。ソース・シーズニングは専用の発注書、ステッカーはUSMEFのWebサイトで発注できます(厚切りロースステーキはソース小袋と同時発送)。

「かたまり肉で おいしいごちそう!」では、かたまり肉のおすすめ理由や、簡単な低温調理方法、新レシピ(3品)を掲載したリーフレットと①の厚切りロースステーキの作り方カードやステッカーを新たに作成しました。リーフレットは4月中旬、ステッカーは5月上旬にUSMEFのWebサイトで発注できます。

本件に関するお問い合わせはUSMEF加藤まで(skato@usmef.org

  おうちで食べよう!ソース・シーズニング
 
 

マーケット・データ

 
 
 
 
 
 
 

ポーク・ファクト・シート