2017年第1四半期の牛肉輸出量は、2000年以降で最高を記録した。牛バラエティーミートを加えた総輸出量は2011年以降で最多。第1四半期の輸出量は29万2215トン(前年同期比15%増)、輸出額は16億1000万ドル(同19%増)。国別では日本と韓国向けの輸出が大きく増加し、全体の伸びをけん引した。メキシコ、カナダ、台湾への輸出も増加している。
一方、豚肉輸出も3月には史上最高を記録し、第1四半期計でも17%増を達成した。肥育牛と牛肉卸売市場、また肥育豚価格と豚肉卸売市場の双方にとって、生産増にもかかわらず第1四半期のパフォーマンスが良好なのは、こうした輸出の順調な拡大が要因となっている。
牛肉は豪州の生産が制限される中、日本市場での米国産のシェアがこの1年で38%から44%に拡大。韓国でも39%から43%へと成長し、両市場で豪州のシェアは減少している。
USMEFによると、3月の牛肉総輸出量は10万5310トン(前年同月比18%増)、輸出額は5億8820万ドル(同22%増)。3月の牛肉生産量に占める輸出比率は12.5%、正肉単体では約10%。3月の輸出額を肥育牛1頭当りに換算すると、平均270.14ドル(前年同月比11%高)、第1四半期では267.71ドル(10%高)。3月の日本向け輸出量は2万8135トン(同41%増)、輸出額は1億6770万ドル(同39%増)。
3月の豚肉の輸出量は22万7955(同16%増)で、2016年11月の月間最高記録を上回った。輸出額は5億8660万ドル(同22%増)。第1四半期では62万7647トン(同17%増)、輸出額は15億8000万ドル(同22%増)。生産量全体に占める輸出比率は28%、正肉単体では23.3%を占めた。輸出額の生体豚一頭当たり換算は54.93ドル(同15%高)。
輸出量はメキシコ向けが最も多いが、輸出額をけん引するのは日本市場だ。3月の日本向けは3万7806トン(同2%増)、輸出額は1億5520万ドル(同12%増)と2014年10月以降で最高となった。日本向けの第1四半期計は10万1581トン(同7%増)、4億1130万ドル(同13%増)。
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