疾病予防管理センター(CDC)が行った新たな調査によると、毎日1回ファーストフードを食べているアメリカ人の割合は36.6%だった。男性は37.9%、女性は35.4%。この調査ではアメリカ人の22.7%がファーストフード店で朝食をとり、43.7%がランチを購入、同様に42%が夕食を購入していることになる。
ロサンゼルスタイムズ紙の解説記事によると、ファーストフードは女性よりも男性の方が好む。アメリカ人男性の半数近い48.3%がファーストフード店で毎日ランチを食べており、女性の39.1%よりも明らかに多い。一方、ファーストフードで軽食をとる女性は25.7%と、男性の19.5%より多い。
ファーストフードは、お金や時間が足りず、他に良いものを買えないときに食べるものという社会通念があるが、必ずしもそうではないことをこの調査が明らかにした。世帯収入が連邦の設定する貧困ライン(1人11,770ドル、4人世帯で24,250ドル:2016年)の130%以下の世帯では31.7%が毎日ファーストフードを食べる。中所得世帯(世帯収入が貧困ラインの130%〜350%)では36.4%。高所得世帯(貧困ラインの350%超)では、ファーストフードの夕食をとる人が42%もいる。
ファーストフードの人気は人種的・民族的なグループによって異なることも明らかになった。最も好んでいるのはアフリカ系アメリカ人で、1日に42.4%が食べている。最も人気が低いのはアジア系アメリカ人で30.6%。その中間に白人(37.8%)、ラテン系(36.5%)が入る。
アメリカ人がファーストフードに依存する最大の理由は“時間”であり、またファーストフードに対する嗜好は年齢とともに弱まる。消費のピークは20〜30代で、この世代は44.9%が毎日ファーストフードを食べているが、中年層では37.7%、60歳以上では24.1%にとどまっている。
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