印刷する
 

TRADER'S Be & Po

vol.333 May.27.2019
 
米国食肉輸出連合会
NEWS CONTENTS
市況ニュース 生体牛続落、先物安で出荷が増加
ポーク関連ニュース 米国の豚肉生産、記録更新も価格は上昇、ASFの影響で
トピックス 日本が米国産牛肉の月齢制限を撤廃
ワールドトレード メキシコ、カナダが米国産豚肉・牛肉への報復関税撤廃
中国のASF、世界の食肉貿易に影響
生産動向 牛と畜頭数、高水準続く
USMEFインフォメーション アメリカン・ポーク「電子POP」無料貸出キャンペーン
マーケット・データ 生体牛・豚価格、カットアウトバリュ、穀物先物価格
ファクト・シート ポーク(2019年3月)米国の輸出、
と畜頭数・枝肉生産量、飼養動向、日本の輸入量
定期購読(無料)の登録はこちら バックナンバーはこちら
 
市況ニュース

生体牛続落、先物安で出荷が増加

 
 

生体牛の現金取引価格は2週連続の続落となった。先物価格の急落を受けて、肥育業者がヘッジ取引を増加させたことが要因。期近先物(6月受け渡し分)の先週火曜日の終値は、100ポンド当たり112.27ドル。これは前週の主要5州の平均価格(123.76ドル)に対して11.49ドル安。さらに木曜日は111.95ドルまで下げた。

先週前半の現金取引は、アイオワ・ミネソタで1万838頭が生体価格122.59ドル、枝肉価格194.76ドル。ネブラスカでは1万807頭が120.75ドル、195.06ドル。南部ではカンザスが2万5714頭、テキサス7184頭がともに120ドルで取引された。

ベーシス(現金と先物取引の価格差)の拡大により、生体牛相場は今週も続落する可能性が濃厚だ。この時期のベーシスとしては、過去5年平均(12ドル)とほぼ一致しているが、今後、現金価格が回復する要因は乏しい。

アナリストは「現金取引が122ドル割れとなるのは明らかで、次のステップは117〜118ドル。ベーシスが拡大したことで肥育業者の出荷が早まり、これが値下げ圧力となる。この傾向は6月も継続し、南部平原では108〜112ドルまで低下する可能性もある」という。

フィードロットの飼養動向から予測しても、供給量は第4四半期に向けて増加するため、生体牛市場には悲観的な見方が広がっている。先週の主要5州の取引頭数は12万8870頭とかなり多かった。枝肉重量は全体平均で800ポンド。前週比では2ポンド減だが、前年同週比では2ポンド増と依然として前年を上回っている。

 

※2019年5月13日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
ポーク関連ニュース

米国の豚肉生産、記録更新も価格は上昇、ASFの影響で

 
 

USDA(米農務省)の最新データでは、全米の豚飼養頭数は3月1日時点で7430万頭(前年同月比2.1%増)。うち肥育豚は6790万頭(同2.1%増)、繁殖豚は635万頭(同2.2%増)。3月としては1999年以来最多となった。

2018年の豚肉生産量は1194万トン(同2.9%増)。2017年(同1.8%増)に続き、過去最高を更新。2018年のと畜頭数も、2017年(同3.0%増)に続いて2.3%増加した。同年の肥育豚の枝肉重量は平均209ポンド、前年比0.7ポンド増。

2019年の豚肉生産量については、業界アナリストの予想は約3%増だが、USDAの4月時点での予測は1239万トン(同3.8%増)。4月中旬の時点で生産量は前年比4.1%増、と畜頭数は同3.8%増、枝肉重量は同0.7ポンド増の212.7ポンド。

記録的な生産量が続く中、カットアウト価格はメキシコと中国の報復関税の影響もあって1〜2月には前年を下回った。しかしASF(アフリカ豚コレラ)の影響で中国での豚肉不足が深刻化し、世界的需要と価格が上向いたことで、3月以降の価格は急上昇に転じた。

3月のカットアウト価格は前月比28%高、生体豚価格は同63%高。今年、中国の豚肉の生産量が少なくとも2割減少すると仮定すると、中国の豚肉生産量は1080万トン減少することになる。昨年の世界の豚肉輸出量は約800万トン。中国の不足分が世界の豚肉輸出量を上回ることになる。

このため、今年の世界の豚肉輸出量は新記録に達する可能性がある。しかし中国の不足分を埋めるほどの十分な供給がないことから、豚肉価格および他の食肉の価格は世界的に上昇するだろう。中国の豚肉不足は今年後半に現実化し始めると予想され、それを見越して米国の豚肉価格は4月も続騰した。

