Grand View Research社の新たな調査レポートによると、チルド食品およびデリ食品の世界市場規模は、2025年までに米ドル換算で2677億ドルにまで拡大する可能性がある。2025年までのCAGR(年平均成長率)は5.2%と予想される。
チルド&デリ食品は消費者の支持を主因に需要が拡大しており、食品業界では最も有望な分野で、今後、世界的な消費傾向に大きな影響を与えると予想されている。同レポートの要点は以下のとおり。
調理済み製品(プリパック製品)の市場規模は、2017年に405億4000万ドルに達し、2025年まで年率5.8%のスピードで拡大。地域別では中央・南アメリカでは、ブラジル、ベネズエラ、アルゼンチンなどの小売食品チェーン店の増加が予想されることから、同期間のCAGRは4.3%と見込まれる。
アジア太平洋地域では、人口増加と一人当たりの消費量の増加により、爆発的な成長の機会がある。顧客基盤のポテンシャルが高いことから、チルド&デリ食品製造業者の投資機会が拡大。特にインドと中国で、2025年に向けて著しい成長が予想される。同地域全体で、洗練されたチルド&デリ食品に対する需要が増加し、結果としてCAGR5.8%の成長が予想される。
北アメリカとヨーロッパは消費の面では最大の市場だが、成長率は発展途上の地域よりも低い。ラテンアメリカ、東南アジア、東ヨーロッパの新興市場では、収入の伸びが比較的好調であることから、価格はより手頃に、商品やサービスはより新しいものへと変化している。
この市場の主要企業はTyson Foods, Cargill Meat Solutions, Arthur's Food Company, Gainsborough Chilled Foods Ltd, Ready Pac, Winterbotham Derbyなど。
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