約15年間に及ぶ空白期間を経て、米国農務省(USDA)は7月12日付で正式にアメリカ産ラムの日本市場への輸出再開を発表した。米国産牛のBSEが発生したことを受け、アメリカ産ラムは2003年12月から日本市場への輸出を停止されていた。
ラムと仔牛の生産及び加工卸業を営むマウンテン・ステート・ローゼンの前CEO、またハルパーンズ・パーベイヤーズ・ステーキ・アンド・シーフードのテキサスディビジョンの責任者でもある米国食肉輸出連合会(USMEF)会頭 デニス・スティファーは、以下のように述べている。
「輸出停止以前は、アメリカ産ラムにとって日本は最も重要なマーケットでした。今回の輸出再開によって、高品質なラムを再びこの大きな市場に輸出できる事を、米国のラム生産者ならびにラム業界は大変光栄に思っております。
米国内で生産されるラムの95%は穀物肥育であり、アメリカ産ラムの高品質な味わいは、輸出停止以前も日本の皆様に広く受け入れられておりました。ジューシーでたんぱく質が豊富なアメリカ産ラムは、日本市場においてもその価値を充分認めていただける商品です。
2016年にすでに輸出が再開した台湾など日本以外の大きなマーケットでも、アメリカ産ラムは広く受け入れられております。アメリカ産ラムの大幅な輸出増加において、日本は他に例をみない可能性を秘めた市場です。」
日本はすでに、アメリカ産牛肉、豚肉の主要なマーケットでもあり、健康的な食生活に欠かせないアメリカ産ラムの栄養面のみならず、味わいや安定した品質は日本の消費者に広く受け入られると思われる。
USMEFの会長兼CEOのダン・ホルストロムは、以下のように述べている。
「アメリカ産ラムの輸出再開において、米国の農務省関係者の尽力に感謝するとともに、今回の発表は、米国が必要としているラムの輸出強化の基盤を築くだろうと期待しています。他の市場で、アメリカ産の食肉製品が広く受け入れられている事と同様に、今回の輸出再開も米国農務省関係者及び食肉業界のたゆまぬ努力の結果です。アメリカ産牛肉、豚肉の成功が物語るように、日本では高品質な穀物肥育の食肉には大きな需要があります。アメリカのラム業界は、日本の外食業界や量販店とともに、この好機を活かしていきたいと願っております。USMEFは、日本の皆様にアメリカ産ラムの素晴らしさをお伝えして参ります」。
https://www.usmef.org/news-statistics/member-news-archive/usmef-statement-of-japanese-market-reopening-to-u-s-lamb/
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