USDAの最新の「冷凍在庫」レポートによると、主要食肉(牛肉、豚肉、鶏肉、七面鳥)の4月末の冷凍在庫は合計23億3300万ポンド(前年同月比1%増)となった。前月比では5.7%増、過去5年平均比では4.4%増。4月は牛肉、豚肉、鶏肉の生産が激増したが、冷凍在庫には大きな影響を与えておらず、需要の高さがうかがえる。
ボンレスビーフの在庫は4億1560万ポンド(同4%減)、過去5年平均比では3%減。高脂肪の牛ひき材の価格が高騰し、豪州・NZからの輸入も少ないことから在庫が減少した。
豚肉の冷凍在庫は5億9910万ポンド(同6%減)、前月比では9%増、過去5年平均比では8.8%減。4月はポークカットアウト価格が急落したため、一部が冷凍在庫として積み増しされたが、それでも在庫過多という状況ではない。2013年の4月の在庫は7億ポンドを超えていたのに対し、今年は6億ポンドを割っている。
ハム(モモ肉)の在庫は1億1400万ポンド(同12.5%減)、過去5年平均比2.9%減。前月比では26%増加したが、過去5年間の3月から4月にかけた在庫の増加率は平均28%増であり、季節的な増加の範囲だ。
ベリー(バラ肉)の在庫は3400万ポンド(同53%減)、前月比では66%増だが、前年水準よりは依然として少ない。ピクニック850万ポンド(同26%減)、過去5年平均比42.5%減。トリミングは4080万ポンドで前年とほぼ同水準だが、過去5年平均比では26%少ない。ベリー、ピクニック、トリミングの在庫が低水準で推移していることは、5〜6月の豚肉全体の価格を下支えするだろう。
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