 

※2019年5月 USMEF Analyst UPDATE

  米国の年間豚肉生産量の推移
  2019年の豚肉生産量予測(4半期毎)
 
トピックス

日本が米国産牛肉の月齢制限を撤廃

 
 

USDAのソニー・パーデュー長官は17日、米国から日本に輸出する牛肉に対して、日本が長年の月齢制限を撤廃することで合意したと発表した。先週、日本の新潟で行われたG20農業大臣会合で、パーデュー長官は日本政府関係者と会談し、科学的根拠に基づく貿易規制の重要性を主張した。

新たな合意により、全ての月齢の米国産肉牛製品の対日輸出が許可された。パーデュー長官は「品質・安全性・栄養価が高くておいしい米国産牛肉を、日本市場に輸出する完全なアクセス権を得たことは、米国の牧場主および輸出業者にとって素晴らしいニュースだ」とし、「日本の決断によって、世界中の他の市場が科学的根拠に基づいた判断をすることを期待している」とコメント。

USDAは今回の合意により、米国産牛肉製品の対日輸出額は年間で最大2億ドル増加すると推定している。新たな合意と条件に関しては、5月20日にUSDAのFSISのExport LibraryおよびAMSのホームページに掲載される。

 

※2019年5月17日 FOODMARKET.com

 
ワールドトレード

メキシコ、カナダが米国産豚肉・牛肉への報復関税撤廃

 
 

先週、トランプ政権はメキシコとカナダに課した鉄鋼とアルミニウムの追加関税を撤廃することを発表したが、これを受けてメキシコとカナダの両政府は20日、正式に米国の豚肉と牛肉に対する報復関税の即時撤廃を発表した。

メキシコは昨夏、米国の豚肉製品のほとんどに20%の関税を課し、カナダは米国産牛肉に10%の関税を課していた。

USMEFのダン・ハルストロム会長兼CEOは「メキシコとカナダへの免税アクセスの回復は、米国の食肉産業にとって飛躍的な進歩になる。USMEFは、米国の鉄鋼とアルミニウムの関税、そしてメキシコとカナダの米国産食肉に対する報復関税が解除されたことについて、トランプ大統領とライトハイザーUSTR長官に感謝する。これは米国-メキシコ-カナダ協定(USMCA)に対する重大な障害を取り除くもので、USMEFは、3カ国すべてができるだけ早くUSMCAを批准することを期待している」との声明を発表した。

 

※2019年5月21日 FOODMARKET.com/USMEF News release

 
 

中国のASF、世界の食肉貿易に影響

 
 

FAO(国連食糧農業機関)は食品動向に関する報告書で、アフリカ豚コレラ(ASF)ウイルスに対するワクチンの開発について、スペインの研究者による進展を報告するとともに、今年の中国の豚肉生産量は少なくとも10%減少するとの予測を示した。

中国でこれまでに淘汰された豚は100万頭を突破し、さらにASFは中国以外にカンボジア、ラオス、モンゴル、ベトナムにまで拡大。ベトナムでは感染した豚120万頭以上が淘汰され、先週は香港のと畜場でも感染が確認された。

FAOによると、現在ASFは世界の豚の77%超に影響を及ぼしており、世界の食肉および飼料市場、特に大豆の輸入において重要な影響を与えている。このまま拡大が続けば豚飼養頭数は減少し、結果として米国と欧州の豚肉生産者は、製品価格の上昇、輸出量の増加、飼料価格の低下といった変化を受ける可能性があるという。

一方ロイター通信によると、中国政府はASFの検査を推進するための新たな規則を設け、すべての食肉処理場および加工工場にASF検査を行うよう求めている。当局が夏からASF検査を開始するのに先立ち、すべての処理業者が7月1日までに検査機器を設置することが義務付けられた。

ロイター通信によると、ASFの報道が中国当局に認識されつつあった昨年秋には、中国の加工業者数社が過剰な豚肉を冷凍庫に保管していたという。ある業界アナリストは報道機関に対して、一部の加工業者は輸入肉にシフトしており、これが国内産の需要のさらなる圧力になると語っている。

 

※2019年5月13日および15日 MeatingPlace.com

 
生産動向

牛と畜頭数、高水準続く

 
 

