生体牛の現金取引とボックスビーフ市場は、感謝祭(11月28日)の後に軟化する可能性が高い。しかし、クリスマスから新年に向けて牛肉需要が増加するため、価格は再び上昇することが見込まれる。
昨年12月の価格推移をみると、最初の2週間、生体牛は100ポンド当たり平均118ドル強で推移し、第3週に小幅上昇、最終週は平均122.52ドルまで上昇した。今年の価格は、11月第3週段階で生体牛115.19ドルと前年水準には達していない。
しかし、11月第4週は強基調で推移し、特に北部の枝肉価格が上昇。生体牛は前週比0.59ドル高、枝肉は0.68ドル高。枝肉価格は181.72ドルとタイソン社のホルコム工場閉鎖前の水準を回復した。
アナリストは「今週はさらに上昇するかもしれない」という。ここ数週間、ボックスビーフの高値により、パッカーマージンが大きかった。生体牛価格と肥育業者マージンが調整される局面だろう。
生体牛の先物は12月契約分が約119ドルを維持。このため、肥育業者は生体牛118ドル、枝肉184ドルでオファーし、水曜日に南部平原で生体牛116ドル、枝肉184ドルで5万6892頭が取引された。
一方、チョイスのカットアウト価格は感謝祭用の手当てが完了し、値下がりした。先週は最初の4日間でチョイスは5.94ドル下落し、セレクトは0.47ドルの低下。全体平均は234.26ドルとなった。
しかし、牛肉は小売での販売が依然として良好。さらに、ひき材需要の急激な高まりと価格高騰(別項参照)に加え、牛肉輸出は前週比30%増、5週間ぶりに1000ロード(≒コンテナ)を超えており、ボックスビーフ価格は年末のホリデーシーズンの需要で再上昇する可能性が高いだろう。
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