US Census Bureau 公表データによると、11月の食肉輸出量は前年同月を上回った(USDA・ERSのデータは未入手)。
【豚肉】国外需要の強さが大幅な輸出増に繋がっている。冷蔵・冷凍および調理済み豚肉の11月の輸出量は18万333トン(前年同月比3.8増)。過去最高だった前年同月を上回り、11月としての最高記録を更新した。
最大市場のメキシコ向けは5万9334トン(3.2%減)と減少したが、第二位の日本(3万7884トン)を大きく引き離している。メキシコ向けの1−11月累計は13.1%増で過去最高の水準に近い。
韓国向けは11月34%増、1−11月累計でも30%増と引き続き好調で、輸出に占める割合は前年の6.9%から8.4%に上昇。中国・香港向けは1万6544トン(同10%増)。2017年の中国の需要はさほど強くなかったが、2018年も勢いが増すとは考えにくい。それでも、1−11月累計に占める割合は9%に達しており、米国産豚肉の輸出が長期的に拡大を続けていく上では、重要な役割を担う可能性がある。
【牛肉】冷蔵・冷凍および調理済み牛肉の11月の輸出量は8万7120トン(同3.3%増)。日本、香港向けの勢いが強く、カナダ・韓国向けの減少分を補った。1−11月累計は86万1757トン(同12.9%増)。日本が最大の市場となっている。
11月の日本向けは2万1039トン(同15%増)。驚くべきことは、8月から関税が引き上げられて以降も2ケタ台の成長をキープしていることだ。8〜11月の累計輸出量は前年同期比32%増で、日本の米国産牛肉に対する需要は強い。
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