肉牛の週間のと畜頭数は66万頭を大幅に超え、6月以降も高い水準を維持する見込みだ。先々週の総と畜頭数は推定67万頭、うち土曜日は6万6000頭。肥育牛(去勢・未経産)の合計は推定53万2000頭。すべての数値が今年の最高記録を大きく上回った。

先週のと畜頭数は66万4000頭と推定される。この頭数から推定すると、同週の牛肉生産量は5億3760万ポンド(同3.5%増)と見込まれるが、USDAのボックスビーフレポートでは牛肉生産量が前週を下回り、カット・ひき材・トリムの合計の販売量は6489ロード(≒コンテナ、前年同週比7.1%減)にとどまった。21日以内の受け渡し契約による相対取引は30ロード増の2047ロード(同1%減)となったが、フォーミュラ取引は35ロード減の3393ロード(同7%減)。

全体の取引価格平均は100ポンド当たり227.07ドル、前週比2.59ドル安だが、前年同週比では4.3%高を維持した。チョイスは同1.42ドル安、同3.6%高。アナリストは、パッカーが一部の顧客からフォーミュラ価格で大量購入するとの確約を得ているのではないかと推測する。

 

※2019年5月13日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
USMEFインフォメーション

アメリカン・ポーク「電子POP」無料貸出キャンペーン

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)は「アメリカン・ポーク電子POP無料貸し出しキャンペーン」を開始します。この電子POP(店頭用10インチ小型モニター)は、アメリカン・ポークを販売されている売り場に合わせて、映像をカスタマイズし、様々なレシピ動画(14種・一覧参照)を紹介するツールとして、販促に活用いただけるものです。

利用台数は1店舗・1台、利用期間は最大1カ月(延長可・別途相談)で、受付期間2019年5月20日〜2019年12月20日、貸し出し可能期間は2019年5月27日〜2019年12月20日までです。

問い合わせはUSMEF・加藤(skato@usmef.org)または下記まで。

アメリカン・ポーク「電子POP」キャンペーン事務局

TEL 03-6748-1963 E-MAIL pop@cp-americanpork.co

  アメリカン・ポーク「電子POP」
 

電子POP用 動画素材一覧

カテゴリー 名称 URL
ごちポ ごちポくんムービー https://www.youtube.com/watch?v=t4mmxnE1zJ8
三ツ星 アメリカン・ポーク 三ツ星 アメリカン・ポーク
プロモーション動画(Long)
https://www.youtube.com/watch?v=SKZornycHRo
三ツ星 アメリカン・ポーク 三ツ星 アメリカン・ポーク
プロモーション動画(30 sec)
https://www.youtube.com/watch?v=N-e7xj4UhBs
三ツ星 低温調理 三ツ星低温調理〜低温調理の下準備 https://www.youtube.com/watch?v=bfdjJjvzQOw
かんたん低温調理 かんたん低温調理まとめ動画 https://www.youtube.com/watch?v=bfdjJjvzQOw
かんたん低温調理 アメリカン・ポークごちポのかんたん低温調理
弱火1分しょうが焼き
https://www.youtube.com/watch?v=SnXG8LoTxAQ
かんたん低温調理 アメリカン・ポークごちポのかんたん低温調理
ジューシーとんテキ
https://www.youtube.com/watch?v=q6mDPaiFbLk
かんたん低温調理 アメリカン・ポークごちポのかんたん低温調理
やわらかとんかつ
https://www.youtube.com/watch?v=lCQN2_9DEHA
かんたん低温調理 アメリカン・ポークごちポのかんたん低温調理
120℃かんたんロースト
https://www.youtube.com/watch?v=uNleF9mKspc
かんたん低温調理 アメリカン・ポークごちポのかんたん低温調理
火止めしゃぶしゃぶサラダ
https://www.youtube.com/watch?v=bB4PPCcjvaU
週末は、ごちそう食べよう。 【週末のごちそう】アメリカン・ポーク ベジポーク https://www.youtube.com/watch?v=PMAruNQZPhA
週末は、ごちそう食べよう。 【週末のごちそう】アメリカン・ポーク サムギョプサル https://www.youtube.com/watch?v=esTKntZalho
週末は、ごちそう食べよう。 【週末のごちそう】アメリカン・ポーク 塩ぶた https://www.youtube.com/watch?v=nstM9w8pryk
URBAN BBQ 【URBAN BBQ】アメリカン・ポーク バックリブBBQ https://www.youtube.com/watch?v=68nmGx6c2CY
 

マーケット・データ

 
 
 
 
 
 
 

ポーク・ファクト・シート