USDA公表、USMEF編さんのデータによると、6月の豚肉輸出量は21万2887トン(前年同月比11%増)、輸出額は5億6920万ドル(同12%増)と、いずれも2ケタ台の成長を達成した。この結果、上半期(1〜6月)累計は125万トン(同2%減)、31億4000万ドル(同6%減)となった。
上半期の豚肉輸出額は、一頭当たり換算で50.05ドル(同9%減)。生産量に占める輸出割合は25.8%、正肉単体では22.4%となり、それぞれ1.5ポイント減と1.2ポイント減。
6月のメキシコ向け輸出量は5万9837トン(前年比横ばい)で今年最大を記録。輸出額は1億1900万ドル(同13%増)で2018年4月以来最高。5月20日のメキシコおよびカナダとの鉄鋼・アルミニウム関税に関する合意に伴い、メキシコ向け豚肉製品の大部分に課せられていた20%の報復関税が撤廃され、ほぼ1年ぶりに関税ゼロでの輸出が再開した。
中国では報復関税がいまだ施行されているが、6月の輸出量は4万1704トン(同123%増)と過去3年間で最高を記録。輸出額は8850万ドル(同77%増)。上半期の中国向けは17万7060トン(23%増)、3億5310万ドル(3%増)に達した。
輸出額トップ市場の日本向けは、6月が3万1742トン、金額では1億3150万ドルでともに前年同月比横ばい。上半期累計は19万1281トン(同4%減)、7億7350万ドル(6%減)。うちチルドポークは10万869トン(1%減)、4億8100万ドル(2.5%減)。日本市場では、CPTPPや日欧EPAによって、主要競合国が関税優遇措置を受けており、米日貿易交渉の進展が望まれる。
上半期のコロンビア向けは5万5148トン(同20%増)、1億1880万ドル(同13%増)と伸びを維持。チリとペルーでの成長により南米向けは8万4032トン(同35%増)、2億540万ドル(同34%増)と急増。今年最も好調な市場の一つである豪州向けは5万6338トン(同44%増)、1億5010万ドル(同32%増)。
中央アメリカ向けも4万4614トン(同11%増)、1億680万ドル(12%増)と好調を持続している。
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